近年TVコマーシャルでもよく見聞きするようになった「エアコンクリーニング」、エアコンの効率がよくなるということで、電気代の節約にもつながると話題です。またエアコンからカビ臭いニオイがする時はクリーニングを依頼することで、改善されることも。

しかし、お掃除機能のついたエアコンを使っていてもエアコンクリーニングは必要なのでしょうか?実態がよくわからなくて不安という方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、エアコンクリーニングを業者に頼むメリットと自分でできるエアコンクリーニングの方法について紹介いたします。

業者によるエアコンクリーニングとは?

業者によるエアコンクリーニングは、エアコンの内部まで高圧洗浄機で洗浄し、カビや雑菌、ホコリを除去します。高圧洗浄機を使うので、細かい部品の隙間まで洗うことができ、新品時に近い状態まで綺麗にすることが可能です。

また、熱交換器や温度センサー、モーターなど自分では清掃できないパーツを洗浄してくれる場合もあります。特に水を貯めるため雑菌が湧きやすいドレンパンと細かいパーツが多く汚れが溜まりやすい送風ファンを分解して掃除する完全分解清掃は、ごっそり汚れがとれるため、人気のオプションになっています。

エアコンクリーニングをするメリット

エアコンに汚れがついているのは、確かに気持ちの良いものではありませんが、わざわざ業者に依頼してまでクリーニングする必要はあるのでしょうか?昔はあまり一般的ではなかったため、今さら古いエアコンをクリーニングしてもらっても意味があるのかと疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

新しいエアコンはもちろん、古いエアコンもクリーニングすることで、冷暖房効率が向上したり、カビの繁殖を抑えることができます。(ただし製造から7〜10年以上経ったエアコンは保証対象外になる可能性が高いです。事前に業者に問い合わせてご確認ください。)

エアコンクリーニングする3つのメリットをご紹介します。

エアコンの冷暖房効率が復活する

エアコンを買い換えると、冷たくて気持ち良い風にびっくりしますが、クリーニングによってもエアコンの冷暖房効率は向上します。内部に溜まっていたカビや雑菌、ホコリがなくなることで、ファンや熱交換器のはたらきが良くなり、エアコンの効きがよくなるのです。

センサーが正確に作動したり、風量が購入時に近くなるなるのも大きなメリットといえるでしょう。

カビ・雑菌の増殖を抑える

エアコンクリーニングでは、専用の薬剤を使用し、カビと雑菌を取り除きます。エアコン内部にカビや雑菌が繁殖してしまうと、喘息やアトピーの悪化、鼻炎や咳などの症状がでることも。赤ちゃんやペットのいるご家庭だと、特に気になるところでしょう。

カビや雑菌の繁殖したエアコンを使い続けると、室内の空気にもカビの胞子や雑菌が広がってしまいます。

エアコンのフィルターにカビが発生している場合、100%内部にもカビが発生しています。吹き出し口からのぞいて見ても、黒い点々が見えるはずです。一度汚れ具合を見てしまうと、クリーニングせずにいられないという方も多いようです。

嫌なニオイの発生を防ぐ

エアコンを使った時に、ツンとくるニオイが気になることはありませんか?あのニオイはエアコン内部の雑菌が元凶です。エアコンを付けなくても臭う場合は、ドレンパンというエアコン内部の水受けから悪臭が漂っていることが多いようです。

エアコンのクリーニングをすれば、雑菌の繁殖を抑えることができるので、悪臭の元凶を断つことができます。

自分でエアコンクリーニングしても大丈夫?

ここまで業者によるエアコンクリーニングのメリットを解説してきましたが、実は高圧洗浄機があれば、ある程度までは自分でクリーニングすることも可能です。熱交換器を外したり、ドレンパン・送風ファンの分解は専門知識が必要になるため、素人には難しく推奨されていませんが、フィルターや前面パネルを外し、高圧洗浄機で洗浄するだけでもかなりの汚れを落とせます。

ただし、保証対象外になる可能性もあるため、説明書を読んでから自己責任で行ってください。洗浄後は内部をしっかり乾かさないとカビが生えてしまうため、しばらく送風モードにしておくことをオススメします。

高圧洗浄機がない場合は、洗浄スプレーで消臭・除菌することもできます。

エアコン洗浄カバーがあると楽

エアコンクリーニングを自分で行う時には、業者用のエアコン洗浄カバーを使うと汚れた水が飛び散らず、作業しやすくなります。洗浄カバーがないと、ゴミ袋や養生テープを使って、壁紙や床を保護しないといけないため、カバーがあるだけで断然作業が楽になります。

特に高圧洗浄機を使ったクリーニングをする場合は、洗浄カバーがあると安心です。

自分でできるエアコンのお手入れ

エアコン

エアコンにカビや雑菌を発生させないためには、日頃のお手入れが大切です。完全にカビなどを抑えることはできませんが、定期的にお手入れするだけで、綺麗な状態を保ちやすくなります。

フィルター掃除

エアコンのフィルターは、ホコリや花粉、ハウスダストなどをエアコン内部に入れないようにキャッチするためのものです。フィルターが汚れていると、エアコンが吸える空気の量が減ってしまうため風量が落ちてしまいます。さらに、せっかくキャッチしたホコリなどがエアコン内部に入ってしまったり、カビの温床になってしまったりと良いことがありません。

週に1度〜月に1度の頻度でフィルター掃除をすることが推奨されています。

吹き出し口・本体の拭き掃除

エアコンの吹き出し口や本体は比較的簡単に掃除できる場所です。定期的に固く絞った雑巾で吹くと、ホコリがつきにくくなります。また、吹き出し口を掃除することで、内部の汚れに気づきやすくなるのも一つのメリットです。吹き出し口に黒い点々がついている時は、内部にカビが発生しているサインですので、エアコンクリーニングを頼むと良い時期かもしれません。

お掃除機能の点検

最近では、自動お掃除機能がついているエアコンも人気です。自動お掃除機能がついていると、フィルターのホコリを自動で除去してくれます。フィルターが綺麗なまま保たれるので、エアコン内部が汚れにくい特徴がありますが、ダストボックスの掃除を忘れると意味がありません。

月に1度はダストボックスの中を空にし、汚れがあれば拭き取ってから戻すようにしてください。

エアコンクリーニングを頼むのに最適な時期

業者にエアコンクリーニングを頼む時期は、エアコンを使う前(4月~5月)または使い終わった頃(9月~10月)がオススメです。使い始める前に綺麗にするか、使い終わったあとに綺麗にしてしまうかの違いですので、お好みの時期をお選びください。冬に暖房機能を使う場合は、使い終わった後に綺麗にするとカビの増殖を抑えることができます。

まとめ

日本全国猛暑が続き、今ではなくてはならない存在となったエアコン。定期的にクリーニングをお願いすれば、効率的に部屋を冷やすことができ、健康被害のリスクも減らすことができます。