料理をすると必ず出てしまう「生ゴミ」。イヤなニオイの原因となったりゴミがかさばる原因になったりするので、なんとかしたいと考えている方も多いでしょう。

そこで近年注目を集めているのが生ゴミコンポストです。生ごみコンポストは、生ごみを家庭で処理できるだけでなく、堆肥を作ることもできるので、家庭菜園やガーデニングを楽しむ方からも重宝されています。

この記事では、生ゴミコンポストのメリットやデメリットの特徴、種類、おすすめのコンポストをご紹介いたします。

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生ゴミコンポストとは?

生ゴミコンポストとは、野菜の皮やヘタ、食べきれなかった料理などの生ゴミを堆肥に変える装置です。
家庭内で手軽に生ゴミを処理し、肥料として再利用することができるため、地球環境に優しいエコな暮らしを実現する一つの手段として注目されています。

普段あまり意識していないかもしれませんが、生ごみは燃えるゴミの約4割を占めていると言われています。生ごみを減らせば、燃えるゴミを処分する際のCO2排出量が大幅に削減されるため、SDGsにも貢献することができるのです。

コンポストの種類と特徴

生ゴミコンポストは、生ゴミを処理する仕組みやコンポストの形状により、いくつかの種類に分けることができます。代表的な5種類とそれぞれの特徴をご紹介いたします。

ダンボールコンポスト

ダンボールに基材と呼ばれる専用の土をいれ、生ゴミを分解するタイプのコンポストです。基材には植物が腐敗してできた泥を乾燥させたピートモスという特別な土、または腐葉土と米ぬか、発酵促進剤(籾殻くん炭)を混ぜたものをつかいます。

庭かベランダがあれば設置でき、低予算で導入できるのが魅力です。毎日かき混ぜ、生ゴミを入れると、微生物が生ゴミを分解してくれます。3〜5ヶ月使用した後、5週間ほど熟成させることで堆肥になります。

密閉式コンポスト

密閉式の容器に生ゴミをいれるタイプのコンポストです。ぼかしコンポストとよばれることもあります。

密閉式は酸素が少ない環境ではたらく微生物を利用し、生ゴミを分解します。コンポストの中に「ぼかし」と呼ばれる発酵促進剤と生ゴミを入れ発酵させます。ぼかしは米ぬかや油カスでも代用可能です。

ダンボールコンポストよりも分解が早く進むことや、室内でも使えるメリットがあります。虫が発生するリスクも少ないので、虫が苦手な方にもオススメです。

バイオ式生ごみ処理機

バイオ式生ゴミ処理機は、さらさらした土のように見える「バイオ基剤」の入ったコンポストに生ゴミを入れて使用します。バイオ基剤は死滅しにくい微生物が豊富に入っているので、密閉式やダンボールコンポストに比べ、基材の交換手間がかからないメリットがあります。

ただし、大型のものが多く、購入費用が割高になってしまうのがデメリットです。大規模な家庭農園を行なっている方にオススメです。

乾燥式生ごみ処理機(電動生ゴミ処理機)

乾燥式生ごみ処理機は、電気の力で熱を与え、生ゴミを乾燥させて処理しやすくします。厳密に言うとコンポストではありませんが、乾燥させた生ゴミを土に混ぜれば堆肥を作ることも可能です。

土や基材がいらないので管理しやすく、嫌なニオイも発生しにくいため、キッチンに置いて使えます。

ハイブリッド式生ごみ処理機

バイオ式と乾燥式、両方の性質を兼ね備えたタイプのコンポストもあります。バイオ基材を入れたコンポストに生ゴミを入れると、電気の力で温風を当てながら撹拌し、分解を早めてくれます。除湿機能や脱臭機能がついているものもあり、乾燥式とバイオ式の良いとこどりをしたコンポストといえるでしょう。

コンポストのメリット

コンポストを使うとゴミ捨てが楽になるうえ、地球にも優しいといったメリットがあります。コンポストを使うと実感できる3つのメリットをご紹介いたします。

生ゴミを減らせる

コンポストを使えば、生ゴミを減らすことができるので、燃やせるゴミを大幅に減らすことができます。近年では、燃やせるゴミ袋の有料化も進んでいるため、ゴミを減らせば節約にもつながるでしょう。

堆肥にすれば、肥料として使える

コンポストで分解された生ゴミは、有機肥料として家庭菜園や庭で利用することができます。有機物を豊富に含む堆肥は、土壌を豊かにしてくれるため、安心安全で美味しい野菜を育てることが可能です。

SDGsに貢献できる

先述したように、生ゴミを減らし、家庭から排出される燃やせるゴミの量を減らすことで、二酸化炭素削減につながります。また、食品ロスが出てしまっても、生ゴミとして分解し、土にすることで、循環させることが可能です。

地球にやさしい選択肢といえますね!

コンポストのデメリット

残念ながら、コンポストには管理が面倒だったり、虫発生のリスクがあったりと、いくつかのデメリットもあります。代表的な3つのデメリットをご紹介します。

手間がかかる

ダンボールコンポストや密閉式コンポストは、生ゴミがきちんと分解されるように、自分で毎日かき混ぜないといけません。かき混ぜをサボると、分解が進まなかったり、生ゴミが腐ってしまう可能性も。面倒な方は、乾燥式やハイブリッド式のコンポストの方が楽に管理できます。

コバエや悪臭が発生する可能性も

コンポストの管理が行き届いていないと、生ゴミが腐ってしまい悪臭が発生することもあります。外に設置する場合は、虫が湧かないよう、防虫対策も必須です。

コンポストに入れられないものもある

コンポストの種類によって、入れられない生ゴミもあります。アサリやシジミの貝殻やとうもろこしの皮などは、コンポストに入れても分解されにくく、悪臭の原因となってしまうでしょう。乾燥式コンポストでも、同様です。

もちろん、プラスチックの袋やスポンジ、輪ゴムなども分解できません。

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コンポスト購入費用に自治体助成金を利用できる

多くの自治体では、コンポスト購入時に申請することで、助成金を受け取れます。購入金額の2/1〜3/1を負担してもらえる所が多いようです。

お住まいの自治体の情報を確認してみると、お得に購入できるかもしれません。

おすすめのコンポスト6選

ご家庭で導入できる人気のコンポストを6つご紹介いたします。

MATIMARU(マティマル) コンポスト

マティマルコンポストは、不織布製のコンポストです。仕組みとしては、ダンボールコンポストや同じタイプのコンポストになりますが、密閉式のように蓋ができるので、衛生管理が簡単です。

パナソニック 生ゴミ処理機

約130℃の温風で生ゴミを乾燥させる生ゴミ処理機です。高額ですが、長期間使用でき、管理が簡単といったメリットがあります。ただし、ミカンの皮や大量のご飯などは処理が難しいといったデメリットも。

乾燥させた生ゴミは、土に混ぜて熟成させることで、肥料化することも可能です。

アイリスオーヤマ エココンポスト

庭など土があるところに埋め込んで設置するタイプのコンポストです。仕組みはダンボールコンポストと同様ですが、丈夫なポリプロピレン製なので、長く使うことができます。

黒色なので、太陽の熱を利用して土を温め、発酵を進ませることができます。

Apdoni コンポスト

海外製の不織布コンポストです。通気性が良い素材なので、発酵が進みやすいといった利点があります。持ち運び用のハンドルがついているので、移動も容易です。

コンポストをかき混ぜたり、穴を掘ることができる手袋も付属しています。

WeBirth コンポスト 

幅35cmと、コンパクトな不織布コンポストです。ベランダにおいて、気軽に使うことができます。投入口が2箇所、取り出し口が1箇所あるので、用途によって開け口を変えられます。

ナクスル(NAXLU)

ハイブリッド型の生ゴミ処理機です。コンポストの中では唯一、ペットのフンを処理できます。脱臭機能や除湿機能がついているので、室内でも衛生的に使うことが可能です。

まとめ

生ゴミコンポストがあれば、日々の生ゴミのニオイや面倒なゴミ捨てから解放されます。さらに、地球に優しいエコな暮らしを実現することもできるでしょう。

この機会にコンポストの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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