洗面台の水垢や黒ずみはどう落とす?蛇口や排水溝の汚れの原因、効果的な掃除方法まとめ
2023/08/10
2023/08/10
洗面台は毎日使う場所だからこそ、清潔に保ちたい空間です。しかし、水垢やカビなどの汚れが付きやすく、掃除が大変になることもあります。
この記事では、洗面台掃除のコツをご紹介します。
汚れの種類と原因、適した洗剤や道具、部位別の掃除方法、頑固な汚れの落とし方、汚れを防ぐための日常的なお手入れ方法をご紹介します。
目次
洗面台に付く汚れは、主に以下の5つです。
水分に含まれるミネラル分が残って白っぽく固まったものです。洗面ボウルや蛇口、鏡などに付きやすくなります。水道水の硬さや水温によっても発生しやすさが変わります。
手洗いや洗顔などで落ちた皮脂や髪の毛が溜まります。特に洗面ボウルや排水口などに付きやすいです。化粧品や整髪料なども汚れの原因になることもあります。
金属類が錆びて出たサビが洗面台に付着したものです。ヘアピンやカミソリなどを置きっぱなしにすると発生します。湿気や空気中の酸素と反応してサビができるのです。
鏡周りの収納部分や照明器具、洗面台と壁の間などにたまります。普段あまり触らない高所や隙間に注意しましょう。空気中に浮遊するほこりが風で飛んでくることもあります。
水気が残りやすい部分に生えるカビです。洗面台と壁の間のコーキング部分などに見られます。カビは菌であり、暖かく湿った環境で繁殖しやすいです。
先ほどあげたそれぞれの汚れごとに、効果的な洗剤や道具を使い分けを紹介します。効率的かつ安全に掃除できますので、ぜひ参考にして下さい。
水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤で中和すると落としやすくなります。クエン酸や酢などがおすすめです。水200mlに対してクエン酸小さじ1/2を入れ、よく混ぜて溶かします。
スプレーボトルに入れて吹きかけると便利です。水垢が付いた部分にクエン酸水をスプレーして雑巾やクロスで拭き上げます。
こびり付いた頑固な水垢には、クエン酸水パックがおすすめ。クエン酸水を吹きかけ、その上からキッチンペーパーで包んでさらにスプレーし、5分置いて水拭きした後、乾拭きで仕上げます。
皮脂や髪の毛は重曹で落とすことができます。重曹は粒子が細かく水に溶けにくい特長を利用して、汚れを磨き落とすクレンザー代わりに使うのがおすすめです。重曹の粉末を直接洗面台へ振りかけます。
その後、スポンジやクロスでこすり洗いすることで、目に見えにくい皮脂汚れも落とせます。
また、重曹とクエン酸を合わせると発泡し始めます。この発泡作用は、排水管の詰まりを解消するのに効果的です。
重曹とクエン酸の割合は1:1で、それぞれ大さじ1杯ずつを排水口に入れます。発泡が止まったら、お湯を流してすすぎます。
サビは掃除用のスクレーパー(ヘラ)で削り取ることが可能です。プロは本格的なヘラを使って傷つかないようにサビを取り除いていますが、高価な品が多いため、傷つきにくいプラスチックやナイロン製のヘラをおすすめします。また、洗面台自体に傷がつく恐れがあるので、慎重に使用してください。
ほこりは掃除機やモップで取り除くことが可能です。掃除機やモップで大きなほこりを取り除きます。その後、アルコール水を吹きかけた雑巾やクロスで拭きとります。
黒ずみになってしまったカビには、市販の塩素系漂白剤を使う。カビは汚れではなく菌なので、強力な除菌効果がある専用洗剤が適しています。
ただし、塩素系漂白剤とクエン酸のような酸性の洗剤と混ざると有毒ガスが発生する危険があるので、それぞれ使うタイミングを分けて使う必要があります。
塩素系漂白剤を歯ブラシにつけてコーキング部分をこすります。その後、水拭きして乾拭きで仕上げます。
洗面台掃除を始める前に、次のような準備をします。
洗面台掃除は、汚れが飛び散ったり落ちたりすることを防ぐため、次の順番での掃除をおすすめします。
スポンジやクロスで洗面ボウルをこすり洗いしましょう。このとき、クレンザー代わりに重曹の粉末を直接洗面台へ振りかけます。その後、スポンジやクロスでこすり洗いすることで、目に見えにくい皮脂汚れも落とせます。
洗い終わったら、蛇口から水を流し洗面ボウル全体をすすぎ、周囲の水滴をよく拭き取ります。洗面ボウルは最初に掃除することで、他の部分に汚れが落ちることを防げます。
鏡全体にアルコール水を吹きかけ、その後乾いたクロスで拭き取ります。ただし、曇り止め加工がされている鏡の場合は、アルコール水を使用することで特殊加工がはがれてしまう可能性があるため、アルコール水の使用は控えましょう。
また、鏡に付いた水垢や歯磨き粉などは、クエン酸水スプレーを吹きかけて拭くと落としやすいです。鏡は洗面ボウルの次に掃除することで、水垢や歯磨き粉などが乾く前に落とすことができます。
蛇口や蛇口の根本に付いた水垢には、クエン酸水スプレーを使います。クエン酸水スプレーは、スプレーボトルを用意し、その中に、水200mlに対してクエン酸小さじ1/2を入れ、よく振って混ぜて作ります。
クエン酸水スプレーを作ったら、蛇口全体にクエン酸水をスプレーして雑巾やクロスで拭き上げます。こびり付いた頑固な水垢には、クエン酸水パックがおすすめです。
クエン酸水を吹きかけ、その上からキッチンペーパーで包んでさらにスプレーします。5分置いたら、水拭きした後、乾拭きで仕上げます。
蛇口を鏡の次に掃除することで、水垢が固まる前に落とすことが可能です。
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排水口や排水栓には、皮脂やせっけんカスなどのヌメリが付きやすいです。まずはティッシュやキッチンペーパーでゴミを取り除きます。その後、重曹とクエン酸を合わせて発泡させることで、排水管の詰まりを解消しましょう。
重曹とクエン酸の割合は1:1で、それぞれ大さじ1杯ずつを排水口に入れます。発泡が止まったら、お湯を流してすすぎます。
排水口は蛇口の次に掃除することで、他の部分にぬめりが飛び散ることを防ぐことができます。
コーキング部分に付いた黒ずみ(カビ)には、塩素系漂白剤を使います。塩素系漂白剤は市販のものを使用するが、扱いが危険なので注意が必要です。
塩素系漂白剤を歯ブラシにつけてコーキング部分をこすります。その後、水拭きして乾拭きで仕上げましょう。コーキング部分は最後に掃除することで、塩素系漂白剤が他の部分に飛び散ることを防ぐことができます。
照明器具やその周辺には、ほこりがたまりやすいです。掃除機やモップで大きなほこりを取り除きましょう。その後、アルコール水を吹きかけた雑巾やクロスで拭きます。
照明器具は洗面台から離れた場所にあるので、掃除の順番はいつでも大丈夫ですが、安全のため、照明のスイッチを切っておくことを忘れないようにご注意ください。
普段の掃除では落としきれない頑固な汚れには、より強力な洗剤や道具を使いましょう。
おすすめの洗剤や道具は以下の通りです。
酸性洗剤 | 酷い水垢には、市販のトイレ用洗剤などの酸性洗剤を使います。酸性洗剤は効果が強力ですが、扱いが危険なので注意が必要。また、シンク周りの素材によってはダメージが残るので、極力避けたほうが良い。酸性洗剤はゴム手袋などを使用しないと軽いやけどをしてしまう恐れがある。ゴム手袋で塗りつけて、暫くの間放置して水垢や石鹸カスを柔らかくする。その後、水でよくすすぎ、乾拭きで仕上げる。 |
スクレーパー(掃除用のヘラ) | 水垢やサビを物理的に削り取る道具として、陶器用ヘラがあります。プロはこちらを使って傷つかないように水垢を取り除いています。こちらはオンラインで手に入れることができますが、かなり高価。また、洗面台自体に傷がつく恐れがあるので、慎重に使用してください。 |
カビ取り用洗剤 | 排水口や排水栓にはカビなどの雑菌が溜まりやすい。こちらはカビハイターなどのカビ取り用洗剤でしっかりと除菌してください。使用の際は、洗剤の取扱説明書をよく読み、その指示に従って使用するように気をつけてしてください。 |
汚れを防ぐためには、毎日のちょっとしたお手入れが大切です。忙しい方にもできそうな、おすすめの簡単なお手入れ方法は次の通りです。
全部を行うのは大変ですが、これらの方法を実践することで、大掃除などの時に効率的にできますのでぜひご無理のない範囲でお試しください。
洗面台掃除は、汚れの種類と原因を知り、適した洗剤や道具を使い分けることで効率的かつ安全にできます。
紹介した洗面台の掃除の方法と、汚れを防ぐための簡単なお手入れ方法を方法を参考にして、洗面台をピカピカに保っていきましょう!
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