愛車を守る!2台用カーポート設置のメリット・デメリット|施工時の注意点まとめ
2024/01/11
2024/01/11
青空の元で駐車された車は、雨・風・雪・日光・鳥の糞害などの被害を直接受けてしまうため、車の塗装やボディなどの劣化が進みやすくなる傾向にあります。
また寒冷地など雹(ひょう)が降ることのある地域では、物理的な傷がついてしまう懸念もあります。乗降のとき雨や雪が頭に当たってしまい、煩わしい思いをされる方も多いでしょう。
そんな時に役立つのが「カーポート」です。
カーポートは、車庫よりも省スペースで配置できるうえ工期も短く、手軽に設置できることから人気を集めています。
しかし、カーポートの役割は、ただ車を守るだけではありません。耐候性のほかに「デザイン性」も優れていることから、住まいのエクステリアを象徴するアイテムとしても注目されているのです。
そこで今回は、機能とデザインの両方に優れた2台用のカーポートをピックアップしてご紹介いたします。まずは、2台用のカーポートを選ぶポイントから見ていきましょう。
目次
2台用のカーポートは、横に並べるタイプと縦に並べるタイプがあります。その特徴と種類について解説します。
横に並べるタイプは、2台の車を横に並べて停めるタイプです。 広い屋根がついている「ワイドタイプ」と、小さい屋根を2つつなげた「合掌タイプ(M合掌)」「合掌タイプ(Y合掌)」があります。
ワイドタイプ |
✔ ワイドタイプは、一枚の屋根で2台分のスペースを覆うタイプ ✔ 屋根が広くてしっかりしているので、雨や日差しをしっかり遮断できる ✔ 柱が少なくてすむので、車の乗り降りや駐車がしやすい ✔ 屋根が大きくて重い分、柱や基礎がしっかりしている必要がある ✔ 費用は高め |
合掌タイプ(M合掌) |
✔ 合掌タイプ(M合掌)は、小さい屋根を2つつなげてM字型にしたタイプ ✔ 屋根が小さくて軽い分、柱や基礎が簡単で済む ✔ 費用は安め ✔ 屋根が小さいので、雨や日差しを完全に遮断できない場合がある ✔ 柱が多くなるので、車の乗り降りや駐車がしにくくなる場合がある |
合掌タイプ(Y合掌) |
✔ 合掌タイプ(Y合掌)は、小さい屋根を2つつなげてY字型にしたタイプ ✔ 合掌タイプ(M合掌)と同じく、屋根が小さくて軽い分、柱や基礎が簡単で済む ✔ 費用は安め ✔ 屋根が小さいので、雨や日差しを完全に遮断できない場合がある ✔ 柱が多くなるので、車の乗り降りや駐車がしにくくなる場合がある |
縦に並べるタイプは、2台の車を縦に並べて停めるタイプです。 逆L字型に柱と屋根がついています。
縦列駐車用 |
縦列駐車用は、細長い駐車スペースに向いています。屋根が長くてしっかりしているので、雨や日差しをしっかり遮断できます。 柱が少なくてすむので、車の乗り降りや駐車がしやすくなります。屋根が長くて重い分、柱や基礎がしっかりしている必要があります。費用は高めです。 |
2台用のカーポートを設置するメリットについて紹介します。2台用のカーポートは、雨や日差しを避けられるだけでなく、住まいにも良い影響があります。まとめると次のようになります。
メリット | 説明 |
車の劣化を防ぐ | ・雨や日差しによる塗装や内装の劣化 ・霜や雪によるフロントガラスの凍結や雪かきの手間を省くことができる |
車の乗り降りや荷物の出し入れが快適になる | ・雨や日差しに濡れたり暑くなったりしないで済む ・荷物を置くスペースができる |
住宅の外観を引き立てる | ・デザイン性が高く、住宅と調和する ・カラーや形状を自由に選べる |
来客者へのおもてなしになる | ・駐車場として提供できる・物干し場や自転車置き場のプライベートを保てる |
2台用のカーポートを設置するデメリットもあります。 2台用のカーポートを設置するデメリットは、柱が邪魔になったり、自然災害への対策が必要になったりすることです。
デメリット | 説明 |
柱が邪魔になる | ・車の乗り降りや駐車が不便になる場合がある ・柱と車が接触して傷つけてしまう可能性がある |
自然災害への対策が必要になる | ・地震や台風や雪によってカーポートが倒れたり壊れたりする危険性がある ・耐風・耐雪対策に費用や工事期間が増えることがある |
2台用のカーポートを設置するには、サイズや設置スペースがどれくらい必要なのか、知っておく必要があります。
サイズや設置スペースは、車種やタイプによって異なります。 ここでは、車種別の目安と余裕を持ったサイズ選びについてまとめました。
車種によって全長・全幅は変わります。 全長とは車の前から後ろまでの長さのこと、全幅とは車の左から右までの幅のことです。目安としての 車種別の全長・全幅を紹介します。実際は車ごとの車検証などで確認することをおすすめします。
軽自動車 | 全長: 3.4m 全幅: 1.48m |
コンパクトカー | 全長: 4.5m全幅: 1.7m |
ミニバン | 全長: 4.7m全幅: 1.8m |
セダン | 全長: 4.8m全幅: 1.8m |
SUV | 全長: 4.9m全幅: 1.9m |
タイプ別の最低限の設置スペースと、人の乗り降りや荷物の出し入れに余裕を持ったサイズをまとめました。カーポートを支える柱の位置によっての違いもあるので、目安として参考にして下さい。
タイプ | サイズや設置スペースの目安 | 余裕を持ったサイズ選び |
横に並べる | 横幅5m×奥行5m以上 | 横幅6m×奥行6m程度 |
縦に並べる | 横幅3m×奥行10m以上 | 横幅4m×奥行12m程度 |
2台用のカーポートを設置するには、費用や工事期間も気になるところです。 2台用のカーポートの費用や工事期間は、本体の相場と標準工事費用、そのほかの費用にまとめました。
項目 | 目安 |
本体の相場 | 約10万円~50万円 |
標準工事費用 | 約10万円~30万円 |
そのほかの費用 | 約10万円~30万円 |
工事期間 | 約1日~3日 |
上記の本体の相場や工事期間は、カーポートのタイプや素材やデザインによって異なります。標準工事費用とは、カーポートを設置するために必要な工事費用です。
そして、そのほかの費用として、地盤調査費用や基礎工事費用や耐風・耐雪対策費用などが含まれます。
2台用のカーポートを設置するには、商品やメーカーも気になるところです。 2台用のカーポートは、様々な商品やメーカーがあります。
ここでは、リーズナブルなものからデザイン重視のものまで、おすすめの商品やメーカーを紹介していきます。
おすすめポイント | リーズナブル |
商品名 | アリュース ツイン |
価格 | 約20万円 |
メーカー | YKKAP(ワイケイケイエーピー) |
特徴 | ・ポリカーボネート屋根で雨や日差しを遮断する ・透明で軽く、比較的に安価・住宅と調和しやすい |
おすすめポイント | デザイン重視 |
商品名 | エフルージュツインEX FIRST |
価格 | 約50万円 |
メーカー | YKK AP(ワイケイケイエーピー) |
特徴 | ・フラットな屋根でシンプルモダンな外観を演出 ・梁や柱が木調アタッチメントでおしゃれ |
おすすめポイント | 耐雪・耐風用 |
商品名 | エフルージュ ツイン50 |
価格 | 約45万円 |
メーカー | LIXIL(リクシル) |
特徴 | ・50cmまでの積雪に耐える、両側支持タイプ ・ポリカ屋根なので採光性も高く、毎年雪が降る地域におすすめ |
2台用のカーポートは、車を雨や日差しから守るだけでなく、住宅の外観や来客者へのおもてなしにも良い影響があります。 しかし、柱が邪魔になったり、自然災害への対策が必要になったりするデメリットもあります。
サイズや設置スペースは、車種やタイプによって異なります。 費用や工事期間は、本体と標準工事とそのほかの費用に分けて考えます。 商品やメーカーは、リーズナブルなものからデザイン重視のものまで様々です。ぜひ、参考にしてみて下さい。
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