エアコンの室外機は、一度設置したあとは放置しがちですが、直射日光や暴風雨に室外機がさらされると、知らないうちにダメージを蓄積させ、エアコンの劣化・故障につながります。

エアコンの室外機にカバーを設置して室外機を守ってあげることで、エアコンの寿命が伸びるだけでなく、節約・省エネにもつながります。

この記事では、エアコンに室外機カバーを設置するメリットと室外機カバーの選び方、おすすめ室外機カバーについて解説いたします。

エアコンに室外機カバーを設置するメリット

エアコンの室外機にカバーを設置すると、以下のメリットが期待できます。

  • ・直射日光を遮ることができる
  • ・暴風雨・大雪から室外機を守れる
  • ・収納スペースを増やせる

それぞれ詳しく解説いたします。

直射日光を遮ることができる

室外機は外に置くものですが、設置する方角によっては直射日光が当たってしまうことも。
しかし、どのメーカーも室外機を直射日光の当たるところに設置するのは推奨していません。室外機用に純正の日除けパーツがあるメーカーもあります。

室外機に直射日光があたると、室外機の温度が上昇してしまい、冷房効率が下がってしまいます。
エアコンが本来もっている能力を発揮できず、冷房の効きが悪く感じるだけでなく、冷媒にも不必要に負荷がかかってしまうのです。

カバーを設置し、直射日光を遮るだけで、室外機の温度上昇を防ぎ、冷暖房効率を高めることができます。
また、長期的に考えれば、冷媒にかかる負荷を減らすことで、劣化による故障を防ぐことも期待できます。

暴風雨・大雪から室外機を守れる

暴風雨や大雪は室外機にとって強敵です。暴風で室外機がずれれば、配管がはずれて冷媒ガスが漏れてしまうことも考えられます。

また、落ち葉やゴミが排水部に溜まれば、ドレンホースが詰まってしまい、室内のエアコンから水漏れするリスクも。
さらに、大雪時には、雪が室外機の周りに積もると室外機の吹き出し口や吸い込み口が塞がれてしまい、暖房効率が大幅に落ちてしまいます。

台風のような暴風雨だと、カバーでも防ぎきれない可能性が高いですが、日々の暴風や大雨、大雪には室外機カバーで十分室外機を守ることができます。全体を覆うタイプのしっかりした作りのカバーだと、より安心です。

ちなみに、暴風雨などで室外機本体が動いてしまった場合、冷媒が漏れているリスクもあります。少ししか動いていいなくても、その都度点検してもらうと安心です。

収納スペースを増やすことにも

室外機は意外とスペースを必要とするので、ベランダや庭の限られたスペースを圧迫してしまいます。
そこで、室外機カバーをつけることで、室外機の上部を収納スペースに生まれ変わらせることができるのです。

室外機の背面以外を覆うタイプの室外機カバーがおすすめです。
ガーデニンググッズを置いたり、観葉植物を飾ることができます。

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室外機カバーの選び方

室外機は、メーカーや品番によってもサイズが異なります。
まずは、お使いのエアコンの室外機のサイズをチェックしてから選ぶようにしてください。

直射日光を防ぐためだけなら、簡単なパネルをベルトで室外機にくくりつけるタイプのものがおすすめです。
手軽に設置でき、エアコンを使わない時は外しておけば邪魔にもなりません。
マンションのベランダなど、日光の向きが限られている場合は、室外機の上部にパネルを設置するタイプが、家の裏庭など、西日になっても直射日光があたりやすい場所の室外機には、斜めに設置できる室外機カバーがおすすめです。

暴風雨や大雪から室外機をまもり、見た目にもこだわりたいという方には、背面以外を覆う「3面囲い」の室外機カバーがおすすめです。
ルーバーの角度を変えられる室外機カバーだと、室外機から出る排気の向きをある程度コントロールすることができます。

ただし、室外機を覆いすぎると、通気性が悪くなり熱がこもり逆効果になってしまうことも。
上向きにルーバーがついているタイプのものだと、効率よく熱を逃してくれます。

オススメの室外機カバー6選

最後におすすめの室外機カバーを6つご紹介いたします。
自分で設置できるアイテムをチョイスしたので、好みや設置場所に合うものがないか、ぜひチェックしてみてください。

Fkstyle エアコン 室外機カバー

鉄製でスタイリッシュな室外機カバーです。サイドは広く空いているため通気性がよく、ホースなどの配管の邪魔にもなりません。

正面からの直射日光をしっかり防ぎ、暴風雨もある程度防いでくれます。
天板の耐荷重は30kgとしっかりめの作りになっているので、植木鉢を置いたり洗った靴を置いて乾かしたり、物を置く棚としてもお使いいただけます。

アイメディア エアコン室外機カバー

アイメディアの室外機カバーは簡易的な遮熱パネルになっています。

室外機の上にパネルを置いて、ベルトで固定するだけなので、簡単に設置できます。
DIYが苦手な方でも問題ありません。

3面を覆うタイプの室外機カバーに比べると耐久性が低いので、劣化したら買い替えが必要ですが、1,000円以下でかえるのでコスパも良好です。
まずは簡易的な対策で直射日光を遮ることによる節約効果を試してみたいという方にもおすすめです。

ガーデンガーデン フラップルーバーエアコン室外機カバー

3面を覆うタイプの木製室外機カバーです。
こちらのアイテムは、前面を開閉することができ、真夏は角度をつけて斜めからの直射日光を防ぐことができます。
残暑の厳しい西日を防ぎたい時にも便利な室外機カバーです。

天然の杉の木材を使用しているので、ナチュラルな質感が魅力的です。
ウッドデッキの上においても違和感がなく、室外機をオシャレに目隠しすることもできます。

アストロ エアコン室外機カバー

こちらは使用しない時に使うタイプの室外機カバーです。
エアコン使用時には外して使います。直射日光は問題ないけれど、豪雨の被害を受けやすい地域やビル風などの突風でゴミが溜まりやすい家にオススメです。

カバーを設置しておくことで、外的ダメージを受けにくくなります。
長期間使用しないエアコンの室外機にかけておけば、劣化による故障のリスクを減らすことができます。

DAIM エアコン室外機カバー

室外機の上に日除けシートを設置するタイプの室外機カバーです。
室外機の上に影を作ってくれるため、冷房効率がアップします。室外機上部や背面に空間を設けることで、通気性が良くなっています。

設置も簡単なので、手軽に真夏の冷房効率目的で設置したいという方にオススメのアイテムです。

ガーデンマスター エアコン室外機カバー

ラティス風のデザインがオシャレな室外機カバーです。目隠しとしても優秀で、通気性を保ちつつ、しっかり隠してくれます。
ルーパータイプやナチュラルカラータイプなど、複数の種類が揃っているので、ご自宅のお庭やベランダにあったものをお選びいただけます。

まとめ

エアコンの室外機を直射日光から守り、暴風雨対策することで、思わぬ経年劣化や故障のリスクを減らすことができます。
今年のエアコンシーズンが始まる前に室外機カバーをつけて対策してみてくださいね。

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