ペットがいる家庭では、エアコンをつけっぱなしにするべきかどうか、悩む方も多いかと思います。

また、ペットが猛暑を快適に乗り切るために、必要なアイデアについても把握しておきたいと考える方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ペットがいる家庭に向けて、エアコンをつけっぱなしにする必要性やペットが快適に過ごせる工夫、さらに電気代の節約方法やエアコンの運転に関する注意点などについて、ご紹介します。

ペットと暮らす方は、ぜひ参考にしてください。

犬や猫のペットがいる家はエアコンをつけっぱなしでOK?

犬や猫のペットがいる家はエアコンをつけっぱなしでOK?

ペットがいる家庭では、エアコンはつけっぱなしにするべきかどうか、迷ってしまう方も多いかとおもいます。

犬・猫がいる家庭では、どのような頻度でエアコンを稼動させれば良いのでしょうか。

ペットがいる家はエアコンはつけっぱなしが基本!

ペットがいる家は、エアコンはつけっぱなしにして過ごしたほうが安心です。

犬や猫は毛皮を身にまとっています。そのため人間よりも体感温度が高く、暑さを感じやすいのです。

さらに、犬・猫の平均体温は38度以上と、人間に比べて体に熱を抱えています。人間が扇風機で耐えられるほどの気温でも、犬・猫にとってはバテてしまう暑さであることも少なくありません。

エアコンをつけずにペットに無理をさせてしまった結果、愛犬・愛猫が熱中症にかかる危険性もあります。

犬・猫が快適に過ごせる設定温度

環境省が発行している「動物取扱業における 犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針」によると、犬・猫が快適に過ごせる室温を20〜23℃という記載があります。

注意をしたい点が、エアコンの設定温度を20〜23℃にしても、室温が同じ気温になるとは限らない点です。

部屋に室温計を設置し、数値を確認しながらエアコンの設定温度を調整してください。

加えて、暑さに弱いタイプのペットは、20〜23℃よりも涼しい室温を意識したほうが安心です。一方で寒さに弱いタイプのペットは、あまり部屋を涼しくしすぎると低体温症になる恐れがあります。

ペットのタイプや状態を確認しながら、快適な温度になるようエアコンの温度設定をしてください。

【エアコンつけっぱなし】飼い主が旅行などで留守中の際もペットが快適に過ごせる方法

【エアコンつけっぱなし】飼い主が旅行などで留守中の際もペットが快適に過ごせる方法

エアコンをつけっぱなしにして、飼い主が常に在宅してペットに注意を払っていれば、ペットが暑さにまいってしまう心配はありません。

しかし時には、飼い主が外に出かけてペットが留守番をしなくてはならないシーンもあります。

飼い主がいないときでもペットが快適に過ごせるように、次の3つのアイデアを取り入れてみてください。

  • ペット用冷却グッズの活用
  • 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
  • 寒さ対策アイテムも用意しておく

それぞれの内容について、詳しく解説します。

ペット用冷却グッズの活用

出かけるときはちょうど良い室温だったのに、日が高くなるにつれて気温が上がってしまい、部屋も暑くなってしまう……なんてことも考えられます。

エアコンをつけっぱなしの状態でも、ペットが自分で体温を少しでも調節できるように、ペット用冷却グッズを置いてあげてください。

ペット用冷却グッズは、ペット用のシートなどが人気です。

扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる

扇風機やサーキュレーターを活用することで、エアコンの冷たい空気を循環させられます。

エアコンの機種や部屋の広さによっては、部屋の隅々まで冷気が行き渡らないことも。エアコンの下にサーキュレーターや扇風機を置くことで、1か所に留まってしまった空気を部屋中に拡散させられます。

寒さ対策アイテムも用意しておく

エアコンをつけっぱなしにした結果、想定以上に室温が下がり、ペットが寒さを感じてしまうこともあるかもしれません。

そんなとき、寒さ対策ができるように毛布やブランケットを置いておいてあげてください。毛布・ブランケットはペットが咥えて、自分でお気に入りの場所まで移動ができるくらいのサイズ・軽さの物がおすすめです。

つけっぱなしは電気代が気になる…エアコンの節約・節電方法とは?

つけっぱなしは電気代が気になる…エアコンの節約・節電方法とは?

「エアコンのつけっぱなしは電気代が気になる」という飼い主の方も多いかと思います。

ここからはエアコンをつけっぱなしの状態にして、少しでも電気代を抑えられる3つの節約方法についてご紹介します。

  • 遮光カーテンで日が入らないように
  • 電気料金プランの変更
  • エアコン本体の交換

遮光カーテンで日が入らないように

エアコンをつけっぱなしにしていても、窓から入る日差しが強いことで、室温が高くなってしまうケースは少なくありません。

日の光によって室温が高くなれば、エアコンは稼働率を高めるため、消費電力も増してしまいます。

日光によって室温が上がるのを防ぐ対策として、遮光カーテンを取り付けてみてはいかがでしょうか。遮光カーテンは普通のカーテンよりも厚みがあるため、窓の断熱効果の向上が期待できます。

電気料金プランの変更

電力会社によって、それぞれ異なる電気料金プランを設計しています。電気代・消費電力量が気になる方は、電力会社の変更や電気料金プランを変えるのも、有効な節約方法です。

近年では「新電力」と呼ばれる、新しい電気会社の業界参入も多く見受けられます。ライフスタイルに合った電力会社と料金プランを選択することで、エアコンのつけっぱなしによる電気代の負担を、抑えられます。

エアコン本体の交換

古いエアコンほど消費電力量が多く、製造年数が新しいエアコンほど電気代の節約ができます。エアコンを運転させ続けることによる電気代が気になる方は、エアコンの交換も視野に入れてみてください。

エアコンの交換は初期費用が発生しますが、毎月の電気代の負担が減ることを考えると、長期的な節約が叶います。

また、エアコンの寿命は、10年前後といわれています。使用年数が10年に近く、エアコンのつけっぱなしによる消費電力量も気になる場合は、買い替えをご検討するのもおすすめです。

ペットのためにエアコンをつけっぱなし!注意点とは?

ペットのためにエアコンをつけっぱなし!注意点とは?

ペットのためにエアコンをつけっぱなしにする際、次の4つの点に注意してください。

  • 人感センサーに注意
  • 冷やしすぎない
  • 停電対策をしておこう
  • ペット用カメラは必ず設置を

それぞれの内容について、詳しく解説します。

人感センサーに注意

エアコンの中には、人の有無を検知して、電源の自動オン・オフを切り替える機能が備わっているタイプもあります。

この人感センサーは、ペットを感知しないケースがほとんどです。飼い主が家を出てペットだけ室内に残された結果、人感センサーによってエアコンの運転が止まってしまうことは、少なくありません。

ペットにお留守番をさせる際は、エアコンの人感センサーはオフにしておいたほうが安心です。

冷やしすぎない

「熱中症にならないように」と室温を下げすぎてしまうのは、危険が伴います。

室温を下げすぎた結果、廊下や別の部屋との温度差が大きくなりすぎてしまう可能性があります。温度の急激な変化にペットの体がついていけなくなった結果、クーラー病を発症してしまうかもしれません。

クーラー病とは、急激な温度変化によって自立変化が乱れた結果、引き起こされる症状です。食欲不振・嘔吐・下痢などの症状が発生します。

どの症状もペットの小さな体では負担が大きいため、部屋を必要以上に冷やしすぎないように意識してみてください。

停電対策をしておこう

エアコンをつけっぱなしにして外出をした際、停電に見舞われるケースも考えられます。

停電で電源が落ちたあと、照明類は電気が再開すれば再び点灯します。しかしエアコンは1度電源が落ちてしまうと、運転を再開させるにはスイッチを手動で入れなければなりません。

リモートで電源を入れられるように、エアコンをスマートリモコンに対応させておくことをおすすめします。

スマートリモコンに対応できるエアコンは、「赤外線式」のリモコンを採用している機種のみです。それ以外の場合はスマートリモコン設定ができないため、不安であれば、買い替えも検討してみてください。

また、停電時の水分補給ができるよう、水をたっぷり置いておくことも大切です。涼しい部屋に自分で移動ができるように扉をしめきらない、といった対策も取り入れてみてください。

ペット用カメラは必ず設置を

エアコンをつけっぱなしにしている場合でも、ペット用カメラは設置することをおすすめします。

エアコンをつけっぱなしにして出かけても、何らかの理由で電源が落ちてしまったり、温度設定が変更になってしまったりする可能性は、ゼロではありません。

ペット用カメラによって出先からもペットの様子が観察できれば、異変をすぐに察知できます。ペットがいる部屋はもちろん、ペットが出入りする可能性のある場所には、ペット用カメラを設置しておくと安心です。

エアコンをつけっぱなしにしてペットが快適に過ごせる室温を保とう

ペットがいる家庭では、エアコンはつけっぱなし状態を保つことを推奨します。

エアコンをつけっぱなしにしておくことで、夏の猛暑・冬の厳しい寒さの中でも、ペットが快適に過ごせます。

犬や猫などの動物は、暑い・寒いを口で伝えられません。飼い主が快適な温度を保てるように自主的に行動し、大切な家族であるペットの健康を維持していきたいですね。

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