エアコンから水漏れ発生!応急対策の方法と原因、予防法を解説
2023/10/13
2023/10/13
エアコンを使っているときに、急に吹き出し口から水が漏れてくることがあります。ポタポタ水滴が垂れる程度ならまだしも、コップ一杯程度の水が急に吹き出してくることも。
急な出来事で慌ててしまいますが、落ち着いて対処すれば修理を頼まなくても良い場合もあります。
エアコンの水漏れ発生時にすべきことや水漏れの原因、予防方法について解説いたします。
目次
エアコンの吹き出し口から水が漏れたら、その量にかかわらず、すぐに下記の処置を行うと安心です。放置していると故障やカビの原因となってしまいます。
水漏れ発生時にすべき応急処置の流れを解説いたします。
水漏れに気づいたら、エアコンの運転を止め、ただちにコンセントを抜きます。コンセントを抜かないで内部の水を拭くと感電の恐れがあるため、必ずコンセントを抜くのを忘れないでください。
コンセントを抜いたら、エアコンの水を拭き取ります。大量に水がでている場合は、水を受けられるようタライや桶(おけ)、バケツなどをエアコン下に置いておきましょう。エアコンの運転を止めれば、いずれ水は止まりますので、落ち着いて対処することが大切です。
水漏れが落ち着いてきたら、どこから水漏れしていたのかを確認します。室内機の吹き出し口から水漏れしている場合や壁とエアコンの間から水漏れしている場合は、自分で直すことができる可能性もあります。このまま次の作業に進んでください。
もしそれ以外の場所から水漏れしている場合は、自分で直すのが難しいため、修理業者に電話して直してもらいましょう。
吹き出し口や壁と室内機の間から水漏れしている場合は、外のドレンホースが原因です。一旦外にでて、ホースを確認してください。ホースが濡れていない場合は、内部で詰まって水が逆流しています。このあと紹介する「詰まり解消方法」を参考に、詰まりを直せば水漏れしなくなるはずです。
ホースの口部分が塞がっていただけなら、塞いでいたものを取るだけで水が出てきます。ホース内部の水が大量に流れ出たら、他の部分では詰まりが起きていないと考えられるので、安心です。
エアコンの水漏れの原因のほとんどはドレンホースの詰まりと言われています。詰まりを解消すれば、水漏れも起きなくなるので、暑い日は自力で詰まりを直せばすぐにエアコンをつかえるようになります。詰まりを直すのは一手間かかりますが、修理業者を待たなくても良いので夏はその方が良いかもしれませんね。
まずは室内機のルーバーを上に向けてから、ドレンホースの先端に60度前後のお湯をかけてみてください。詰まっていたものがとけてホース内部の水がでてきたら解決です。
お湯をかけてもホースから水が出てこない場合、ドレンホース内部のどこかで詰まりが生じている可能性があります。その場合は、ドレン用サクションポンプというポンプを使うことで、つまりを解消できます。サクションポンプで空気を出し入れすると、詰まっていたものが剥がれ、水と一緒に流れ出てきます。
サクションポンプはホームセンターや通販で販売されています。2000円前後で購入できますが、ドレンホースの詰まり解消以外に使い道がないため、掃除機で代用することも可能です。
タオルをドレンホースの先端に巻き、その上から掃除機で内部を吸い取ると、詰まりがとれます。詰まりをタオルでキャッチできるので、手が汚れにくいといったメリットがありますが、掃除機に排水がかからないようにご注意ください。
ドレンホースの詰まりは室内機からホコリが溜まってしまった場合とホースの口から落ち葉や虫が侵入してしまった場合が考えられます。
外から虫が入るのを防ぐためには、ドレンホースの先端に防虫キャップをつけておくと安心です。ただし、防虫キャップをつけると、室内側の汚れがたまっている時にホコリが排水されず詰まりの原因になることもあるので、ご注意ください。
急に起きるのでびっくりするエアコンの水漏れですが、予防することも可能です。ここでは効果的な3つの予防方法をご紹介いたします。
エアコンのフィルターはエアコン内部にホコリが入らないようにするためのものです。フィルター掃除をしていないと、空気の入りが悪くなり、エアコンの性能が落ちてしまいます。そうすると、空気を冷やせていないとセンサーが感知し、熱交換器をフル稼働させて部屋を冷やそうとしてしまい、結露が発生しやすくなるのです。ちょうどそのタイミングで水漏れし、詰まりに気づくことが多いと言われています。
また、フィルターが汚れていれば、エアコン内部にホコリが溜まります。内部にホコリがたまれば、排水にもホコリが付着し、ホース内部を詰まらせてしまう原因となるでしょう。
最低でも月に1度はフィルターをチェックし掃除するようにすると、内部にホコリがつきにくく、詰まりも予防できるはずです。
室外機の周りに雑草が多かったり砂利が敷き詰められていると、ホース内部に虫や草、砂利が入りやすくなります。定期的に室外機の周りをチェックし、雑草を抜いたりホースの口部分が埋もれていないか確認し、スムーズに排水できる環境を整えておくと安心です。
とはいえ、水漏れが発生していない時に、ホースの詰まりを気にしていたらキリがありません。ホースをチェックする前に、室内機をよく観察しておくだけでも、詰まりの兆候をキャッチすることができます。
室内機の掃除をする際に、吹き出し口から懐中電灯で内部を照らすと、汚れがよく見えるはずです。その時に、ファンにたくさんのカビがついていたら要注意。
内部で乾ききらないほどの水が溜まっていることがあるかもしれません。特に急にカビが増え出したら排水トラブルが予測されます。フィルターの汚れを落とし、室外機の様子をチェックしてみてください。
最初にもお伝えしましたが、エアコンの水漏れが起きたら、まずコンセントを抜いて感電を予防してください。吹き出し口や前面パネルなど、プラスチック部品を触る分には心配いりませんが、金属部品を濡れた手で触ると感電する恐れもあります。万が一のことを考えて、コンセントはすぐに外しましょう。
また、水漏れの原因が解消されたら、まずは送風モードで中を乾燥させるとカビ対策になります。ある程度なら濡れたまま使っても故障はしませんが、カビや雑菌が増殖し、悪臭の原因になってしまう可能性も。しっかり乾燥させることで、エアコンの寿命も伸ばすことができるはずです。
また、水漏れした年は、オフシーズンにエアコンクリーニングに出すことをオススメします。エアコンクリーニングなら、内部のファンやドレンパンを分解して清掃することができるため、内部のホコリをきれいにしてもらえます。カビ・雑菌予防と今後の水漏れ対策に最適な手段です。
エアコンの水漏れは、原因がわかればすぐに解決できるトラブルです。対処法を知っておけば、万が一の時も安心です。
ただし、原因によっては一度落ち着いてもまた繰り返してしまうこともありえます。10年以上経過している場合には特に、本格的に故障する前の交換をおすすめいたします。
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