故障の多いエコキュートメーカーとは?主要メーカーの特徴や故障しやすい条件
2024/08/31
2024/08/31
「エコキュートを交換・新設したいけれど、すぐに壊れないか心配」
「エコキュートで壊れやすいメーカーはどこ?」
エコキュートを導入する際、このような疑問を抱く方も多いと思います。
エコキュートを購入して長く使用するためには、できるだけ壊れにくいと評判のメーカーを選びたいですよね。しかし、エコキュートの壊れやすさに、メーカーによる差はありません。故障の頻度は、使用環境によって左右されます。
この記事では、エコキュートの各メーカーの特徴や、故障しやすくなる条件について解説します。エコキュートの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
エコキュートの壊れやすさに関して、メーカーによる違いはありません。すべてのメーカーが安全で安心して使用できるよう配慮して、機器を製造しています。
インターネットでは、「〇〇のエコキュートは修理交換依頼が多い」「〇〇のエコキュートは壊れやすい」といった声もありますが、これは、該当メーカーのシェア率の高さが理由と考えられます。
ユーザー数が多ければ、それだけ修理・交換の依頼数も多くなるもの。そのため「壊れやすいメーカー」という意見はあくまで参考程度に捉え、ライフスタイルに合った使い方ができることや予算などを重視して、エコキュートを選ぶことのほうが大切です。
メーカーごとにエコキュートの機能や特徴は異なります。ここからは、主要メーカーのエコキュートの特徴を解説します。
三菱のエコキュートは、「キラリユキープ」や「バブルおそうじ」などの機能があり、お手入れの負担が少ない点が特徴です。
お湯をきれいな状態に保ちやすく、清潔なお風呂を楽しめます。さらに「ホットあわー」機能では、1/1000ほどの大きさのマイクロバブルが湯船に流れ、心地よい刺激を感じながらバスタイムを楽しめます。
【三菱エコキュートの保証】
パナソニック製のエコキュートは、省エネ性に優れています。
人の入浴を感知して自動でお湯を温める「エコナビ」機能や、残り湯の熱を再利用できる「ぬくもりチャージ」機能などがあり、エネルギー消費を抑えられる点が魅力です。
お湯を効率的に温めたりつくったりできるため、ランニングコストを重視したい方に適しています。
【パナソニックのエコキュートの保証】
エコキュート – 長期安心修理サービス – パナソニック テクノサービス株式会社
日立のエコキュートは、高硬度水や井戸水にも対応しており、幅広い地域で使用できます。
また腐食のリスクを低減するステンレス製の配管や、紫外線で雑菌の繁殖を抑える機能なども特徴で、長く安心して使用できる点が魅力といえます。
【日立エコキュートの保証】
ダイキンのエコキュートは、高水圧が特徴です。2階や3階でも十分な水圧を保てるため、お風呂の設置が上階に多い都心部の住まいなどで、多く採用されています。
また、お湯切れの際には短時間で沸き増しできる機能もあります。
【ダイキンエコキュートの保証】
コロナのエコキュートの魅力は、省エネ性の高さです。コロナ独自の「ES制御」により、お湯を「つくる」「貯める」「使う」の3つの機能が、効率化されています。この機能によって従来の給湯器の1/3〜1/6(※)ほどまで、ランニングコストを抑えることができます。
【コロナのエコキュートの保証】
エコキュートを選ぶ際は、給湯タイプやタンク容量など、暮らしに合わせて選択することが大切です。
例えば、フルオートの給湯タイプは追い焚きや自動保温などが全自動で行えます。お風呂の管理のお湯の管理に手間をかけたくない方にぴったりです。
オート・セミオートタイプでは、お湯の量が増える高温差し湯となります。小さなお子さんやご高齢の家族がいる場合は、入浴時に差し湯が行われないように注意してください。
また、交換の際は、既存のエコキュートの給湯タイプによって、新設できるエコキュートの給湯タイプが決まります。その他に、タンク容量にも注視してください。3人以上で370L、4人以上で460L、5人以上で550Lが推奨されます。
このように、エコキュートを選ぶ際はさまざまな点を考慮しなくてはなりません。以下の記事で、エコキュートの選び方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
エコキュートの故障リスクが高くなる条件を解説します。
エコキュートは外気の熱を利用してお湯をつくります。空気が冷たい冬は機器に負荷がかかりやすく、故障する確率が高くなります。
また寒冷地の場合、冬になるとエコキュートの配管が頻繁に凍結します。これも、エコキュートの故障リスクを高める原因の1つです。
寒冷地にお住まいの方は全メーカーから販売されている寒冷地用のエコキュートを導入したり、凍結防止用の配管カバーを用いるなどして、対策を講じてください。
エコキュートの内部機器は、ほとんどが金属製です。沿岸部にエコキュートを設置すると、外気と一緒に潮風も取り込んでしまい、内部機器が錆びてしまうことがあります。
故障リスクを避けるためにも、沿岸部にお住まいの方は耐塩害仕様のエコキュートを選ぶことが大切です。
定期的なメンテナンスはエコキュートの寿命に大きく影響します。浴槽のフィルターや配管の掃除、貯湯タンクの水抜きは自宅でも可能です。定期的に行い、エコキュートの長寿命化を講じてください。
また、自分でメンテナンスできない部分に関しては、プロによる点検を依頼したほうが安心です。
エコキュートのヒートポンプユニット(室外機)は、外気を取り込んでお湯を作る役割を担います。このユニットの前に物が置かれていると、外気の吸い込みがうまくいかず、エコキュートの効率性が落ちてしまうこともあります。
また、ユニット周りに物や壁があると、運転中の振動によって、ユニットがそれらにぶつかるリスクも考えられます。ぶつかった衝撃によって内部の部品が損傷する可能性もゼロではありません。
エコキュートを設置する際には、周囲に十分なスペースを確保し、障害物がない場所を選ぶことが大切です。
旅行や出張などで長期間家を空ける場合、エコキュートの管理に注意が必要です。
長期間使用しない場合にエコキュートの電源を切らずに放置しておくと、タンク内のお湯が古くなり、汚れが蓄積する原因となります。特に夏場など、気温が高い時期には細菌が繁殖しやすく、衛生的にも問題が発生することがあります。一方で冬季の場合は、タンク内のお湯によって配管が凍結してしまうことも考えられます。
そのため長期間家を空ける際は、エコキュートの電源を切り、タンクの水をしっかりと抜いておくことが大切です。
エコキュートの寿命は、一般的に10〜15年とされています。しかしこの数値はあくまで目安です。
実際のエコキュートの寿命はメンテナンスの頻度や設置環境、使用状況によって大きく左右されます。例えば定期的にフィルターの掃除を行い、貯湯タンクの水抜きを適切に行うことで、設備の負荷を減らし、寿命を延ばすことが可能です。
また、塩害や凍結のリスクが高い地域では、耐塩害仕様や寒冷地仕様の製品を選ぶことで、故障リスクを低減させられます。
ライフスタイルに合った機能を持つ製品を選び、適切なメンテナンスを行うことが、エコキュートを長く使う上で大切です。これらの対策を講じることが、エコキュートの長寿命化に繋がります。
エコキュートは決して安い買い物ではありません。そのため、購入後すぐに壊れたり不具合が生じたりしないか、不安になるものです。
しかし、エコキュートの寿命はメーカーによる差はほとんどありません。そのため寿命を重視するよりも、自分たちに合った機能を持つ製品を選び、適切に使用することが大切です。
ご紹介した内容を参考にして、ぜひエコキュートで快適な暮らしを実現してください。
ARTICLE LIST
2024/07/23
2024/02/01
2023/11/23