第3話「念願のルーフバルコニー付き物件だけど…」
2022/11/17
2022/11/17
「ヨコハマのルーフバルコニー付き中古マンション」探しに邁進中の僕カナモト。
約1ヶ月間に及ぶ不動産ポータルサイト検索からようやく見つけた希望通りの物件は、
“破格の値段”という嬉しいおまけ付き。ただ、“安い”には、やっぱりワケがあるようで…。
思考も行動もコロコロと変わるカナモトの迷走ぶりも合わせてお楽しみください!
問い合わせたのは、横浜の高台に位置する物件。
「土地面積約50平米、建物面積約90平米、間取りは3LDK +ルーフバルコニー、
駅徒歩10分、築16年の木造3階建て」とういうのが基本スペックであった。
“ルーフバルコニー付き”+“室内外リフォーム一部済みですぐにでも住めます”、
そして周辺相場や同等クラスの物件と比べても“破格の値段”が、
問い合わせの決め手となったのだ。
「えっ、カナモトが狙っていたのって、
ルーフバルコニー付き中古マンションじゃなかったの?」
2話を読んでいただいた方からは、そんな声が聞こえてきそうだ笑
ただ、約1ヶ月間、不動産ポータルサイトでいろいろな物件を見てきた結果、
ずっと気になっていたことがあった。
「マンションの管理費・修繕積立金の値段が、不透明すぎる」ということだ。
もちろん、管理会社がきちんと予算を管理して、計画的に修繕をしてくれるので
安心して住めるというのはある。ただ、毎月の管理費・修繕積立金がどう試算されているのか、
その金額に納得して今後ずーっと払い続けられるだろうかという点に疑問符が沸いていた。
さらに、マンションと戸建てを比べたときに、
同じ予算でも(だいぶざっくりではあるが…)
戸建ての方が、管理費+修繕積立金の支払いが不要になる分、“広い部屋”、
つまりカナモト的により高スペックと感じる部屋に住むことができると思ったのだ。
もちろん、戸建ては将来的な内外装の修繕や、その資金計画も全て自分で計画して
行わなければならない。でも他人に任せるのではなく、全てを自己責任でやるというのも
フリーランスという生き方を選んだ自分には合っているのではないかと感じたのだ。
約1ヶ月間、不動産ポータルサイト上で、いろいろな中古マンションを閲覧してきたが、
予算と部屋のスペックのバランスに満足できるものは少なく、問い合わせにも至らなかった。
加えて、カナモトの実家はマンション、そして今の賃貸の部屋もマンション、
ずっとマンション暮らしをしてきた僕にとって、戸建て暮らしに妙な憧れがあった。
かなり偏見が詰まっているが、戸建ての方がマイホーム感強くないですか笑
今回問い合わせた物件のサイト情報には、
「管理費・修繕積立金がない分、マンションと比較頂いても、月々のコストが抑えられます。
マンション購入を検討中のお客様にもオススメです。」といった僕の考えを後押しするような
文言も付けられており、ここら辺も僕の琴線をググッと捉えたのだ。
そんなこんなで問い合わせ時から、スペック的に「もう最高!」と思っていた
この「横浜の高台に位置するルーフバルコニー付き3階建て戸建て中古物件」。
ただ、周辺相場や同等クラスの物件と比べても“破格の値段”なのはワケがあったのだ。
ワケアリな点、それは建ぺい率・容積率が超過していたのだ。
建ぺい率・容積率の詳しい説明は不動産ポータルサイトに譲るとして、
(というか未だに僕もなんとなくしかわかっていない笑)
簡単に言えば、ルーフバルコニーを含む3階部分やその他数カ所を増築しており、
規定の建物面積をオーバーした“違法建築”だったのだ。
物件担当のミライホーム・サノ(仮名)さん曰く、
違法建築の場合、金融機関からのローンの承認がおりにくい
(銀行の場合はまずおりない)という難点があるとのこと。
実は僕の前にも二組のお客さんがこの物件を気に入り、購入の申し込みまでしたが、
金融機関からローンの借入の承認が降りずに、購入できなかったというのだ。
ただ、人生において、面白さとクセを求める私、カナモト。
「これは見にいくしかない」と思い、そして「僕ならローン承認降りるんじゃないか?」
という根拠も何もない謎の期待を抱きつつ、サノさんに内見の予約をお願いしたのだった。
次回、「カナモト、サノさんに出会う。そして、運命の物件に恋する。」乞うご期待!
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