エアコンのフィルターには、空気をろ過する役割があります。フィルターが正常に機能することで、エアコンから吸排気される空気も清潔になります。

エアコンを快適に使用するためにも、定期的にエアコンのフィルターの掃除・交換を行いましょう。

この記事では、室内エアコンのフィルターの役割や、掃除・交換の時期をご紹介します。不具合が生じたエアコンフィルターを使い続けるリスクもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

室内エアコンのフィルターの役割

フィルターがないエアコンは、清潔な空気を排出できなくなります。また、フィルターはエアコンの機能性にも影響を与えます。

室内エアコンのフィルターの役割について、詳しく解説します。

空気のろ過

エアコンは室内の空気を吸い込み、機器内部で適切な温度に調整して吐き出しています。この際、吸い込んで吐き出した空気がエアコンフィルターを通ることで、ろ過されます。

エアコンフィルターが清潔な状態であれば、吸い込んだ空気のゴミや埃が取り除かれ、清潔な状態となって吐き出されます。

虫や花粉やホコリなどのエアコン内部の侵入を防ぐ

エアコンフィルターは、吐き出す空気だけでなく、吸い込む空気もろ過しています。空気中に含まれるホコリやゴミ、花粉などが機器内部に侵入するのをフィルターが防ぐことで、エアコンをきれいな状態に保てます。

また、エアコン内部に虫が混入した際も、フィルターが活躍します。フィルターによって虫がエアコンの深部へ侵入するのを抑制できるため、故障リスクの低減が可能です。

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室内エアコンのフィルターの掃除頻度

室内エアコンのフィルターは、ホコリや花粉などをキャッチする役割があるため、汚れが溜まりやすい部分です。

エアコンを毎日使用している場合は、2週間に1回は掃除をしてください。

フィルターの掃除方法は、まずフィルターを取り外し、付着しているホコリやゴミを掃除機で吸い取ります。その後、水洗いをしてしっかり乾燥させた後、再び取り付けて完了です。

オフシーズンでも空気中に舞うゴミやホコリなどがフィルターに付着します。エアコンを使わない季節であっても、1か月に1回は掃除をしてください。

室内エアコンのフィルターの交換時期

定期的な掃除を行うことで、エアコンのフィルターを交換する必要は、ほとんどありません。ただし、以下の症状が見られた場合は、交換を検討してください。

  • ・汚れが落ちづらい
  • ・亀裂や欠けなど、劣化が見られる

上記の症状がない場合でも、エアコンのフィルターの寿命は2年ほどとされています。エアコンを使い始めてから2年が経過した時点で、エアコンのフィルターの交換を検討してみてください。

室内エアコンのフィルターを交換する方法

室内エアコンのフィルター交換をする際の手順はとても簡単です。購入できる場所と合わせて、解説します。

フィルターの購入場所

エアコンのフィルターは単体での購入が可能です。インターネットの通販サイトやホームセンターはもちろん、メーカーから直接購入もできます。

エアコンのフィルターのみを購入する際は、エアコンの型番を確認してください。自宅のエアコンの型番に合ったフィルター以外は設置できないため、注意が必要です。

エアコンの型番は、取扱説明書や本体の底面のラベルに書かれています。購入前にチェックをしてください。

交換方法

エアコンのフィルターの交換は、掃除の際と同じ手順で取り外し・取り付けを行えば問題ありません。フィルターを取り外す際に、エアコン本体に傷をつけないように注意してください。

また、フィルターを交換した直後は、エアコンから慣れないニオイが発せられることがあります。このニオイは、新しいフィルターのプラスチックによるもので、体に影響はありません。次第にニオイは薄れていきますが、気になる方は使用後しばらくは窓を開け、換気を行ってください。

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室内エアコンのフィルター交換をしないとどうなる?

室内エアコンのフィルターを交換せず使い続けることで、次のような症状が発生することがあります。

  • ・エアコンから異臭がするようになる
  • ・アレルギーやぜんそくなどの原因になる
  • ・エアコンの稼動効率が下がる
  • ・エアコンの故障の原因となる

1つずつ解説します。

エアコンから異臭がするようになる

エアコンフィルターに汚れが蓄積された状態のまま放置していると、フィルターを通って吐き出される空気にも、汚れが含まれます。また、エアコンのフィルターがきちんと機能しないことで、ニオイをろ加できないことも考えられます。

エアコンから不快なニオイがしたら、まずはフィルターの掃除が必要です。掃除をしても解決しない場合は、フィルター交換を検討してください。

アレルギーやぜんそくなどの原因になる

エアコンのフィルターが壊れたり汚れていたりすると、エアコンから吐き出される空気にカビや雑菌などが混ざります。空気中に含まれるカビや雑菌が、アレルギーやぜんそくなどの症状を引き起こしてしまうことも考えられます。

小さなお子さんや高齢の家族がいるご家庭は、エアコンのフィルターを清潔な状態に保つことで、これらの健康リスクを低減できます。

エアコンの稼動効率が下がる

フィルターが壊れていたり根詰まりをおこしたりすると、エアコンは空気の吸排気を、正常にできなくなります。その結果、エアコンの稼働率が落ちてしまうことも考えられます。

部屋が冷えるまで時間を要したり、なかなか温まらなかったりすれば、生活に支障を及ぼすだけでなく、光熱費にも悪影響を与えるかもしれません。

エアコンの稼働率を保つためにも、フィルターは定期的なチェックが必要です。

エアコンの故障の原因となる

フィルターが正常に機能せず、汚れやニオイがエアコン内部に蓄積されると、エアコンの故障の原因となります。

エアコンの買い替えには、数万円〜数十万ほどの費用が必要であり、大きな出費となります。なるべくエアコンを長く使うためにも、フィルターは適切な状態に保つことが大切です。

エアコンのフィルターは定期的に清掃・交換しよう

エアコンのフィルターは定期的な掃除が必要です。掃除をしても落とせない汚れや破損などが生じた場合は、交換を検討してください。

エアコンのフィルターを交換することで、エアコンの機能性が向上します。エアコンが快適に使用できるようになれば、生活にも良い変化が見られるでしょう。

ご紹介した内容を参考にして、エアコンのフィルターの掃除・交換をしてみてください。

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