料理の下ごしらえに便利な、フードプロセッサー。
ミンチやみじん切りがあっという間にできたり、材料の混ぜ合わせが楽になったりします。
ハンバーグ・餃子・つくね・スムージーなど、料理のレパートリーも広がりますよね。

そんなフードプロセッサーの難点と言えば、「洗うのが大変」ということではないでしょうか。
本記事ではフードプロセッサーの洗い方について取り上げます。

フードプロセッサーを洗うのが面倒なのはなぜ?

フードプロセッサーと言えば、なんとなく「後片付けが面倒」というイメージが定着しているのではないでしょうか。

中にはそれが理由で、購入をためらっているひともいるようです。

フードプロセッサーは本当に洗うのが大変なのでしょうか。

フードプロセッサーを洗う手順

使用後のフードプロセッサーを洗う方法は、概ね以下のとおりです。

1.電源コードを抜き、本体へ格納する。
2.アタッチメントになっている部品を外す。
3.外した部品を一つづつ洗う。
4.洗い終わった部品を乾燥させる。
5.乾燥した部品を再度取り付け、本体を収納する。

改めてこのように確認してみると、結構手順が多いことがわかりますよね。

この「手順の多さ」が、後始末が大変だというイメージにつながっている原因のひとつですね。

分解→洗浄→組み立てという他の調理器具にはないメンテナンスのプロセスが、フードプロセッサーの場合は使用の都度発生するのです。

外して洗う部品とは

フードプロセッサーで使用後に洗浄が必要な部品は、大きく分けると以下の通りです。

・食材を入れる容器
・容器のふた
・食材を切ったり混ぜたりする刃(※複数の種類を使い分けている場合、数が増える)

フードプロセッサーは主に食材の下処理に使用しますので、生のものを入れることが多いですね。

しっかり洗わないと雑菌の繁殖などがこわいので、衛生的にも気を使います。

しかしパーツの形が複雑だと、食材のカスが狭い隙間に入り込んでしまったりすることもありますね。

そうなるとしっかり洗わないといけないので、ますます億劫に感じてしまいます。

さらにブレードやグレーターなどの刃物部分は雑に洗うと、指先を切ってしまうおそれもありますよね。

「しっかり洗わないといけない」「刃物なので気をつかう」という点も、フードプロセッサーを洗うのが面倒な原因になっているのではないでしょうか。

洗いやすいフードプロセッサーを選ぶ

フードプロセッサーを洗うのが面倒な理由は、手順やパーツの多さと気をつかうカッター部分にあるらしいことが分かりました。しかし家電の進歩は日進月歩です。最近のフードプロセッサーがどんな状況か、見てみましょう。

洗いやすさを意識した製品が続々

最新のフードプロセッサーを調べてみると、洗いやすさをセールスポイントにしている製品も数多くあります。
フードプロセッサーの容器部分の素材には、大きく分けてプラスチック・ガラス・ステンレスがあります。
このうちプラスチック製は、細かい傷が入りやすいため汚れが落ちにくい傾向があります。

そのため最近では、汚れが落ちやすいガラス製もしくはステンレス製のフードプロセッサーが多く見られます。
またブレードやグレーダーといった刃物部分も、シンプルな形状で洗いやすいものが増えています。

さらに食器洗い用のブラシがあれば、指先を傷つける心配なしに刃物部分をゴシゴシ洗えるので、フードプロセッサーとセットでブラシも備えてはいかがでしょうか。

食洗機対応のものが増えている

電動モーターを内蔵した本体以外は食洗機で洗えるというフードプロセッサーも、たくさんあります。

食器を食洗機に入れても大丈夫な条件として、耐熱温度が70-85℃程度である必要があります。

フードプロセッサーの中でもパーツによって、「刃物部分はOKだが、容器部分はNG」など耐熱温度が異なるため食洗機に入れられない場合があるのです。

通販サイトにて「フードプロセッサー 食洗機対応」で検索すると、たくさんの製品がヒットします。

ひとつひとつの詳細を確認すると食洗器で洗えるパーツがわかりますので、全てのパーツが食洗機対応になっている商品を選ぶのがよいかもしれませんね。

フードプロセッサー内で〇〇を攪拌するという裏技

肉をこねた後などは、フードプロセッサーの中はかなり汚れます。
食洗機に入れるとしても、さすがにドロドロの汚れが付いた状態で放り込むわけにはいきません。そんな時は、もう一工夫する必要があります。

お湯と洗剤を撹拌する

よく使われる方法が、「使った後のフードプロセッサーにお湯を入れ、食器洗剤を数滴たらして撹拌する」というもの。
この場合の撹拌とは、フードプロセッサーのスイッチを入れるという意味です。
この方法ならフードプロセッサーの高速回転で、油汚れなどもある程度落とせます。
お湯の量は、容器の三分の一程度で十分です。
ブレードなど形が複雑なものでもざっと洗えるので、片付けがだいぶ楽になります。
ただし洗剤を入れ過ぎると盛大に泡が立ってしまい、その後すすぐのが大変になるので注意しましょう。

卵の殻を有効活用

さらにワンランク上の技は、洗剤とともに卵の殻を投入すること。
卵の殻が研磨剤のようにブレードなどの表面についた汚れをこすってくれるので、よりきれいになります。
卵の殻は攪拌中に砕けるので、そのまま放り込んでもよいように思えるかもしれません。
しかし大きな破片が引っかかって回転が止まってしまうこともあるので、砕いてから投入する方がよさそうです。

砕くと言っても、指ではさんでグリグリと揉む程度で大丈夫です。
元々卵の殻は、フライパンや鍋の焦げ付きを落とす裏技としても使われています。

水筒の底についた茶渋・スニーカーの泥汚れ・口の細い瓶の内側などの洗浄にも効果があり、フードプロセッサーでも同様の洗浄作用が期待できます。

卵を食べた後は殻を捨てず、洗って乾燥したうえで空き缶などに保存しておくとよいかもしれませんね。

まとめ

フードプロセッサーは洗うための工程が多かったり刃物部分の取り扱いに気をつかうことから、手入れが面倒に感じられます。
しかし洗いやすい素材や食洗器対応の製品もあり、また食器洗いブラシがあると、より洗いやすくなります。
お湯に洗剤や卵の殻を入れて攪拌するとさらに洗うのが楽になるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。