エアコンからポコポコと音がするのは故障?異音の原因は室内外の気圧のバランス
2022/07/21
2022/07/21
エアコンから突如ポコポコという異音が鳴るのが聞こえて、気になった経験はないでしょうか。
いつも通り使っていて、特に何かした覚えはなく、冷房や暖房自体は効くので問題なさそうに感じますが、故障のサインなのか気になって不安になる方もいると思います。
聞こえ方には個人差がありますが、断続的に続くとストレスにも。
この記事では、エアコンからポコポコという音が聞こえた際の原因や対処法、チェックしたいポイントについてご紹介します。
目次
「ポコポコ」という音は、室内と室外の気圧差のバランスが崩れたときに発生し、特に、気密性が高い住宅で換気設備(換気扇、レンジフードなど)を使用しているときに多くみられます。故障ではありませんのでご安心ください。
高気密住宅の場合、外気の通り道が窓や換気口に限定されます。レンジフードなどの換気設備を使用して室内の気圧が下がると 外気を室内に取り込もうとするため、ドレンホース(エアコン本体で発生したドレン排水を屋外に排出するためのホース)からも外気が入り、流入した外気がエアコン本体の結露水の受け皿(ドレンパン)を通る際、内部にある結露水に当たりポコポコと音が鳴る現象を起こします。
また、雨や台風時など外で強風が吹いているときにも、同じようにポコポコ音がなることがあります。
エアコン内部で冷房過程で発生した水分は、ドレンパンと呼ばれる受け皿に集まります。この水分が適切に排水されない場合、ポコポコとした音が発生することがあります。
ドレンパンが詰まっている、または排水口に障害物がある場合に起こりやすい問題です。
ポコポコ音は室内と外気の気圧差により発生するので、部屋の通気性を高めてその気圧差をなくすことで解消することがあります。
窓や換気口を開けて換気するか、室内のドアを少しだけ開けておくなどの方法で解消される場合がありますので、試してみてください。
逆流防止弁は、エアコン本体からのドレン排水はちゃんと排出しますが、外から室内へ空気が入ることを防ぐため、ポコポコ音の根本的な解決につながります。
ドレンホースの先端部分に取り付けるタイプが簡単でおすすめです。逆流防止弁はネット通販などで買うことができます。
なお、上記の方法でも解消しない、換気扇を使用していないときや風が強くない日でもポコポコ音がなるといった場合は、ドレンホースの詰まりの可能性もあります。ポコポコ音が解消されない場合は、一度、エアコンクリーニングなどを行ってみるのもおすすめです。
ドレンパンが詰まっている場合は、水が滞留しやすくなります。ドレンパンを取り外し、汚れや異物を清掃することで、問題が解消される可能性があります。
根本的な解決とはなりませんが、「とにかくポコポコ音を止めて静かにしたい!」という場合には、あくまで一時的な応急処置として、水の入ったペットボトルを利用する方法があります。
ドレンホースの先端に蓋をする効果が得られるため、空気の逆流を防ぎ、ポコポコ音を抑えます。
ただし上記の方法は一時的な対処にすぎず、ずっとドレンホースを水に付けたままにしておくと、カビが発生したり不衛生な状態を招くリスクがあるだけでなく、ドレンホースの劣化の原因にもなります。
早めにメーカーの点検を受けたり、買い替えを検討することをおすすめします。
エアコンから発生する「ポコポコ」という音は、故障の可能性もありますが、まずは簡単な原因からチェックしてみましょう。
ドレンパンの清掃や室内外の気圧バランスの調整を行うことで、問題が解消されることがあります。しかし、それでも音が続く場合は専門家に相談することをおすすめします。
10年以上使っている場合には経年劣化が根本的な原因の可能性もあり、一時的に問題が解決してもまたすぐに再発してしまう懸念があります。
10年以上経過したエアコンからしばしば異音がする、エアコンの効きが悪いと感じることが多くなったら、買い替え・交換をご検討ください。
※業者選定の際は、次の10年を見据えて、長期保証やアフターサービスがしっかりしている会社かチェックすることが重要です。
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