雨や花粉の季節には、浴室乾燥機が大活躍しますよね。浴室に洗濯物を干して、ボタンひとつで乾燥させることができるのはとても便利です。

しかし、浴室乾燥機を使っていると、洗濯物が乾かない、生乾きになる、臭いがするなどのトラブルに遭遇することもあります。これらのトラブルは、浴室乾燥機の使い方やメンテナンスに問題がある場合が多いです。

この記事では、浴室乾燥機で洗濯物が乾かない主な原因と対策を詳しく解説します。浴室乾燥機の仕組みや特徴を理解して、正しい使い方やお手入れ方法を身につけましょう。

浴室乾燥機を上手に使えば、洗濯物を早くきれいに乾かすことができます。

浴室乾燥機

浴室乾燥機で洗濯物が乾かない主な原因5つと対処法 

浴室乾燥機で洗濯物が乾かない原因は、大きく分けて以下の5つになります。

  • 機械の故障
  • 浴室内の水分が多すぎる
  • フィルターや排気口が詰まっている
  • 洗濯物の量や干し方が適切でない
  • 空気の取り込みや排出が不十分

それぞれの原因と対処法を見ていきましょう。

機械の故障

浴室乾燥機は、温風や送風で洗濯物を乾燥させる家電です。そのため、温風が出ない、風が弱い、異音がするなどの症状があれば、浴室乾燥機自体に故障がある可能性が高いです。
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この場合は、自分で修理することは難しいので、メーカーに修理や点検を依頼しましょう。

また、浴室乾燥機の寿命は約10年と言われています。長く使っていると、部品の劣化や摩耗が起こります。定期的な点検や交換を行うことで、故障を防ぐことができます。
10年以上お使いの場合には、壊れる前に交換を検討することをおすすめします。
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浴室内の水分が多すぎる

浴室内に水分が多すぎると、湿度が高くなります。湿度が高いと、空気中に含まれる水分量も増えます。

その結果、洗濯物から水分が蒸発しにくくなり、乾燥に時間がかかるようになります。また、湿度が高いとカビや雑菌の繁殖も促進され、洗濯物に臭いがつくこともあります。

浴室内の水分が多すぎる主な原因3つとその対策をまとめました。

壁や床の水滴雑巾などで浴室内の水滴を拭き取る
湯気や蒸気換気扇を回す
入浴後の残り湯残り湯にフタをして水分の蒸発を防ぐ

フィルターや排気口が詰まっている

浴室乾燥機は、空気を取り込んで温めて送り出す仕組みです。その際に、フィルターや排気口にホコリやシャンプー成分などが付着したり詰まったりすることがあります。
これらが空気の流れを妨げたり、カビの原因になったりすると、洗濯物の乾燥効率が低下したり、臭いが発生したりします。

フィルターや排気口の汚れを防ぐためには、定期的に清掃することが必要です。清掃方法は、掃除機や水洗いなどがあります。

掃除機でホコリを吸い取る場合は、乾燥機の電源を切ってから行いましょう。フィルターを水洗いする場合は、完全に乾かしてから取り付けることが大切です。
掃除の頻度は使用頻度や汚れ具合によりますが、目安としては月に1回程度です。

洗濯物の量や干し方が適切でない

浴室乾燥機で洗濯物を乾かす際には、洗濯物の量や干し方も重要です。洗濯物が密集して風が当たらないと、乾燥に時間がかかったり均一に乾かなかったりします。

また、厚手のものと薄手のものが混ざっていると、厚手のものが乾きにくくなったり薄手のものが過乾燥したりします。洗濯物の量や干し方を適切にするためには、以下の工夫が必要です。

  • 洗濯物の間隔を空けて、風通しを良くする
  • 厚手のものは温風に近づけて、乾燥時間の短縮をする
  • 薄手のものは端に干すことで、過乾燥を防ぐ

これらの工夫を行うことで、洗濯物の乾燥効果を高めることができます。

空気の取り込みや排出が不十分

浴室乾燥機は、空気を取り込んで温めて送り出す仕組みです。そのため、空気の取り込みや排出が不十分だと、乾きにくくなります。

空気の入れ替えができない原因は、浴室ドアを開けすぎたり、閉めすぎたりすることです。浴室ドアを開けすぎると、暖気が逃げてしまいます。浴室ドアを閉めすぎると、外部との空気の入れ替えができません。

空気の入れ替えを促すためには、浴室ドアにガラリ(吸気口)があれば開けておいて、ドアをきちんと閉めます。
ガラリ(吸気口)がない場合は、ドアを隙間を作って閉めます。隙間は約1cm程度。

隙間を作る方法は、ドアノブやタオルなどを使う方法や、専用のテープやスペーサーなどを使う方法があります。

また、浴室の窓は基本的にきちんと閉めておきます。換気扇で浴室内の空気を出す方が乾燥効率が高まるためです。

浴室乾燥機で洗濯物を早く乾かすコツとその効果

浴室乾燥機で洗濯物を早く乾かすためには、上記の対策だけでなく、以下のようなコツがあります。

  • 乾いたバスタオルと一緒に干す
  • ランドリーパイプの位置を調整する
  • 浴室乾燥機の能力に合わせる

乾いたバスタオルと一緒に干す

乾いたバスタオルと一緒に洗濯物を干すと、バスタオルが湿気を吸収してくれる効果があります。湿気を吸収することで、洗濯物から水分が移動しやすくなるためです。
水分が移動しやすくなると、乾燥時間が短縮されます。また、バスタオルが洗濯物に触れることで、静電気を防ぐこともできます。

乾いたバスタオルと一緒に干す場合は、以下の点に注意しましょう。

  • バスタオルは清潔なものを使う
  • バスタオルは洗濯物の上に置く
  • バスタオルは1枚だけ使う

バスタオルは清潔なものを使うことで、臭いやカビの発生を防ぐことができます。洗濯物の上に置くことで、湿気を吸収する効果を高めるからです。風通しをよくするために、バスタオルは1枚だけ使うことがおすすめです。

ランドリーパイプの位置を調整する

ランドリーパイプとは、浴室内に設置された洗濯物を干すためのパイプです。ランドリーパイプの位置は、浴室乾燥機の風の吹出口に対して正面に位置し、30cm程度離れた場所が最適です。

この位置にすることで、風が洗濯物に均等に当たります。風が均等に当たることで、乾燥時間が短縮されるからです。

ランドリーパイプの位置を調整する場合は、以下の点に注意しましょう。

  • ランドリーパイプは水平に設置する
  • ランドリーパイプは固定する
  • ランドリーパイプは浴室乾燥機の能力に合わせる

ランドリーパイプは水平に設置することで、洗濯物が垂れ下がらないようにし、固定して風圧で動かないようにすることができます。ランドリーパイプを設置する場合は、浴室乾燥機の能力(性能)に合わせることで、過剰な量の洗濯物を干さないようにすることができるでしょう。

浴室乾燥機の能力(性能)に合わせる

浴室乾燥機の能力(性能)は約1000Wで、ドライヤーとほぼ同じことも。最近の商品はもっと性能が良いものもあります。

そのため、洗濯物の量や厚さによって乾燥時間を調整することが必要です。浴室乾燥機の能力を超える量や厚さの洗濯物を干すと、乾燥に時間がかかったり不十分になったりします。

浴室乾燥機の能力(性能)に合わせるためには、以下の工夫が必要です。

  • 洗濯物の重さを測る
  • 洗濯物の種類や素材を見る
  • 乾燥モードや時間を選ぶ

洗濯物の重さを測ることで、浴室乾燥機の能力に見合った量を干すことができます。一般的には約3kg程度です。2リットルのペットボトル2本くらいの重さだと多すぎです。

洗濯物の種類や素材を見ることで、乾燥にかかる時間や注意点を把握することができます。例えば、コットンやリネンは乾きやすいですが、ウールやシルクは乾きにくいです。

また、デリケートな素材は過乾燥によって傷んだり縮んだりすることもあります。乾燥モードや時間を選ぶことで、洗濯物の状態に合わせた最適な設定をすることができます。
浴室乾燥機によっては、自動で湿度や温度を調節する機能があるものもあります。
参考サイト交換できるくん 浴室乾燥機の「衣類乾燥モード」について

まとめ

浴室乾燥機で洗濯物が乾かない原因と、早く乾かすコツを紹介しました。浴室乾燥機を上手に使えば、洗濯物を早くふわふわに乾かすことができます。
浴室乾燥機の仕組みや特徴を理解して、正しい使い方やお手入れ方法を実践することが大切です。

浴室乾燥機