パナソニック製エコキュートの室外機で水漏れ?修理は必要?原因を解説
2024/07/03
2024/07/03
エコキュートの室外機の下が濡れていたり、水漏れしていると「故障かな?」と心配になりますよね。
エコキュートの室外機からの水漏れは、正常な場合と故障・不具合の場合があり、故障や不具合の場合は修理が必要です。
この記事では、パナソニック製のエコキュートを例に取り、室外機で水漏れした場合にチェックしべき箇所や対処法をご紹介します。パナソニック製以外のエコキュートでも当てはまることが多いため、水漏れでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
パナソニック製のエコキュートは、日射量予報データと連携し、夜間の沸き上げ量を調整するなど、太陽光発電との相性が抜群なことで知られています。そんなパナソニック製のエコキュートですが、室外機の基本的なつくりは他社のエコキュートと変わりません。そのため、室外機から水漏れしていることに気づいた時の対処法もおおむね同じです。
パナソニック製エコキュートの室外機の周辺が濡れている際には、どこから水が漏れているのかをチェックしてください。
エコキュートの室外機はヒートポンプユニットと貯湯ユニットの2つのユニットがあり、エアコンの室外機に似た見た目のユニットがヒートポンプユニットになります。
ヒートポンプユニットには、大気中の熱を水に移すための熱交換器や圧縮機などの部品が入っています。さらに、ヒートポンプユニット内には冷媒ガス(二酸化炭素)の入ったパイプがあり、熱を貯湯ユニットにおくる役割を果たしているのです。そのため、ヒートポンプユニットでは水を使いません。
そのためヒートポンプユニット下が濡れている場合、水漏れではなく『結露』が原因となります。沸き上げ運転中に結露が発生するのは正常な現象です。
ヒートポンプユニットには、熱を移動させるための「熱交換器」があり、沸き上げ運転中は低温になります。金属でできた熱交換器が低温になると、空気中の湿度の影響で表面に結露が溜まります。この結露水を排水すると、ヒートポンプユニットの下に水がでてくるため、水漏れしたようにみえるのです。
沸き上げ運転中は必ずといって良いほど結露が発生しています。結露水は多い時で10L近くになりますが、きちんと排水されていれば全く問題ありません。
ベランダやアスファルト面に設置している方など、排水による汚れが気になる方は、ドレンホースを設置したりホースの向きを調整して排水の流れを決めると良いかもしれません。
ヒートポンプユニットではなく、貯湯ユニット(貯湯タンク)から水漏れしている場合もあります。貯湯ユニットからの水漏れも、沸き上げ時にポタポタと水が漏れているだけなら心配いりません。
水は温度が上昇すると体積が増します。そのため、お湯をつくる過程で水が膨張し、そのままお湯を沸かしてしまうと、タンクが圧迫され膨張してしまいます。タンクに負荷を掛けないために、余分な水を排出させ、タンク内の圧力を保っているのです。
また、エコキュートを長期間使用していなかった場合にも、圧力調整のために水が排出されることがあります。これも正常な現象ですので、修理する必要はありません。ただし、長期間使用しない時には、水抜きしておくとタンクに負荷をかける心配がありません。留守にする時などは、水抜きしておきましょう。
沸き上げ時以外に貯湯タンクから水漏れしていた場合、貯湯タンクの劣化による水漏れの可能性があります。設置から10年近く経っている場合は、ゴムの劣化でヒビが入るなど、経年劣化による水漏れが起きることもあります。
正常な水漏れでない可能性があると思ったら、早めに点検を依頼してください。
室外機からの水漏れは、正常な現象であることが多いですが、水漏れが配管から起きている場合は注意が必要です。沸き上げ中以外の時間に水漏れが起きている時には、配管からの水漏れを疑いましょう。
配管は紫外線によるダメージなどを受けやすいため、劣化で接続部分から水漏れすることもあります。また、稀に施工不良で配管がずれてしまい、水漏れしてしまうことも。なんらかの理由で室外機を移動させた時などにも、配管がずれて水漏れすることがあります。
配管からの水漏れはエコキュート本体の腐食など、大きな損害につながりかねません。早めに施工業者に相談してください。
エコキュートの室外機からの水漏れは特に対処する必要がありませんが、コケが生えてしまったり、排水が凍結してしまうのが嫌だという方もいらっしゃるでしょう。寒冷地でなければ、排水ドレンホースをつないで排水することもできますが、寒冷地の場合はホース凍結の恐れがあるため、NGとなっています。
気になる場合は施工業者に相談してみてください。
エコキュートの水漏れ・故障は、設置から年数が経っていない場合には修理を検討することをおすすめします。保証期間内なら特に修理をした方が安くなおせるでしょう。
しかし、使用年数が10年を超える場合は、交換を視野に入れることをおすすめします。10年以上経過したエコキュートは、経年劣化による故障が増えてきます。修理するよりも、新しい製品に交換する方がコスパ良く使うことができると考えられます。
パナソニック製エコキュートは、オール電化住宅に最適です。フルオートタイプの全機種に「エコナビ」が搭載されており、家庭の電力使用を賢く管理してお湯を効率的に沸かします。これにより、電力消費を無駄なく抑え、家計にやさしいシステムとなっています。
エコナビはAI技術を使って、家族の生活リズムに合わせて給湯運転を調整してくれます。さらに、太陽光発電システムと連携することで、日照量情報をチェックし、最適なタイミングでお湯を沸かします。昼間の電力ピークを避けて、夜間の安い電力を使うだけでなく、日中に発電した電力を余すことなく使うことで、さらに無駄をなくし、エネルギーコストも削減できます。
また、専用のアプリを使って、スマートフォンやタブレットからも簡単に操作できます。外出先からでもお湯はり設定や運転状況を確認できるので、毎日忙しい方でも便利にお使いいただけます。そのほかにも、台所と浴室で手軽に会話ができるコミュニケーションリモコンなど、便利な機能がたくさんあり、人気が高いメーカーとなっています。
エコキュートの室外機水漏れについて、パナソニック製エコキュートを例に解説いたしました。室外機の水漏れは故障ではないものが多いものの、配管からの水漏れには注意が必要です。
10年以上使用している場合は、突然故障する前に交換を視野に入れるのもオススメです。今なら国が進める補助金事業の対象となっているため、条件を満たせば補助金を利用でき、お得にエコキュートの交換・買い替えができます。
買い替えの際は、補助金申請に対応している業者かどうかチェックしてみてください。
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