エコキュートの故障かも?症状別の原因や、修理・交換費用の相場を解説
2024/08/06
2024/08/06
エコキュートを長く使用していると、「エコキュートが故障してしまった」「動かないからお湯が出ない」といった不具合が発生することがあります。
エコキュートの故障の症状や原因はさまざまですが、故障と思われる症状でもエコキュート以外に原因がある場合もあります。
ここでは、エコキュートのよくある故障の内容とその原因について解説します。
目次
エコキュートのよくある故障の内容と原因を、見ていきましょう。
貯湯タンクの下部が濡れているだけで使用に問題がなければ、湧き上げによる正常な排水です。しかし、お湯が溜まらなかったり水しか出なかったりといった、使用に問題が生じる水漏れの場合は、故障が疑われます。
水漏れの原因は配管内部の損傷や劣化などが考えられ、専門業者による点検と適切な修理が必要です。
異音はモーターの故障や凍結、ビスの緩み、設置場所の不安定さなどが原因と考えられます。また、異臭は配管やタンク内の汚れが原因かもしれません。
原因が特定できない異音や異臭が発生している場合は、すぐにエコキュートの使用を停止してください。ガスの不完全燃焼や配管が破裂寸前になっている可能性もあります。
お風呂のお湯がぬるすぎたり熱すぎたり、ちょうど良い温度に調整できないときは、お風呂の水栓側に問題があるのかもしれません。
原因を特定するために、キッチンや洗面所など、その他の場所でもお湯の調整ができないか確認してみましょう。もしお風呂以外の場所でも温度調整ができないようであれば、エコキュートの混合弁やユニット基盤などの故障が考えられます。
浴槽の水位が高くなる場合は、残り湯や水位設定や循環口の汚れを確認してみてください。気づかない間に設定が変わっていたり、浴槽の循環口の汚れが溜まっていたりして、お湯が溜まり過ぎていることも考えられます。
これらを確認しても水位が改善しない場合は、水位調整機能の故障が考えられます。
お湯がぬるいと感じる場合、台所や洗面所など、他の場所でお湯を使っていることが考えられます。また、タンク内にお湯が少ないことや、お湯の設定温度が低いことも原因として挙げられます。
冬の場合は、配管の凍結もお湯がぬるくなる原因の1つです。これらに当てはまらない場合は、エコキュートの故障を疑ってください。
リモコンの液晶が映らない場合は、エコキュートの電源が切れているか、節電モードになっている可能性があります。電源を確認し、再度操作を試みてください。
それでも動かない場合は、配線の問題かリモコンの故障の可能性があります。
シャワーの水圧が弱い場合、シャワーヘッドの目詰まりを疑ってみてください。シャワーヘッドは汚れが溜まりやすい場所であり、掃除をすることで水圧が回復することもあります。
また、止水栓の状態も確認してください。きつく閉まっていることでお湯の出が悪くなっているのかもしれません。
これらが原因でない場合は、エコキュートに水漏れが生じている可能性があります。
エコキュートの修理費用は、故障箇所やメーカーによって異なりますが、1万5,000〜8万円前後が相場です。
しかし、エコキュートの寿命は10〜15年とされており、使用から10年以上経過している場合は修理をしても別の箇所が故障する可能性が高いため、交換を視野に入れたほうが良いかもしれません。
交換の費用相場は30〜60万円ほどです。機種や依頼する業者によって異なるため、相見積もりを依頼して比較検討するのがおすすめです。
エコキュートが故障したら、すぐに次のことを行ってください。
エコキュートの故障の原因はさまざまですが、内容によってはガス漏れや感電など、大きな事故につながる可能性があります。
そのためエコキュートの故障を確認したら、すぐに使用を停止してください。
エコキュートの修理・交換を依頼するにあたって、保証の有無を確認してください。エコキュートメーカーや設置・購入店の保証が適用される可能性があります。
保証期間内であれば、無償、もしくは一部費用負担で修理や交換ができます。
故障の原因によっては、エコキュートの修理・交換に保険が適用される可能性もあります。
とくに自然災害や事故などによってエコキュートが壊れてしまった場合は、加入している保険の契約内容をチェックしてみてください。
これらが原因でエコキュートが故障した場合、火災保険などが適用されるケースがあります。
保証や保険の適用の有無に関わらず、エコキュートの故障を確認したら専門の業者に修理・交換の見積りを依頼してください。
設置費用や修理・交換費用は業者によって異なるため、複数社に相見積もりを依頼することをおすすめします。
賃貸の場合、エコキュートの持ち主は管理会社や大家など、建物のオーナーです。修理・交換用はオーナー負担となるため、故障を確認したらすぐに連絡してください。早めの対応をお願いすることで、少しでも早い状況改善につながります。
エコキュートが故障する主な原因を確認してみましょう。
エコキュートを設置してすぐに不具合が生じた場合は、初期不良の可能性があります。
エコキュートに限らず、住宅設備には製造時に不具合に気づかず出荷されてしまうことがあります。また、配送中の衝撃、設置不備が原因となり壊れてしまうケースも少なくありません。
初期故障の場合、メーカーや設置業者に連絡すれば無償で対応してもらえることが多いので、早めに連絡してください。
エコキュートの内部機器は、使用することで少しずつ摩耗していきます。使用頻度が高い場合、寿命よりも早く故障してしまうこともあります。
寿命前に一部の部品が摩耗している場合は、該当箇所を修理することで、再び使用できるようになることもあるでしょう。
エコキュートの寿命は一般的に10〜15年とされており、使用から10年以上経過している場合は寿命を迎えていると考えられます。部分的な修理を行っても再び故障する可能性が高いため、交換を検討することをおすすめします。
エコキュートは機械であるため、塩害による錆びや寒冷地での凍結と解凍の繰り返しが故障の原因となることもあります。沿岸地域では耐塩害仕様のエコキュート、寒冷地では寒冷地仕様のエコキュートを選ぶことが重要です。
エコキュートの故障を防ぐ方法は、以下の4つです。
それぞれの内容を見ていきましょう。
タンク容量や搭載機能など、自宅に合ったエコキュートを選ぶことで、適切な貯湯量や使用量を保つことができます。
暮らしに適したエコキュートを選ぶことで過剰運転を防ぎ、長寿命化につながるでしょう。
また、沿岸部では耐塩害仕様、寒冷地では寒冷地仕様の機種を選ぶことも大切です。使用環境に適した機種を選ぶことで、エコキュートの負担を減らせます。
人間の体がそうであるように、エコキュートも定期的にメンテナンスを行うことで、不具合を早期に発見し対処できます。故障を防ぐためにも、不具合がなくても3年に1度は定期点検を受けたほうが安心です。
また、日々のお手入れもエコキュートを長く使う上で大切なポイント。フィルターや配管の掃除など、家庭でできる範囲の掃除を怠らないようにしてください。
エコキュートは運転中に振動が発生します。エコキュートが揺れて家具や家財に触れることで機器に衝撃を与えてしまうこともあるようです。また、陽のあたりすぎる場所にエコキュートを設置するのも、避けた方が無難です。
適切な位置に設置することで、エコキュートへの負担を減らせます。
「長期で家を空けることが多いけれど、電源を切らない」「お湯がしょっちゅうなくなってしまう」などといったエコキュートの使い方をしている方は、注意が必要です。
エコキュートを過剰に使用したり、使用環境に合っていない使い方をしたりすることで、光熱費が高くなるだけでなく、エコキュートの摩耗も促進されてしまいます。
正しい使用方法を用いることが、エコキュートの長寿命化に繋がります。
エコキュートに不具合が生じた場合は、早めに修理を行ってください。放置すると突然お湯が使えなくなり、不便を感じることがあります。
また、エコキュートの寿命は10〜15年ほどですので、寿命が近い場合は交換を視野に入れることをおすすめします。正しい方法で適切に管理し、エコキュートを長く快適に使用しましょう。
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