「冷蔵庫ってどう処分するんだろう。」と疑問になったことはありませんか?食品の保存にかかせない冷蔵庫ですが、古くなったり容量に不満があったりすると買い替えが必要になってきます。

その際に残る古い冷蔵庫。ひんぱんに処分をするものではないので、どうしたらいいかわかりませんよね。

こちらの記事では、意外と知らない冷蔵庫の処分の仕方やそれに必要な方法・メリットやデメリットなどを紹介しています。

さらにお金になる処分の仕方も解説していますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

冷蔵庫の処分に粗大ゴミは間違い?

自治体によって異なりますが、家具や布団・自転車などのごみ袋に入らないような大きさのものは、基本的に「粗大ゴミ」として処分することが多いです。

家電製品も粗大ゴミの対象なので、冷蔵庫も粗大ゴミとして処分できると思っている方。それは間違いです。

その理由は以下で説明しますので、見ていきましょう。

1、冷蔵庫は「家電リサイクル法」で決まった処分法がある。

家電リサイクル法は正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」といい、対象となる製品をリサイクルすることで廃棄物を減らし、資源を有効活用する法律です。

4つの製品がそれにあたり、正しく処分をしないと法律で罰せられることもあります。

以下の4つの製品が家電リサイクル法の対象で、冷蔵庫はそれに該当するので粗大ゴミでの処分ができません。

家電リサイクル法の対象製品4つ
l  テレビl  エアコンl  洗濯・乾燥機l  冷蔵・冷凍庫

2、基本的に処分は有料。

粗大ゴミの処分は自治体によって無料であったり、重さや個数で料金が数百円〜かかることがほとんどで、家電も例外ではありませんでした。

家電リサイクル法が制定されてからは「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の2つがかかります。

「リサイクル料金」はメーカーや製品ごとにある程度決まっており、「収集運搬料金」は業者ごとで違います。

リサイクル料金は、一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センターで確認ができます。

冷蔵庫の処分は大きく分けて6つの方法がある。

冷蔵庫は家電リサイクル法によって粗大ゴミでの処分ができなくなりました。

ではどんな方法があるのか?6つの方法に分けられるので、ひとつずつ解説をしていきます。

1、新しく冷蔵庫を購入する店舗に引き取りをお願いする。

冷蔵庫を処分するときは、容量が大きな商品に変えるときや経年劣化による故障や不具合などが理由の方が多いと思います。その際に家電量販店で新しく冷蔵庫の購入を検討されているなら、その店舗に引き取りをお願いしましょう。

店舗によって引き取りの仕方が違うので、問い合わせを忘れないようにしましょう。

2、購入した店舗に引き取りをお願いする。

「冷蔵庫を譲っていただくので処分だけお願いしたい」という場合は、購入した店舗に直接問い合わせをしましょう。

こちらも店舗によって回収の仕方が違うので、確認をしてください。

3、回収業者にお願いする。

購入した店舗がわからなかったり、すでに閉店している場合は回収業者にお願いするのもいいですね。

電話やホームページから問い合わせをするだけと、とても簡単で便利です。

回収業者のなかには「自治体が指定している回収業者」もあるので、そちらも検討してみてはいかがでしょうか。

4、クリーンセンターで処分をお願いする。

自治体によってはクリーンセンターで処分ができることがあります。

役所やクリーンセンターなどで収集シールを購入し、処分する家電に貼り付けることで引き取りをしてもらえます。

5、リサイクルショップに持ち込んで売る。

積み下ろしの手間がかかってしまいますが、リサイクルショップへ持ち込んで査定をしてもらうのもひとつの手です。

こちらがお金を払って処分をするのではなく、査定をして買い取ってもらうことでお金を貰えるのでお得な方法といえます。

6、ネットオークションやフリマサイトを活用する。

ネットオークションやフリマサイトに出品をする方法もあります。

多くの方が利用しているサービスなので、リサイクルショップで買い取ってもらうよりも大きな利益を得る可能性があります。

それぞれの冷蔵庫の処分のメリット・デメリット。

冷蔵庫の処分の仕方を6つ紹介し、さまざまな方法があることがおわかりいただけたと思います。

では、それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのか?気になる方もいらっしゃますね。

どれが最適な処分の仕方なのかを知るために、詳しく解説をしていきます。

1、新しく冷蔵庫を購入する店舗に処分をお願いする場合。

冷蔵庫を買い替え処分をお願いする場合は、なんといっても手間がかからないという点です。

配送業者が新しい冷蔵庫を設置してくれるだけでなく、古い冷蔵庫を引き取ってくれるのでこれほど楽なことはありません。

店舗ごとに決まったリサイクル料金と収集運搬料金がかかるので注意をしましょう。

メリットデメリット
l  配送業者が新しい冷蔵庫の設置と引き取りをしてくれる。l  店舗によってリサイクル料金と収集運搬料金が違う。

2、購入した店舗に引き取りをお願いする場合。

冷蔵庫を購入した店舗が分かる場合も上記と同様、引き取りをしてもらうことができます。

店舗に問い合わせをすることで業者が回収に来てくれるので、こちらも楽な処分法です。

リサイクル料金と収集運搬料金はかかるので、支払いはお忘れないようご注意ください。

メリットデメリット
l  業者が引き取りに来てくれるl  店舗によってリサイクル料金と収集運搬料金が違う。

3、回収業者にお願いする場合。

回収業者にお願いする場合、電話やホームページから問い合わせをするだけで回収に来てくれます。

自宅まで引き取りに来てくれるだけでなく、ほかにも不用品があれば引き取ってくれるのも嬉しいですね。

「無料で回収をおこなっています」と謳っている業者を見かけたことがあると思いますが、それにお願いすることはやめましょう。なぜなら「無許可」で回収をおこなっている業者の可能性があるからです。

「一般廃棄物処理業」という回収に必要な許可が下りていない業者を利用すると、不法投棄や不適切処理による環境破壊だけでなく、あとになって高額請求のトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

メリットデメリット
l  自宅まで引き取りに来てくれる。l  ほかにも不用品があれば持っていってくれる。l  業者によってリサイクル料金と収集運搬料金が違う。l  無許可で回収をおこなっている業者の利用はトラブルのもとになる。

4、クリーンセンターで処分をお願いする場合。

クリーンセンターで処分をしてもらう場合は、持ち込みか自宅周辺での引き取りのどちらかとなっています。

持ち込みでは、リサイクル料金と手数料の支払い・処分をその場でおこなってくれるのでスピーディーです。

一方の引き取りは、事前にリサイクル料金を郵便局で支払い、収集シールを役所やクリーンセンターで購入・製品に貼り付けをするという手間がかかりますが、自宅周辺まで引き取りに来てくれます。

引き取りの日時や場所の予約ができるので、好きな日を選べるのは嬉しいところです。

どちらの場合でもリサイクル料金と手数料がかかり、持ち込みのほうが安くなっているのが特徴です。

メリットデメリット
l  持ち込みはその場で支払いから処分をしてくれる。l  引き取りの日時と場所を決めれば来てくれる。l  リサイクル料金と手数料がかかる。l  持ち込みは車への積み込みが大変。l  引き取りは事前の準備が多く面倒。

5、リサイクルショップに持ち込んで売る場合。

店舗や回収業者などに引き取りをお願いするとお金がかかりますが、リサイクルショップで買い取ってもらうと逆にお金がもらえ、場合によっては高額になることもあります。

「引き取り料がかからずお金になるなんてお得だ!」と思うかもしれませんが、買い取りにも査定があるので条件が厳しく、買い取れないと判断されるとリサイクル料金と収集運搬料金が発生することも。

持ち込むのにも積み下ろしや養生が必要なので「割に合わない」なんてことも考えられます。

冷蔵庫の耐用年数は8〜10年となっており、傷や凹みなどがない良い状態であれば買い取ってもらえる可能性があるので、対象になりそうであれば検討してみるのもいいですね。

メリットデメリット
l  買い取ってもらうことでお金になる。l  状態や年数によっては高く買ってもらうことも。l  審査が厳しく値段がつかないこともある。l  買い取れない場合は通常の処分と同じくリサイクル料金と収集運搬料金が発生する。l  積み込みが大変なので割に合わないことも。

6、ネットオークションやフリマサイトを活用する場合。

利用者がとても多いネットオークションやフリマサイトなら、自宅で簡単に出品できるのが特徴です。

持ち込むことはせず、落札されたあとも配送のプロが自宅にきて梱包〜集荷をしてくれるので大変便利なサービスになっています。

リサイクル料金や収集運搬料金がかからないので、リサイクルショップで値段がつかなくても売れる場合があります。

出品〜配送までの作業を全て自分でおこなわねばならず、売れない場合はいつまでものこってしまうといったデメリットに注意しましょう。

メリットデメリット
l  自宅で簡単に出品ができる。l  落札後の梱包〜集荷も配送のプロが自宅に来ておまかせ。l  リサイクル料金や収集運搬料金がかからない。l  出品〜配送までの作業を自分でおこなう必要がある。l  売れないとずっとものが残る。

まとめ

冷蔵庫の処分に粗大ゴミは利用できず、新たに制定された「家電リサイクル法」に従わなければなりません。

家電リサイクル法の対象となる製品は大きく4つあり、冷蔵庫も該当します。

リサイクル料金と収集運搬料金の2つがかかり、製品やメーカー・業者によってこれらの料金は変わってきます。

処分の方法も6つあり、それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分にあった方法で処分を検討してください。なかには無許可で回収をおこなっている業者もいるので、トラブルに巻き込まれないように利用は控えましょう。

リサイクル料金や収集運搬料金がかからず、お金になる方法もあるのでうまく活用しましょう。