三菱エコキュートの室外機(ヒートポンプ/貯湯ユニット)で水漏れが起きていたら?
2024/07/05
2024/07/05
光熱費を抑えることができたり二酸化炭素の排出量を減らせることから注目を集めているエコキュートですが、室外機の下や周辺が濡れていたり、貯湯ユニットからポタポタ水漏れを見つけると「故障かも?」と心配になってしまいますよね。
エコキュートはヒートポンプユニットや貯湯ユニットなど、室外機が重要なパーツです。
故障の場合はいち早く修理をすることで、被害を抑えることもできます。
とはいえ、実は室外機の水漏れは、故障ではなく正常な現象のひとつなので、そこまで心配する必要はありません。
この記事では、三菱製のエコキュートを例に、室外機(ヒートポンプ/貯湯ユニット)から水漏れした時にすべきことや、修理が必要な水漏れで起きる現象について解説します。
三菱製以外のエコキュートでも水漏れが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
水漏れを見つけても、慌てる必要はありません。どこから水が漏れているのか確認し、修理が必要な箇所なのか、正常な水漏れなのかを判断してください。
室外機からの水漏れで注意が必要な水漏れは下記の2つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エコキュートの室外機には複数の配管がありますが、配管の接続部分から水が漏れている場合、修理が必要です。
ヒートポンプと貯湯ユニットを繋ぐ配管は、紫外線によるダメージや外的影響を受けやすいため、経年劣化で接続部分から水漏れする可能性があります。
また、設置したてなのに水漏れした場合は、施工不良で配管がずれている可能性もなくはありません。その場合は、施工業者に連絡しましょう。
また、外装工事など、なんらかの事情で室外機を移動させると、配管のつなぎめがずれてしまい、水漏れすることがあります。
配管が凍結したり、経年劣化で亀裂が入ったりすると、配管本体から水漏れする可能性もあります。
配管からの水漏れは、配管の交換が必要です。
日中など、沸き上げしていない時にも四六時中室外機の周りが濡れている場合は、故障の可能性があります。
外に露出している配管から水漏れしていなくても、ヒートポンプユニット内部の水管から水漏れしている可能性があったり、施工不良によって水漏れが起きることもあるようです。
室外機の周りが常に濡れていたり、乾いているのを見たことがない場合は、点検・修理を依頼してください。
室外機からの水漏れは、故障ではないかと心配になりますが、実は正常な運転中に水が漏れることがあります。
三菱製エコキュートの取扱説明書や公式HPにも、故障ではない水漏れの事例が明記されているため、下記で詳しくご紹介します。
貯湯ユニットの下部には「排水口」があり、沸き上げ運転中は排水口から水が漏れる仕様になっています。排水口からの水漏れは問題ありません。
水は温度が上がると膨張し体積が増えるため、タンクに満タンの水をお湯にすると、タンクが膨張してしまいます。
そのため、お湯をわかしながら、圧力を保てるよう、膨らんで増えた水を排水口から排出し、タンク内の圧力を正常に保つように作られているのです。
沸き上げ中以外も、排水口から水が出ている場合は貯湯ユニット上部の「逃し弁」を点検してください。
エアコンの室外機を似た形状の室外機が「ヒートポンプユニット」がです。ヒートポンプユニットには、アルミや銅などの金属でできた熱交換器と圧縮機、冷媒ガスが通るパイプなどが入っています。
沸き上げ中や沸き上げ直後にヒートポンプユニットの下が濡れていることがありますが、こちらも問題ありません。
エコキュートは大気中の熱を使い水を温めています。
ヒートポンプユニットで空気の熱を移動させる時には、金属製の熱交換器が冷たくなるため、空気中の湿気と反応し結露が発生します。
三菱製のエコキュートの場合、 最大毎分0.5L 程度の水が継続して出ると言われています。
沸き上げ運転が停止してから長時間立っているのに、ヒートポンプユニット周辺だけ濡れている場合は、ヒートポンプユニット内部の配管から水漏れしていたり、なんらかの施工不良で水漏れが起きている可能性があるため、早めに点検・修理を依頼すると安心です。
エコキュートから水漏れが発生した場合、下記の症状が現れることがあります。
これらの症状が出た時には修理が必要です。それぞれ原因などを詳しく解説いたします。
エコキュートは一度にまとめてお湯を作りますが、使用量より早く残湯量が減る場合は水漏れの可能性も考えられます。
減りが早く、沸き増しが多い場合は一度室外機を確認し、配管から水漏れしていないかなどをチェックしてみてください。
水漏れが発生すると、浴槽にお湯を張ったり、追いだきが正常に機能しなくなることがあります。
水漏れで水圧が低下したり、センサーの不具合が出ている時に起こるため、早めの修理点検が必要です。
設定温度よりもお湯がぬるかったり、温度にムラがある場合も水漏れを疑います。
エコキュートからの水漏れでお湯の量が減ると、水道水の量が増えるため、温度が一定でなくなることにより、ムラが生まれてしまうのです。
寒い季節はお湯が使えなくなると特に不便です。
温度にムラがあると感じたら、早めに室外機をチェックしましょう。
使用時に違和感がなくても、急に水道代や電気代が高騰した場合、水漏れにより使用量が増えていた可能性があります。
水を使っていない時に、水道メーターが動いていいるかを確認してみるのも良いかもしれません。
沸き上げ運転が終わった後に貯湯タンクの下が濡れている場合は、タンクからの水漏れも考えられます。なるべく早めに点検・修理を検討してください。
まだ設置してから年数が経っていない場合は、修理を検討しましょう。
保証期間内なら、メーカーによる無償修理が可能な場合もあります。
一般的に、エコキュートの寿命は10年と言われています。
10年以上使用すると各部品の劣化が進み、経年劣化による故障が起きやすくなってしまうため、10年以上使用している場合は、修理よりも交換を視野に入れることをオススメします。
修理費用が高額になる場合は、交換した方が費用を抑えることができます。
今なら国のエコ推進事業のひとつである『給湯省エネ事業』の補助金を利用し、お得に交換することができます。すべての条件を満たせば13万円の補助金を利用できます。
補助金詳細については下記ページを参考にしてください。
エコキュートの室外機からの水漏れについて解説いたしました。
沸き上げ中のヒートポンプユニットや貯湯ユニットからの水漏れは、正常な動作ですので、心配いりません。
配管からの水漏れや運転停止中の水漏れは、故障の可能性があります。使用年数を考慮し、修理または交換を検討してみてください。
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