エアコンの配管カバーは、室内機・室外機の配管を保護し、家の景観を守るのに役立つアイテムです。しかし取り付けていない家も多数あることから、本当に必要なのか、疑問を抱く方も少なくないと思います。

そこでこの記事では、エアコンの配管カバーの必要性や設置をしたほうが良い人・しなくても問題ない人などについてご紹介します。
配管カバーの種類についても触れているため、配管カバーの取り付けを検討している方は、ぜひご参考ください。

エアコンの配管カバーは必要?そもそもの役割・メリットとは?

エアコン配管 カバー メリット

エアコンの配管カバーとは、室内機と室外機をつなぐホースに取り付けるカバーのことを指します。配管カバーは「化粧カバー」と呼ばれることもあります。

エアコンの配管カバーがなくても室内機・室外機共に機能するため、配管カバーは必ずしも必要な物というわけではありません。しかし、エアコンの配管カバーはあったほうが安心です。
そこで、ここからは配管カバーを取り付けるメリットについて解説します。

配管まわりの見た目がすっきりする

エアコンの配管の保護は、通常であれば配管テープを巻いて完成させます。配管テープはそれほど強度が高い物ではありません。そのため屋外では5〜7年程度でテープがボロボロになり、内部のダクトが見えてしまいます。

ボロボロの配管やテープは決して見栄えが良いものではなく、家の美観を損ねる存在です。室内の配管に関しても同様であり、テープでぐるぐる巻きのホースは、かっこ良いものではありません。
配管カバーを取り付けることで見た目がすっきりして、家の外観やインテリアの見栄えが良くなります。

配管の劣化防止につながる

屋外の配管カバーは雨風に晒される存在です。また、ジャバラの形状が猫の爪とぎに使われてしまうこともあります。

配管が劣化するとガス漏れや水漏れが発生してしまうリスクが高まります。配管カバーを取り付けることで配管の劣化防止ができれば、エアコンの機能不良の心配も少なくなるのではないでしょうか。

エアコンの配管カバーを設置するデメリット

エアコン配管 カバー デメリット

エアコンの配管カバーを取り付けることで発生するデメリットとしては、配管カバー代と設置位費用がかかる点が挙げられます。配管カバーは室内機と室外機で役割が違うため、工賃は別々で請求されてしまうケースも、少なくありません。

さらに外壁に配管カバーの日焼け痕がついてしまうことも、デメリットの1つです。
しかし配管カバーをすることでエアコンを長く使え、家の景観も良くなる点を考慮すると、メリットのほうが大きいと言えそうです。

エアコンの配管カバーが必要な人と不要な人

エアコン配管 カバー

エアコンの配管カバーを購入しても、人によっては無用の長物となってしまう可能性があります。
どのような人にエアコンの配管カバーが必要なのか、また、配管カバーが不要な人はどのようなエアコンを所持している場合に限るのかについて、ご紹介します。

必要な人

エアコンの配管カバーは、インテリアを重視したり家の外観を美しく保ちたい人にとって、必要な存在といえます。
エアコンの配管カバーを取り付けることで壁の穴から伸びるホースが見えなくなり、生活感の軽減が可能です。エアコンの配管カバーの色を外壁と合わせれば、屋外でのダクトの存在感が目立たなくなります。

不要な人

室内機の裏の壁に穴が空いており、ダクトを壁内に隠せる構造の住まいの場合は、配管カバーは必要ありません。
また、室内と室外側で異なる位置に壁穴を開けててホースを隠す隠蔽配管の場合も、配管が外に出ることはないため、カバーはなくても大丈夫です。

長年同じエアコンを使用している人も、配管カバーは不要です。配管よりも先にエアコンの寿命が訪れる可能性が高いため、わざわざ配管カバーを取り付ける必要はありません。

エアコンの配管カバーは後付けができる?

エアコン配管 カバー 後付け

エアコンの配管カバーの後付けは、おすすめしません。配管カバーは曲がりくねっていることも多く、カーブに合わせてカバーを設置すると配管を傷つけてしまう可能性があるためです。エアコンの配管カバーを後付けする場合は、1度エアコン本体を取り外すことをおすすめします。

また、エアコンの寿命は一般的に10年前後とされています。古いエアコンをお使いの場合は、エアコンの買い替えや交換のタイミングで、配管カバーを一緒に取り付けるのも良い方法です。

エアコンの配管カバーをDIYで取り付けたいと考える方もいるかもしれません。しかし配管はエアコンの機能を左右する部分です。傷つけたり本体から外れてしまったり、ビスが配管を貫通したりすれば、エアコンの稼動にも影響を及ぼします。

エアコンの取り外しをするのも簡単ではないため、DIYでの配管カバーの施工は避けることをおすすめします。

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エアコンの配管カバーの種類

エアコン配管 カバー 種類

エアコンの配管カバーにはどのような種類があるのでしょうか。おすすめの商品と合わせて、配管カバーの種類についてチェックしてみてください。

カラーバリエーションはアースカラーが多い

エアコンの配管カバーは、アースカラーが多い傾向にあります。こちらのパナソニック配管カバーのようにカラー展開が豊富な製品であれば、外壁やインテリアに合う色も見つけやすいのではないでしょうか。

色選びに迷った際は白を選んでおくと、失敗が少ないといえます。白はエアコン本体・室外機の色とも近く、景観から浮いた存在になりにくいためです。汚れが気になる方は、アイボリーといった少し黄みがかった白を選ぶことをおすすめします。

形状はさまざま

エアコンの配管カバーの形状はさまざまです。真っ直ぐなタイプもあれば、柔軟に曲げられるジャバラ形状のホースタイプもあります。

また、ウォールコーナーやエアコンキャップなど、設置場所に合わせてアイテムを選ぶことが大切です。

使用するメーカーに迷ったらエアコンの配管カバーの製造会社大手の、因幡電工(因幡電機産業)のアイテムを選択することをおすすめします。商品の数が多くお手頃価格で手に入るため、取り入れやすい存在です。

エアコンの配管カバー以外で配管をおしゃれに隠す方法

「配管を隠したい」「ホースによる生活感の露出を抑えたい」というだけであれば、配管カバーを使わなくても実現できます。たとえば、ホースにフェイクグリーンを巻き付けて隠してしまうのも手です。小物を吊して配管を目立たなくしたり、棚やボックスを壁に取り付けて配管を見えなくしたりするアイデアもあります。

カバーのようにエアコンの配管を保護する役割は持っていませんが、おしゃれに彩るだけなら家にあるアイテムで代用が可能です。エアコンの配管を覆って住まいをおしゃれに彩りたいと考える方は、ぜひ配管カバー以外のアイデアも取り入れてみてください。

エアコンの配管カバーを設置してエアコンの機能低下を防ごう

エアコン配管 カバー

配管カバーを設置することで、エアコンの機能低下が防げます。家の景観を保つのにも役立つため、ぜひ住まいに取り入れて欲しいアイテムです。ただし、配管カバーを後付けすることは簡単ではありません。エアコンを新調・交換したタイミングでの導入をおすすめします。

エアコンの配管カバーで住まいの生活感を軽減し、美しい見た目の家を叶えてみてください。

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