エコキュートから水漏れ!?症状や応急処置方法、故障ではない場合の対処法について解説
2024/09/07
2024/09/07
「エコキュートが水漏れしているかも」と感じたら、なるべく早く適切に対処することが大切です。水漏れの原因によっては、修理や交換が必要になることもあります。
この記事では、エコキュートの水漏れの症状や応急処置方法、故障ではない水漏れのケースについて解説し、水漏れのリスクを回避するための対応策を紹介します。エコキュートの水漏れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
次の症状がエコキュートに発生したら、水漏れを疑ってみてください。
エコキュートは、タンク内で沸かしたお湯と水道水を混ぜて適温のお湯をつくります。お湯が出てこず、水道やシャワーの温度が低かったり、お湯が出てきてもすぐに水に戻ってしまったりする場合、お湯がうまく貯められていない状態、もしくは蛇口までうまく到達できない状態かもしれません。
これらの症状が発生した場合、タンク内や配管での水漏れを疑ってみてください。
使用しているお湯や水の量に変化はないのに、水道代や電気代が高額になっていた場合、エコキュートに水漏れが発生している可能性があります。
家中の水道を閉めて、水道メーターを確認してみてください。メーターが動いている場合は、家の配管のどこかで、水漏れが生じていると考えられます。
お湯の使用量が変わっていないのに「お湯切れ」の表示が頻繁に表示される場合も、エコキュートの水漏れを疑ってみてください。
エコキュートは、夜のうちに翌日使用するお湯を貯めます。水漏れが起きていると、お湯をうまく貯められず、お湯切れのエラーが表示されます。
室外機の周りは、結露や排水などで濡れていることが多々あります。これらが原因の場合、室外機周りの水はすぐに乾きます。
一方で、水漏れが生じて室外機周りが濡れている場合、水はなかなか乾きません。室外機周りが常に濡れている場合、室外機の配管・機器に水漏れが生じている可能性があります。
エコキュートに水漏れが生じたら、すぐに次の対策を講じてください。
エコキュートに水漏れの可能性がある場合、まずはエコキュートのリモコンの電源を切ります。その後、エコキュート本体についている漏電ブレーカーを落とし、コンセントを抜いてください。
エコキュートの本体下部のパネルを外し、エコキュートの止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めることで貯湯ユニットに水が流れるのを防ぎます。
最後に、貯湯ユニットと室外機を確認し、水漏れ箇所をチェックします。
チェックは視認できる範囲で問題なく、配管を触ったり機器を外したりはしないでください。エコキュートの電気は止まっていますが、機器内に残留する電気や水によって感電するリスクがあります。
エコキュートの水漏れ対策として、配管に補修テープを巻く方法があります。この方法は水漏れの応急処置として有効ですが、根本的な解決にはなりません。
また、配管テープの素材によっては、火災のリスクが高まります。テープを巻くことで、水漏れの原因や箇所を把握しにくくなる可能性もあるため、水漏れ時に補修テープを使用するのは避けてください。
エコキュートに水漏れが生じると、焦ってしまうかもしれません。しかし水漏れだと思われる症状の中には、故障ではないケースもあります。
長期間使用していないエコキュートを稼働すると、水抜き栓から水漏れが生じることがあります。これは、エコキュートの内部で減圧が生じ、一時的な水漏れが起こるためです。
時間が経過すれば改善される症状のため、心配はいりません。
寒い時期は、エコキュートの配管が凍結することもあります。時間が経つにつれて配管の氷が解けると、水がポタポタと落ちてくるかもしれません。
放置しておけば水滴は次第に乾きますが、気になる方は配管部分を乾いたタオルで拭いてください。
室外機や貯湯タンクの周りが濡れていても、時間の経過によって乾くようであれば問題ありません。これは、排水や結露など、水漏れ以外が原因で機器周辺が濡れているためです。
地域や天候によっては完全に乾かないこともありますが、地面を濡らす水の量が減っているようであれば、心配する必要はありません。
エコキュートが水漏れする原因は、以下が挙げられます。
エコキュートの配管は、内部の熱によって次第に劣化します。劣化が進むと水漏れが生じてしまうことも、あるかもしれません。
定期的に配管のメンテナンスや状態の確認などをすることで、配管の劣化を抑えられます。
また、貯湯タンクは定期的に水抜きをしないと、不純物が溜まり、配管の詰まりや劣化の原因となります。年に2〜3回は水抜きをし、貯湯タンクの内部を清潔な状態に保つことが大切です。
エコキュートは機械のため、潮風によって錆びることがあります。また、凍結によって配管が破損してしまうケースも少なくありません。これらが原因で、水漏れが生じることも考えられます。
エコキュートが塩害・凍結に見舞われる可能性がある地域に住んでいる場合、塩害・凍結仕様のエコキュートを導入することが、水漏れ防止に有効です。
騒音トラブルや日除け対策などでエコキュートの設置場所を移動させた後、水漏れが発生するケースは少なくありません。これは、移動によって配管に歪みや損傷が生じてしまうためです。とくに、専門の会社に依頼せず自分で動かした結果、生じることが多いといえます。
エコキュートの設置場所を変更する場合は、自分で行わず、専門の会社に相談してください。
エコキュートの寿命は、10〜15年前後とされています。寿命を迎えたエコキュートは配管や機器の劣化が著しく、水漏れが生じてしまうケースもあります。
導入から10〜15年経過したエコキュートを使用している場合、買い替えを検討したほうが良いかもしれません。
エコキュートの水漏れを修理した場合の費用相場は、1万5,000円〜5万円前後が目安です。破損している場所や程度、必要な部品などによって修理費用は左右されます。
また、長年使用していたエコキュートは水漏れ以外の不具合が生じている可能性もあります。その場合、さらに修理費用が高くなることもあるかもしれません。
高額な費用を支払い、今後も故障のリスクの高いエコキュートを使用することは、費用対効果が薄いといえます。そのため寿命の近いエコキュートに水漏れが生じた場合は、買い替えの検討をおすすめします。
エコキュートの買い替え費用の相場は、40〜60万円ほどです。
エコキュートの水漏れを放置したまま使用していると、光熱費が高くなることが考えられます。お湯が蛇口やシャワー以外から漏れているため十分な水量を確保できず、使用するお湯・水の量が増えてしまうことが原因です。
また、水漏れによって、破損していない内部機器の劣化が進むこともあるかもしれません。そうなれば修理費用が高額になり、さらにエコキュートの寿命を早めることにも繋がるため、水漏れは放置せず、なるべく早く修理してください。
エコキュートの水漏れを確認したら、まずは応急処置を行い、できるだけ早めに修理を依頼してください。エコキュートの使用年数が長い場合は、寿命が近づいている可能性があるため、修理ではなく交換を視野に入れて検討することも大切です。
いずれの場合も、早期に対応することでエコキュートを安全に長く使用できます。ご紹介した内容を参考にして、エコキュートの水漏れを対策してみてくださいね。
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