順風満帆に見えていたかもしれない、今回の引っ越し。
実はいろいろなトラブルに見舞われました。
ようやく落ち着いた今だからこそ話せる、僕の苦労エピソード。
いつか誰かの役に立つと信じて。

引っ越し前夜にまさかの階下漏水!?その原因は…

知らない電話番号から着信があったのは、引っ越し前夜。
12時間にもおよぶエアコン設置がようやく終わり、新居を出ようとしたその時。
「もしもし?」なんとなく、嫌な予感がしたのは確かです。
夜9時に知らない番号からの着信ですから。

電話は、新居となるマンションの管理会社からでした。
「引っ越しをされる方ですよね?今日水を使いましたか?」
挨拶も早々に、彼はそう聞きました。切羽詰まっているような口調で。

聞けば、部屋の下の階の方から「どうやら上から水漏れしているようだ」
と苦情が入ったというのです。

その日は、エアコンの設置、ルーク部屋作り、ガス開栓しかしていないのに、
水漏れ?一体なぜ…?

実際、下の階の方によると漏水はかなり酷い状態のようで、
風呂と洗面の間から水漏れし、壁が水分を含んで膨張した状態になっているというのです。
自分の部屋の洗面所や浴室はというと、ぱっと見、水漏れの様子はなし。
じゃあ、一体何が原因なのでしょう…。

その時「もしや!」と閃いたことがありました。

この部屋には、床暖房と電気式の浴室暖房乾燥機がついていますが、
浴室暖房乾燥機は、以前ガス式だったものを電気式に変えていたことを思い出したのです。

ガス式は、給湯器で加熱した温水をポンプで循環させることで
暖かい空気を出す仕組みになっています。
電気式に交換したということは、
当然ですが、給湯器から浴室暖房乾燥機に接続されていた温水の配管の閉栓が必要。

「もしや、その温水の配管を閉めていないのでは…」

なんと、その予感はビンゴ。

管理会社にも、ガス会社にも来てもらって確認してもらったところ、
原因は僕の予想通りでした。

その日ガスを開栓し給湯器などが作動するかを確認したので、
温水の配管に水が流れ続けていたのです。
それが、今回の水漏れの原因。

ついでに、給湯器自体に追い焚きができないという不具合も判明。
後日無料で交換をお願いしました。

階下の方には申し訳ないけれど、施工不備によるものなので、
不動産会社にきちんと謝罪することを念押し、この日は終了しました。

引っ越し前夜にかかなくてもいい、冷や汗をかいてしまった。
でもそれも良き思い出に…、なんていうのは甘い考えで。
さらに続くトラブルの序章に過ぎませんでした。

引っ越しを終え、ルークと念願の新生活を開始。
とすると…すぐに気になることが出てきました。
それは、キッチンの排水溝からあがってくる臭い。
特にレンジフードをつけるとその臭いがあたり一帯に立ち込めて。

「もしや!!」と僕は再び閃いたのです。

マンションは換気扇をつけると風圧がかかります。
でも、排水溝には水が溜まっているため、それが臭気止めになり、
臭いがあがってこない仕組みになっています。
ただ、食洗機の排水配管は水が溜まっていたりするわけではないので、
臭いがしないようにキャップがついているのです。

「もしや、そのキャップがついていないのでは…!?」
またもやそれもビンゴ。
コンロ下の奥を確認すると、キャップをしていない配管が見えました。

「なんてことだー!」
すぐに不動産会社に来てもらい、キャップをしてもらいました。
不具合が重なったものの、今度こそ、
快適な新生活が送れると信じて疑わなかった僕。

ルークと近くの公園に出かけ、ドックランで遊ぶなど
つかぬ間の穏やかな生活を満喫していました。

そうこうしているうちに、交換予定になっていた給湯器設置日に。
その作業をしてくれた方がこんなことを言うのです。
「これで、追い焚きはできるようになりました。でも…。
このままでは、床暖房が使えない状態ですよ」

ん…?
一瞬僕の頭はフリーズ。
購入したばかりの床暖房付きマンション。
床暖房が使えないとは、これいかに…?

今までのトラブルは、僕の閃きのおかげもあって数時間で解決できました。
ところが床暖房については、
修繕にかなりの時間を要する、大きなトラブル案件となったのです。
ねぇ、トラブルってこんなに続くもの!?