田中さん宅 料理・器使い編

記念すべき第一回目のお家は、旦那さんのご実家の2階を「二世帯住宅」にリノベーションして暮らす田中さんのご自宅です。ブルーグレーを基調としたおしゃれな空間には随所にこだわりがいっぱい。家づくりのこだわり、そして、日々のなかで大切にしていることもお聞きしました!

コツコツ集めてきた食器が豊かな暮らしのベースに

第1話 キッチン編では、住宅設備にフォーカスして、田中さん宅のキッチンをご紹介しています。第2話 料理と器使い編では、収納や食器、キッチン雑貨、などについてお話を伺いました。

第1話 キッチン編でご紹介した、シンク、ガス台、作業台下はこんなふうになっています。

向かって右の流しの下には、燃えるゴミ、燃えないゴミ、生ゴミのゴミ箱。一番よく使う燃えるゴミ用のゴミ箱は、自動で蓋が開閉する「ZitA(ジータ)」を採用。

そしてコンロ下には鍋や食器。

向かって左側は作業台下で食器やその他の小物が収納されています。

収納に扉を付けなかったのは、洗面スペースなどと同様、扉をつけるとついつい物を詰め込んでしまうから。扉で隠せるのを良いことに、中が乱雑…というのは、多くの方が身に覚えがありますよね。それを避けるために、キッチンの収納棚もあえて扉はつけず、オープンに!

棚には、田中さんがこれまでコツコツと集めてきたお気に入りの食器がたくさん。

器を集め始めた頃は、フィンランドの食器・インテリアのブランド「iittala(イッタラ)」が好きだったという田中さん。当時は、同じ食器を夫婦二人分、2つずつ買うことが多かったといいます。

でも、好みが広がり、益子焼などの1点ものを購入したり、窯元にも足を運ぶようになり、家族分の食器を購入する、という概念を捨てたのだそう。

「同じ料理を同じ皿に盛る」決まりはないのに、同じお皿で人数分揃える美意識が一般的ななかで、同じ料理を違うお皿で食べたっていい。そんなふうに思うようになってからは、料理やお皿を選ぶ時間が今まで以上に楽しくなったといいます。

お皿だけではなく、グラスやマグカップなど、お気に入りがたくさん。グラスは来客に備えてどうしても数が増えてしまうので、重ねて収納できるものを選んでいるそう。

この日は、田中さんのランチを準備する様子も撮影させていただきました!

この日のランチはカオマンガイ!

ビルトインコンロの炊飯タイマーで、煮込んだ鶏スープと共にご飯をセット。炊かれるいい香りが台所いっぱいに。包丁は二世帯住宅の1階に住む、旦那さんのお母さまがプレゼントしてくれたもの。

木のスプーンや包丁はこの家に越してくる前から使っていた愛用品。そんな話を伺っているうちに、ご飯が炊けて絶品カオマンガイが出来上がりました。

ちなみに、この日の夕飯はたっぷりとった鶏スープを使った、チキンのフォーだったそうです。

料理をお皿に盛り付ける様子を見守っていたのが、作業台上のエジソン電球。

それぞれに形が異なり、表情の違うライトがキッチンを温かな光で照らしていました。

ひとつひとつに愛着がある道具が揃ったキッチンは、多くの人が憧れるもの。きっと今日も、このキッチンで美味しい料理が作られていることですね。