エアコンの室外機の日除けで節電対策!日除けカバーの選び方や、電気代節約以外のメリットとは?
2023/06/22
2023/06/22
エアコンの室外機が日光にあたり、熱くなりすぎていませんか?熱を帯びた室外機は、エアコンの冷房稼働効率を下げる可能性があります。その結果、省エネが遮られ電気代が高くなってしまうリスクも否定できません。
室外機を直射日光の熱から守り省エネでエアコンを稼動させるために、日除けカバーを取り付けることを検討してみてください。
この記事では、室外機の日除けカバーの種類や選ぶ際の注意点、日除けカバーの節電以外のうれしい効果などについてご紹介します。
目次
エアコンの室外機に日除けをして直射日光を遮ることで、冷房の節電効果が期待できます。冷房の節電に繋がる理由は、日を遮ることで室外機の温度が下がるためです。夏の室外機は、室内のエアコンが冷房稼動時に取り込んだ部屋の空気を、外に排出しています。室外機自体の温度が高いと、その熱も同時に排出が必要です。
排出量が増えれば、その分、エネルギーが必要になります。エネルギーを余分に消費するために、電力を多く活用しなくてはならないのです。
「エアコンの日除けといっても外気の気温が高ければ意味がないのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。
環境省が公表しているデータによると、同じ気温の日でも直射日光があたる地面は50度まで温度が上がるそうです。一方で、日陰の床は32度までしか上昇しないという結果が出ています。つまり、真夏日の床の気温差は、日向と日陰で22度もあるということ!
直射日光を遮るひさしで室外機を守ることで、室外機の温度上昇を防げます。その結果、光熱費を抑えて冷房の効率を上げられるのです。
エアコンの室外機に日除けカバーをつけることで、電気代の節約と省エネが叶います。では、室外機のカバーとはどのようなタイプがあるのでしょうか?
室外機カバーとしてポピュラーな形状の上記の3つについて、詳しく解説します。
屋根タイプとは、その名の通り室外機の天板部分だけを覆ったカバーのことを指します。表面や側面を覆わないため、横や真正面からの直射日光を防ぐのは難しい形状です。しかし取り付けが簡単で、コンパクトなスペースでも設置できるメリットがあります。
すだれやシェードなどをひさしとして、室外機を覆うこともできます。すだれ・シェードのサイズによっては室外機を広く覆うことが可能です。大きなサイズであれば、横や正面から入る日差しや視線も防げ、目隠しにもなります。
ただしすだれやシェードを室外機の上に直接乗せると、かえって熱がこもってしまう可能性があるため危険です。外壁か軒にフックを取り付け、すだれ・シェードの上部分を固定したら、下部分は室外機から離れた位置に着地するように設計をしたほうが安心です。
また、すだれやシェードは雪の重みに耐えられません。降雪時は取り外すようにしてください。
室外機をコの字型で覆うようにつくられた室外機カバーを「ルーバータイプ」、または「ボックスタイプ」と呼びます。木製やアルミ、ステンレスでできている物が主流です。ルーバータイプは室外機が隠れる目隠し型のデザインのため、庭の景観をおしゃれに整え、見栄えを良くしたい方にもおすすめです。
一方でルーバータイプは日除け効果が高く目隠し効果も得られて庭のおしゃれ度がアップする反面、室外機全体を囲ってしまいます。そのため、こもった熱が逃げにくくなるというデメリットも。節電対策としてルーバータイプの室外機カバーを用いる場合は、ルーバー同士のすきまが広いタイプや、上部・正面のみを覆えるタイプがおすすめです。
室外機カバーを選ぶ際は、次の4つの注意点があります。
それぞれの内容について、詳しく解説します。
室外機カバーを選ぶ際は、素材や色にも目を向けてみてください。「庭の景観に合うか」「色落ちは目立ちそうか」「お手入れはしやすそうか」などの判断基準は、素材や色によって左右されます。
見た目が良く庭に溶け込みやすいのは木製の室外機カバーです。しかし劣化が早く汚れやすいというデメリットがあります。頑丈さを求めるのであれば、錆びることが少なく、熱や雪・汚れに強いアルミ・スチール製がおすすめです。アルミ・スチール製は無機質なイメージでシンプルな形状のタイプが豊富です。しかし中にはデザイン性に優れたアルミ・スチールの室外機カバーもあります。
室外機カバーを設置する目的と、見た目・扱いやすさのバランスを見ながら、製品選びをすることをおすすめします。
日除けカバーを導入してひさしをつくる場合は、室外機よりも幅・奥行き・高さのサイズが大きい物を購入してください。室外機よりも小さいサイズか同じくらいのサイズの場合、日差しを防ぎきれません。またルーバータイプの場合、室外機とほとんど同じサイズの品を選んでしまうと、熱がこもりやすくなってしまいます。
室外機のサイズは説明書にも記載してありますが、ホースが繋がっていたりブロックの上に室外機を置いていたりすることもあります。そのため実際にご自身の手で室外機全体のサイズ計測をして、最適な大きさのカバーを見極めたほうが安心です。
日除けカバーを選ぶ際は、日差しの向きや角度にも考慮が必要です。太陽の向きは変わるため、日の光が常に同じ方向から差すとは限りません。夏の日差しはどの時間帯でも、厳しいものです。
また、太陽の光が車のミラーやその他のエクステリアに反射して、室外機周辺の温度を上げてしまうことも考えられます。前面からだけの日光を防ぐのではなく、全方向から入る光に対応できる日除けカバーをなるべく選んでください。
室外機カバーは、外壁にあたらないようにしてください。カバーが外壁にあたると、室外機の振動が家の中まで伝わってしまいます。
「ガタガタ」「ブーン」といった室外機の音は、時間によっては気になるもの。ご近所との騒音トラブルに発展する可能性もあるため、室外機カバーは壁から離して、音が発生しないように注意してください。
すだれやシェードなどは100均で販売されています。安価で室外機の日除けを実現したい方はぜひ活用してみてください。また、ルーバータイプの室外機の日除けカバーは、DIYでもつくれます。100均で販売されているすのこ数枚を組み立て、屋外用の塗料を塗れば完成です。
室外機カバーのDIYアイデアについては、下記記事にも詳しく記載しています。費用をかけずにオリジナルの室外機カバーをつくりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
室外機の日除けカバーを取り付けることで、節電以外にもうれしいメリットが得られます。室外機の日除けカバーを設置した際の副産物について、見てみましょう。
ルーバータイプの室外機カバーは、棚としても活用できます。グリーンや花、小物などを乗せて庭の彩として活用してみてはいかがでしょうか。エアコンを使用しない時期は、ガーデニングテーブルとして使うのも良い方法です。
室外機の無機質で生活感を与えるデザインは、庭の景観に溶け込みにくいもの。デザイン性の高いカバーを選択することで、しつがいきの目隠しができ、庭の雰囲気に馴染ませることができます。庭のテイストに合わせて、日除けカバーの色や素材を選んでみてはいかがでしょうか。
室外機の日除けカバーは、雨よけにもなります。雨は室外機の金属や部品を劣化させる原因の1つです。室外機カバーが加えられることで、室外機の経年劣化の防止が期待できます。
室外機の日除けカバーは、エアコン代の節電に効果的です。しかし日除けカバー以外にも、室外機に関する節電対策があります。
室外機周りに打ち水をすることで、室外機周辺の温度を下げられます。高温の空気が周囲から減少すれば、室外機にも熱がこもりにくくなります。その結果、排熱量が減りエアコンのエネルギー消費量の削減が可能です。
打ち水をする際は室外機本体、とくに通気口やファン部分に水がかからないように、注意をしてください。
あらかじめ日陰の位置に室外機が設置されていれば、日除けカバーは必要ありません。室外機を取り付ける時点で、日陰になる場所を選ぶことをおすすめします。室外機の設置位置はエアコンの設置場所を考慮した上で決めます。節電効果を高めたい場合は、設置業者に日陰の位置に室外機を置けないか、相談をしてみてください。
室外機周りに物が多いと、熱がこもりやすくなったり排熱した空気が流れにくくなったりします。その結果、室外機の熱排出エネルギーが増えてしまうことも。室外機の周りはなるべく物を置かないように意識してみてください。
エアコン室外機は日除けカバーを取り付けることで、節電効果が期待できます。また、室外機自体の見た目もよくなり、庭やエクステリアのコーディネートも楽しめます。メリットが豊富なエアコン室外機の日除けカバーで、夏の電気代高騰や庭の景観に関する悩みを、解消してみてください。
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