電気温水器からエコキュートに変えた場合のメリットとは?交換の費用相場や選び方のポイント
2024/07/16
2024/07/16
電気温水器からエコキュートに交換することには、多くのメリットがあります。
特に、エネルギー効率の向上やランニングコストの削減ができる点は、エコキュートの大きな魅力です。しかし、交換にかかる費用や選び方についての知識がなければ、エコキュート選びに失敗してしまうことも。
この記事では、電気温水器からエコキュートに交換する際のメリットや費用相場、そして選び方のポイントについて詳しく解説します。
電気温水器からエコキュートに交換したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
電気温水器とエコキュートには、次の3つの違いがあります。
それぞれの詳細を、解説します。
電気温水器とエコキュートは、どちらも電気を使って水を温める給湯器です。しかし熱を作り出す方法に、違いがあります。
電気温水器の場合、電気を金属に通して熱を発することで、水を加熱します。一方でエコキュートは外気を取り入れ、そこに含まれる熱を組み上げて圧縮し、お湯を温めます。電気も使用しますが外気と合わせて熱を作るため、電気給湯器よりも効率よくお湯を沸かせるのが、エコキュートのメリットです。
電気温水器とエコキュートは、エコキュートのほうがやや高額な傾向にあります。以下は、両者の大手メーカーが示す本体価格の金額の相場です。
タンク容量 | 電気温水器 | エコキュート |
550L | 60〜80万円 | 90〜120万円 |
460L | 50〜70万円 | 80〜110万円 |
370L | 40〜60万円 | 70〜110万円 |
電気温水器は、エコキュートよりも30〜50%ほど安い傾向にあります。しかし電気代はエコキュートのほうが安価なため、使い方によってはエコキュートのほうが総合的に安くなることもあるでしょう。
電気温水器とエコキュートは、設置スペースにも違いがあります。
電気温水器は、屋内に設置が可能です。庭に電気温水器の置き場所がない場合やマンションで使用する場合などは、屋内に設置します。ガス管や上下水道管がまとめたパイプシャフトの中に設置することもあります。
一方でエコキュートは屋外に設置します。ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの2つを置かなくてはならないため、広い設置スペースが必要です。屋内に設置することは基本的にできません。
電気温水器からエコキュートに変えることで、次のメリットを得られます。
エコキュートは空気中の熱を利用しお湯をつくるため、電気温水器に比べて電力の消費が少ない点が特徴です。電気代の節約になるため、家計の負担をラクにできる可能性があります。
電気の使用量が少ないエコキュートは、電気温水器に比べると環境への負担が少ないとされています。Co2排出量は、従来の電気温水器の約60%ほどで済むため、環境保護に貢献できます。
エコキュートは夜間にお湯を貯水タンクに貯め、日中に使用します。災害時にガスや電気、水道などが止まっても、貯水タンクに残されたお湯は、生活用水として使用が可能です。
災害発生時期が冬だった場合、お湯を使用できるのは嬉しいですね。
電気温水器の場合、温度調整を誤り、蛇口から出てきた熱湯で火傷をしてしまうことも。エコキュートは過熱防止サーモ機能が備わっているため、高温すぎるお湯が給湯されるのを防ぎます。
火傷のリスクがなくなるため、小さなお子さんがいる家庭でも安心してお湯を使えるでしょう。
電気温水器をエコキュートに交換した場合、費用相場は40〜60万円前後です。これには、電気温水器の撤去作業費用も含まれます。
金額は、エコキュート本体の価格や工事の内容によって左右されます。エコキュートを設置する場所の整備などの付帯工事が必要な場合、総費用も高額になります。
費用を抑えるためには、補助金や助成金の活用も検討してみてください。
電気温水器からエコキュートに交換する際、利用できる補助金制度は、「給湯省エネ2024事業」です。
この制度では、エコキュートを設置する人に最大13万円の補助金が支給されます。
また、自治体によってはエコキュートの設置に関する補助金制度が設けられているところもあります。たとえば東京都の場合は「東京ゼロエミポイント」が、エコキュートの設置で利用できる補助金制度です。エコキュートを導入することで、最大1万2,000円分のゼロエミポイント(LED割引券+商品券に交換可能)が支給されます。
エコキュートを導入するにあたって、注意するべき点があります。その内容を解説します。
エコキュートを設置する際は、適切なスペースを確保することが大切です。エコキュートを設置するのに十分なスペースがあることや、熱がこもってしまわないよう風通しが良いことなどを重視して、設置場所を選んでみてください。
適切なスペースがない場合、コンパクトなモデルを選ぶことも選択肢に含めてみてください。コンパクトなエコキュートは搬入もしやすくなり、設置にかかる時間や手間の削減もできます。
エコキュートの容量は、家族の人数や生活スタイルに応じて選ぶことが大切です。たとえば、一人暮らしであればコンパクトなモデルでも快適にお湯を使用できます。三菱から販売されている180Lのエコキュートでも、不便を感じることなくお湯を使えるでしょう。
一方で家族が多い場合、エコキュートの容量は370L以上の製品を選んだほうが安心です。シャワーを浴びる回数や洗い物が多い家庭では、エコキュートの最大容量である550Lも、選択肢に入れることをおすすめします。
エコキュートの機能性は、住まいの地域の環境に左右されます。
寒冷地では、冬季の厳しい寒さに耐えられるエコキュートが必要です。寒冷地仕様のモデルは、凍結防止機能や保温性能が強化されています。冬の寒さでもお湯が凍るリスクを低減できるため、朝起きて「お湯が使えない」といったことをなくせます。
温暖地の場合は、基本的な機能性に加えて省エネ性を考慮した製品を選ぶのがおすすめです。暖かな環境ではヒートポンプ機能が効率的に作動しやすいため、省エネ性能の高いモデルを選ぶことで、より運転コストを抑えられます。
電気給湯器をエコキュートに変えることで、光熱費の削減や環境問題への貢献などが実現できます。
交換の依頼先は、エコキュートの商品知識に長けているところや保証制度が充実しているところなどを選ぶと安心です。
政府の補助金を利用するとお得にエコキュートを設置することができるので、補助金制度の申請に対応している事業者を選ぶのも大事なポイントになります。
エコキュートはメリットが豊富なため、お湯を快適に使用したい方は、ぜひ電気給湯器からエコキュートへの交換を検討してみてください。
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