エアコンから「カタカタ」と異音がするのはなぜ?直す方法について解説
2024/04/12
2024/04/12
エアコンを使用中、またはエアコンを稼働させていないのに「カタカタ」といった音がする……。そんな経験はないですか?放置しておくと、最悪の場合は故障につながる恐れも。本記事では、カタカタ音の原因や解消法について解説します。
エアコンから「カタカタ」という音が聞こえる原因としては、大きく以下の7つが考えられます。
エアコンを稼働させた直後に「カタカタ」という音がする場合は、冷媒をコントロールする電磁弁の開閉音である可能性が高いです。しばらくして音が消えるのであれば、正常であるといえます。
大量のほこりやカビでフィルターが目詰まりしていると、内部にあるファンや部品に当たって「カタカタ」や「ガタガタ」と音がすることがあります。また、フィルターが正しい位置に取り付けられていないと、同様の異音が発生します。
エアコンカバーが正しく装着されていないと、冷暖房稼働時にカタカタ音がすることがあります。エアコンフィルターを掃除した際に、正しい位置に取り付けないまま稼働させていることが原因で発生するケースが多く見受けられます。掃除直後は、まずエアコンカバーが適切な位置に戻っているか確認してみると良いです。
熱交換器とは、冷媒ガスを加熱または冷却する役割を果たし、温度調節に必要不可欠な部品です。エアコンフィルターでは取り除けなかった細かいホコリやゴミ、カビなどが熱交換器の内部に入ると異音が発生することがあります。熱交換器の表面であれば、自力でも掃除機を使ってクリーニング可能ですが、熱交換器の内部は専門業者によるクリーニングが必要となります。
ルーバーとは、エアコンの吹き出し口に装着されている羽状の部品で、風向きを調整する役割をもちます。ルーバーの軸穴やストッパーのオイルが切れたり、破損していたり、汚れがたまったりすると、動きが悪くなってカタカタと異音を出すことがあります。
経年劣化による送風ファンの軸ずれや歪みによって、カタカタという音を立てているケースもあります。送風ファンを掃除しても解消されないのであれば、故障の可能性も考えられるため、専門業者やメーカーに問い合わせてください。
コンプレッサーとは、エアコンの室外機に入り込んだ気体を圧縮してタンクに貯蔵し、それを一気に放出して力や熱に変換する装置のことをいいます。
故障の原因としては、ゴミの蓄積や冷媒ガスの漏れ、経年劣化などが挙げられます。交換工事を行うと購入金額よりも高くなることが多いため、買い替えの検討をおすすめします。
エアコンを稼働させていないのに、音がカタカタすることがあります。これは、どのようなことが原因で発生しているのでしょうか。
エアコン内部にゴキブリやカメムシやカナブンなどの虫が入り込むことで、異音を発生させている恐れがあります。エアコン本体を軽く叩いて虫をできる限り外へ追い出してください。なお、直接エアコンに殺虫剤をかけると故障や火災などの原因となるため厳禁です。
家の外壁や窓に近いところに室外機を設置していると、振動や揺れのたびに室外機の表面が壁・窓などに当たり、カタカタという音を発生させてしまいます。
エアコンのカタカタ音が気になる方は、下記で紹介する方法を参考に実践してみてください。
異音の原因の多くは汚れの蓄積によるものです。こまめにエアコン及び室外機の掃除やメンテナンスを行うことで、不快なカタカタ音を防ぐことができます。
室外機は年に2回ほど、エアコンを頻繁に使用する夏前の5〜6月、冬前の10〜11月に行うと良いです。
エアコンのクリーニングについては、基本的に年1回行うことが望ましいとされています。使用頻度の高い方は年2回が目安です。
エアコンカバーや吹き出し口、エアコンフィルターは頻繁に利用する方は週1回程度、少なくとも2週間に1回程度は行うことが推奨されています。
室外機の表面が壁や窓などに当たって異音が発生している場合は、場所を変えるだけで解消されることがあります。室外機の吹き出し口を塞がないように、前後左右上にそれぞれスペースを確保してください。
床置きタイプの室外機では、左右後に5cm〜10cm以上、前に20〜25cm以上、上部は20cm以上の間隔を作るのが目安とされています。
設置場所が限られている場合は、室外機と土台の間に「防振ゴム」を設置してみてください。防振ゴムはホームセンターやインターネットでも1000円前後で購入可能です。ただし、天井吊り・屋根置き・壁面・2段置きの室外機では、防振ゴムで異音を抑えられないので注意してください。
虫の侵入経路として多いのがエアコンのドレンホースです。ドレンホースとは、エアコン内部の水分を排出する役割を果たす部品です。虫の侵入を予防する方法として有効なのが逆流防止弁です。これは、虫だけでなく外気の侵入も防ぐ効果があります。
エアコンからカタカタと音がする場合、さまざまな要因が考えられますが、多くの場合は掃除やメンテナンスで解消されることが多いです。まずは、本記事で紹介した方法を実践してみてください。それでも直らない場合は故障の可能性が高いといえます。
なお、エアコンの標準使用期間は10年が目安です。10年以上のエアコンをお持ちの方は、買い替え・交換を検討することをおすすめします。
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