これまで僕が二度目の住宅購入を決めた理由について紹介してきましたが、
いよいよ家探しが本格的にスタートします。
今回はこれまで僕が住んできた地域や住まいについて振り返りつつ、
どういう人生を歩み、どのような想いを抱きながら、家を探していったのか、
―そんなことをつらつらと綴っていきたいと思います。

大阪→東京→大阪→東京

僕の出身は大阪。 高校卒業後、イタリアンレストランに就職したのを機に上京し、一度目の東京生活が始まりました。
いや、正確には住んでいたのは埼玉のとあるアパートで、職場が東京だっただけですが。
毎朝晩、レストラン最寄りの麹町駅まで満員電車にギューギューになりながら通っていました。
振り返れば、いい思い出ですけど、当時は仕事も通勤もツラかった思い出しかないです笑

20代半ばで、リフォーム業界に転職し、大阪に帰り、結婚し、息子が生まれました。
30歳になる前に、兵庫の人気住宅街に3LDKの新築マンションを購入しました。
そこから30代後半にかけて、仕事も私生活も忙しかったですけれど、
充実していて、とても楽しかったです。

40歳になって、今の住宅設備販売会社に転職。東京での単身赴任生活が始まりました。
この間に本当の意味で単身になり、マイホームも売却することになりました笑
はじめは世田谷区の下北沢界隈で会社支給の賃貸マンションに住みました。

下北沢は今でもかなり好きな街です。
コスパのいい飲食店が豊富で、いろいろなカルチャーや
いい意味でワケのわからないお店も多く、とにかく面白かったです。
ランニングが趣味で、近くの大きくて素晴らしい公園でよく走っていましたね。

ルークとの暮らしで加わった新たな視点

ルークとよく行っていた文京区の公園です。
夜景も最高でした。

二度目の住宅購入の前、最後の賃貸生活で住んでいたのは文京区。
こちらはより落ち着いた街並みで、周囲の自然も豊かで、ゆったりした良い雰囲気を味わえました。
今はそうでもないですが、40代前半は以前にも増して仕事に忙殺される日々、
束の間の癒しを公園でのランニングや草花などの自然に求めるようになっていました。

ルークと暮らすようになり、毎日散歩するようになり、公園や自然はさらに重要な要素になりました。
ただ、世田谷区や文京区、いわゆる都心区は、ワンコ禁止の公園も少なくなく、
運転は極力したくないのですが、仕方なく車で遠くのワンコ可の公園に連れていったこともありました。

イタグレはもともとすごく走りたがりな犬種です。
家から徒歩圏内で、ワンコが入れる公園がたくさんあり、自由に走らせられる環境があること。
この点は二度目の住宅購入にあたって、リセールしやすい点と同様に、絶対に譲れないポイントとなりました。

そんなことを考えながら、新たなにエリアと物件探しを同時並行的に進めていったのです。

苦労した新居探し、そして運命の出会い

他にもこだわったポイントは多々あったのですが(それはまた後々の回で)、
エリアと物件選びで特に大切したのは、上記の点でした。
不動産ポータルサイトで検索して、気になった物件があれば、問い合わせをして内見して、
その作業を毎週末繰り返し行っていました。
週2〜3件ペースで内見していたでしょうか?

ただ、僕の求めるスペックに対して、東京の都心区ではワンコ可の公園が少なく、
公園があるエリアは特に価格が高いということがわかってきました。

物件のグレードを下げる、例えば築年数を落としたり、
駅徒歩10分圏内から15分や20分圏内に変更したりすると、ようやく予算に見合った物件が出てくるのですが、
そうすると、おそらくリセールしづらい、将来売れないだろうなと感じるものばかり。
「おっ、ここはエリアと物件の希望をクリアしていて、予算的にも合致する物件だ!」と思い、
問い合わせてみると、もう申し込みや契約が済んでしまった物件であったり。
「良い!」と思うものは、やっぱり他の人も同様のことを考えているんですよね。

契約・購入まで約半年かかったのですが、希望に叶うエリア・物件が少なかったり、
物件が出てきてももう他の人の手がついていたり、先を越されてしまったり、
そんなことを繰り返した最初の3ヶ月は本当に心身共に疲れました。

そこで、1ヶ月ほど全く何もせずに休み、
「僕には覚悟が足りなかった、本当にいいと思った物件は、即座に問い合わせ→内見→申し込みをしよう」
と頭を切り替えました。 幸いなことにリフォーム業界に長くいたので、間取りや物件情報を見れば、
ある程度の物件の良し悪しがわかり、想像できるのもこの決断を後押ししてくれました。

すると、不動産ポータルサイトの新着情報に、とある東京郊外の街で
現在リノベ中の物件の情報が上がってきました。
もちろん、完成図はなく、情報が提供されているのは間取りだけ。

ただ、直感的に「リノベ次第では、ものすごくいい物件だぞ」と思い、
告知されていたリノベ終了日の翌日に内見の予約を入れたのです。
リノベの完成度に満足できれば、当日に申し込みをする気満々でしたね。