エアコンの水漏れを防ぐために!ドレンパンを自分で掃除する方法とは?
2024/04/03
2024/04/03
エアコンからポタポタと水が垂れて困った経験はないですか?エアコンの水漏れにはいくつか原因がありますが、そのうちの1つが「ドレンパン」に溜まった汚れです。
今回は、エアコンのドレンパンの汚れによって起こる事象や、自分でドレンパンを掃除する方法を解説します。
目次
ドレンパンとは、エアコン内にある熱交換器のすぐ下にある横長のパーツです。エアコン内部で発生する水分が外に出ないようにするための受け皿の役割を果たします。
エアコンが室内を冷やすと、温度差で水分が発生してエアコン内部の熱交換器に結露が付着します。結露はエアコンの下に流れ、ドレンパンに落ちてから配管を通って室外機によって排出されます。
ドレンパンがないと、エアコン内部から発生した結露水がそのままエアコンの下に落ち、水漏れを起こしてしまうのです。
エアコンのドレンパンが汚れると、どのような事象が発生するのでしょうか?
ドレンパンに溜まったほこりや汚れを放置しておくと、溜まった汚れで受け皿の容量が減ってしまいます。すると、ドレンパンに流れ落ちた結露水が配管に排出される前に溢れてしまうことも。その結果、エアコンから水漏れが起こります。
室温が20〜30度、湿度70%以上になると、カビが発生・繁殖しやすくなるといわれています。ドレンパンに汚れが溜まることで、エアコン内部に湿気がこもりやすくなり、カビや細菌が発生しやすい環境になります。
加えて、溜まったほこりや汚れに含まれるタンパク質はカビの栄養源となり、繁殖を促進してしまいます。特に気温と湿度が上がる梅雨から真夏にかけてはカビが発生しやすいです。エアコンのカビについては、下記の関連記事も参考にしてください。
エアコン内部でカビや細菌が繁殖すると、エアコンから悪臭が発生します。さらに、エアコンを稼働させることで、カビや細菌が室内に充満します。
この空気中のカビや細菌を吸い込むことで、咳や鼻炎、肌荒れなどのアレルギー症状を引き起こすこともあり、注意が必要です。
ここでは、ドレンパンの汚れを自分で掃除する方法を解説します。ドレンパンは自分で掃除することも可能ですが、エアコンカバーやフラップ(ルーバー)など他の部品の取り外しも必要となります。清掃後に正しく元の位置に戻さないと、水漏れなどの原因になることも。
また、ドレンパンはプラスチックや発泡スチロール製のものが多く、強い力をかけてしまうと破損の恐れもあります。
エアコンの分解作業に慣れていない方は、エアコンクリーニングの専門業者に依頼するのがおすすめです。自分で行う方は、下記の手順を参考にしてください。
まずは、掃除に必要な道具を揃えます。必要な道具は下記のとおりです。
・ドライバー ・塩素系漂白剤 ・スポンジ ・古い歯ブラシ ・ゴム手袋 ・バケツ ・新聞紙 |
掃除作業を始める前に、まずエアコンのコンセントを抜いてください。コンセントを挿したまま掃除を行うと、水濡れで感電してしまう危険性があるためです。
コンセントを抜いたら、エアコン前面のカバー(パネル)を取り外します。カバー両脇にある手掛け部分を両手で持ち、手前に引くとカパッと開きます。その後、固定されているネジをドライバーで取り外します。ネジの位置や取り外し方は、エアコンの取扱説明書を確認しながら慎重に行ってください。
フィルターは少し持ち上げたり、ずらしたりすれば手で簡単に取り外すことができます。ただし、外した拍子にフィルターについたほこりが床に落ちてしまうため、あらかじめエアコン付近の床に新聞紙を敷いておくことをおすすめします。ほこりが溜まりやすいパーツなので、外したついでに掃除機でほこりを吸い取っておくと良いです。
次にフラップ(ルーバー)を取り外します。フラップ(ルーバー)とは、エアコンの吹き出し口に付いている板状のパーツで風向きを調整する役割をもちます。ストッパーやネジで固定されているため、ドライバーなどを使って取り外してください。真ん中の留め具から取り外すと、左右の留め具も外しやすくなります。
エアコン本体を覆うカバーを取り外します。ネジはエアコン吹き出し口の両脇近辺にあることが多いです。
ネジを外したら、次にカバー上部のツメを外します。エアコン本体の下部を押すと、上部までカバーが自然に外れます。ただし、エアコンのメーカーや製品によってカバーの構造は異なるため、取扱説明書を確認しながら作業してください。
ドレンパン内部に結露水が溜まっていることがあるので、床に水がこぼれないようにバケツや新聞紙を準備しておくと安心です。特に、梅雨や真夏など湿度が高い時期はドレンパン内部に結露水が溜まっている可能性が高いです。
ネジを緩めてドレンパンを取り外したら、ドレンパンをシャワーでまるごと洗い流します。汚れがこびり付いていることもあるので、古い歯ブラシやスポンジでこすり洗いをすると、よりキレイになります。それでも落ちない場合は塩素系漂白剤につけ置きしたうえで洗ってみてください。
ドレンパンを洗い終えたら、しっかりと水分を拭き取って乾燥させてから元の位置に戻します。水滴が付いたまま戻すとカビが繁殖する原因となってしまうため、注意してください。
ドレンパンを含むパーツを、取り外した時とは逆の順番で1つずつ取り付けていきます。他のパーツを傷つけないように注意してください。特に、エアコン全体を覆うカバーのツメは割れやすいため、丁重に扱います。
エアコンのドレンパンは、普段あまり意識しないパーツですが、正常にエアコンが稼働を続けるためには欠かせないもの。エアコンから水漏れや悪臭がするようになったら、本記事を参考にドレンパンの掃除を試してみてください。自分で掃除するのが不安な方は、専門のクリーニング業者への依頼がおすすめです。
また、家庭用エアコンの寿命・耐用年数は10年が目安とされています。10年以上経過している場合には、急な故障で困らずに済むよう、早めの交換・買い替えを検討することをおすすめします。
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