「エアコンのニオイや汚れが気になる」
「キレイにしたいけれど、費用が心配」
エアコンに関して、このようなお悩みを抱えていませんか?

分解洗浄をすることで、エアコンのカビや汚れを落とせます。エアコンに溜まったカビや汚れは健康被害を発生させたり光熱費に悪影響を与えたりするため、分解洗浄できれいにすることが大切です。

この記事では、エアコンの分解洗浄の費用相場や業者選びで失敗をしないためのポイントをご紹介します。

分解洗浄を自分でやる方法や、汚れを溜めないポイントについても解説しているので、エアコンの汚れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

エアコンの分解洗浄が必要な理由

エアコンは、部屋の空気を吸い込み、適切な温度にして吐き出しています。そのためエアコン内部には部屋の空気に含まれる汚れやホコリ、湿気などが残された状態です。

エアコン内部に汚れが蓄積されると、吐き出される空気にもイヤなニオイやカビなどが含まれてしまいます。また、汚れやカビによってエアコンが十分に機能せず、部屋がなかなか暖まらなかったり涼しくならなかったりすることも考えられます。

エアコンの効率性が下がることで、光熱費にも影響を与えるかもしれません。

エアコンを快適に使用するためには、エアコンの分解洗浄が必要です。

天井カセットエアコン

エアコンの分解洗浄は2種類!

エアコンの分解洗浄の方法には、2種類あります。それぞれの違いを解説します。

分解洗浄

分解洗浄とは、エアコンを壁に取り付けた状態のままで行う洗浄方法のことをいいます。カバーとフィルターを取り外し、熱交換器に高圧洗浄機で水と洗剤をかけて、内部の汚れを落とします。

完全分解洗浄に比べてリーズナブルであり、作業時間も短い点が、分解洗浄の特徴です。一方で、内部機器の細かい汚れを落としきることはできない点が、デメリットといえます。

完全分解洗浄

完全分解洗浄は、エアコンを壁から取り外し、機器をすべて分解した上で丸洗いをします。分解洗浄では落としきれない、細かい部分の汚れも除去できるため、新品に近い美しさを取り戻せます。

隅々まできれいにできる完全分解洗浄は、自宅のエアコンを取り外した後、業者の事業所で行われます。洗浄後、乾燥をして再び組み立てから自宅に返却されるため、洗浄期間中はエアコンを使用できません。

また、クリーニング費用も分解洗浄より高額です。

エアコンの分解洗浄を業者に依頼した場合の料金相場

エアコンの分解洗浄を専門の会社に依頼した場合の費用相場は、7,000円〜1万2,000円ほどです。お掃除機能付きのエアコンの場合は、1万5,000円〜2万円ほどが目安となります。

分解洗浄の作業は、1〜2時間ほどで終了します。

完全分解洗浄の場合は、2万円〜3万5,000円ほどが費用相場です。お掃除機能付きエアコンの場合は、2万5,000円〜4万円ほどに達する可能性もあります。

清掃期間は、半日から数日ほどです。夏はエアコンが使えない期間が長いことで熱中症のリスクが高まるため、完全分解の依頼時期は、夏は避けたほうが安心です。

蛇口・水栓

エアコンの分解洗浄を依頼する業者選びで失敗しないために

エアコンの分解洗浄を業者に依頼した結果、失敗したり後悔が残ったりするケースもあります。

エアコンクリーニングの業者選びで失敗をしないためには、次の点に注意することが大切です。

  • ・作業費用が安すぎる業者を選ばない
  • ・口コミを確認する
  • ・損害補償に加入している業者を選ぶ

分解洗浄は手間やリスクが伴う作業です。オフシーズンであっても、作業費用は1台につき7,000円以上が最低価格の相場といえます。

1台3,000〜4,000円ほどの低価格で分解洗浄を依頼できる会社は、追加料金が上乗せされる可能性があります。業者の信頼性を確認するために、口コミを必ずチェックしてください。

適正価格の業者であっても口コミを把握した上で依頼を検討したほうが安心です。

また、洗浄中にエアコンが濡れると、故障する可能性があります。損害補償に加入している業者であれば、費用の自己負担はなく、エアコンの修理に対応してもらえます。

逆に損害補償に加入していない業者の洗浄によってエアコンが故障してしまうと、自腹での修理となります。業者選びの際は、損害補償の加入の有無を確認してみてください。

エアコンの分解洗浄は自分でもできる?手順とやり方

エアコンの完全分解洗浄は、洗浄後に部品の組み立てが必要になります。素人の作業では故障するリスクが高くなるため、完全分解洗浄をDIYで行うことはおすすめしません。

一方で分解洗浄であれば、DIYでも可能です。

自宅で行う分解洗浄の手順は、以下の通りです。

  1. 1.エアコンの電源コードを抜いてコンセントのプラグと差し込み口を養生テープで覆う
  2. 2.エアコンカバーを取り付けて壁や床、天井が濡れないように養生する
  3. 3.エアコンカバーとフィルター、吹き出し口のルーバーを取り外す
  4. 4.高圧洗浄機(スプレータイプでもOK)でエアコンのフィンを清掃する
  5. 5.ファンや吹き出し口など手が届く範囲をブラシで洗浄する
  6. 6.エアコン全体に残った水気をすべて拭き取り、カバー類を元に戻す
  7. 7.30分の送付運転(強)でエアコン内部を乾燥させて終了

エアコンの分解洗浄の細かい手順は、以下の記事でも解説しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

エアコンを汚さないための予防方法

エアコンが汚れないように予防することで、エアコンの分解洗浄の頻度を減らせます。

ここからは、エアコンの汚れを予防する方法をご紹介します。

使用後に送風運転

エアコンは部屋の空気を取り込み、機器内部で温度調整をしてから吐き出しています。つまり部屋が寒いときはエアコンの内部では暖かな空気が作られ、気温が高いときには冷たい空気が作られているのです。

そのため、エアコン内部と室温には温度差が生じます。温度差はエアコン内部に結露を発生させる原因の1つです。

エアコンの使用後に送風運転をして内部の結露を乾燥させることで、カビの発生を抑制できます。エアコンを使ったあとは、20分〜30分ほど、送風運転をしてください。

定期的なメンテナンス

フィルターには空気をろ過する役割があります。フィルターが汚れていると、空気のろ過がうまくできず、エアコン内部に汚れが溜まってしまいます。

吹き出し口のカビも、エアコン内部に汚れを溜める原因です。室内の空気を取り込んだ際に、吹き出し口の汚れも一緒に吸い込んでしまいます。

定期的にメンテナンスをして、エアコンに汚れがたまらないようにしてください。

オフシーズンはカバーを設置

エアコンを使用していないときでも、空気中の汚れやほこり、湿気などが、エアコンの内部に入ってしまいます。

オフシーズンの間もエアコンにカバーをつけて、エアコン内部に汚れや湿気が侵入しないように予防してください。

使用する部屋の換気

エアコンを使用する部屋の空気に汚れやホコリが含まれていると、エアコン内部にそれらが侵入し、カビが生える原因となります。

エアコンを汚れから守るためには、室内の空気をいつも清潔な状態に保つことが大切です。換気や除湿をして、部屋に汚れた空気が停滞しないように、意識してみてください。

分解洗浄したエアコンで快適な室温を保とう

エアコンを分解洗浄することで、エアコン内部のカビや汚れを除去できます。清潔な空気がエアコンから供給されることで、暮らしの快適性も向上し、健康リスクも低減できます。

エアコンのイヤなニオイや汚れなどが気になる方は、分解洗浄を検討してみてください。

分解洗浄をしても汚れやニオイが取れないエアコンは、買い替えがおすすめです。古いエアコンは汚れが蓄積されているだけでなく、ある日突然故障するリスクも考えられます。

一般に、エアコンの寿命は約10年といわれています。エアコンが必要な時期に使用できないことで、健康に悪影響を与える可能性もあるため、汚れが蓄積された古いエアコンは買い替えも視野にいれてみてください。

ビルトインガスコンロ

レンジフード