エアコンの「内部クリーン」機能とは?仕組みと効果、メリット・デメリットを解説!
2024/06/03
2024/06/03
エアコンの「内部クリーン」「内部乾燥」機能は、カビを防止することができ、エアコンを長く綺麗に使い続けることができる便利な機能です。
しかし、どのくらいの頻度で使えば良いのか、電気代はどのくらいかかるのかなど、使い方がよくわからないという方も多いようです。
この記事では、エアコンの内部クリーン機能について、仕組みや効果、メリット・デメリットをくわしく解説します。
目次
エアコンの内部クリーン機能は、自分ではお手入れしにくいエアコン内部を清潔に保つための機能です。
最新機種では、スタンダードモデルからハイグレードモデルまで、ほとんどの機種についています。
内部クリーンは、エアコンの除湿や冷房運転後、エアコン内部に残った水分を乾燥させることで、カビの発生を防ぐ仕組みです。
内部クリーンでは、送風ファンを回転させて機械内部を乾燥させますが、除湿や冷房のような冷たい空気は発生しません。
むしろ、弱暖房で運転されることが多く、生ぬるい風がでてきます。
一般的に、内部クリーン機能はお掃除機能とは別物です。
内部クリーン機能では、現在ついている汚れを取ることはできませんが、汚れないように予防対策することができます。
内部クリーン機能を使うことで、エアコン内部のカビを抑制することができます。
フィルターは自分でも簡単にお掃除できますが、ドレンパンや熱交換器はお手入れが難しいため、なるべくこまめに乾燥させることにより、汚れにくくなるのです。
送風でエアコン内部にたまった湿気を飛ばし、暖かい空気で内部を乾燥させていきます。
エアコンの内部クリーン機能を使うと大きなメリットがえられますが、デメリットもないわけではありません。
メリット・デメリットについてくわしく見ていきましょう。
エアコン内部クリーンを使うことにより、カビ・ダニの発生を抑えることができるので、エアコンのお手入れが楽になります。
エアコンの冷房・除湿運転をすると、熱交換器に結露(水滴)が付きます。
そして、熱交換器についた巣水滴は、ドレンパンに貯められ、ドレンホースで外に排出されていく仕組みです。
熱交換器やドレンパンなど、エアコン内部にあるパーツは、自分での掃除ができません。
ほとんどのメーカー・機種がエアコン内部の分解掃除を禁止しています。
自分で掃除ができないと、目に見えない汚れやホコリが蓄積してしまいます。
そんなパーツに水分が残ってしまうと、カビ・ダニが繁殖する原因に…。
そこで、エアコン内部クリーンを使用することで、エアコン内部を乾燥させると、カビやダニの繁殖を抑制することができるのです。
複雑な形状をした熱交換器や水が残りやすいドレンパンも、機械の力で乾燥させれば、カビが発生しにくくなり、シーズンはじめのイヤなニオイの予防になります。
一般的に、エアコンの熱交換器は複雑な形状をしています。
熱交換器は、空気を通すことで熱を奪うのが目的のパーツです。
カビが発生し、汚れがつくと、空気の流れが悪くなり熱交換効率が低下してしまいます。
内部クリーンでカビ・ダニを抑制することで、熱交換器の汚れ付着を防止すると、冷暖房効率をキープすることができるのです。
冷暖房の性能が維持されれば、消費電力も抑えられ、電気代の節約につながります。
内部クリーン機能を利用すると、エアコン内部がカラッと乾き、汚れもつきにくくなります。
内部クリーンを行いつつ、フィルター汚れなど、自分でできるメンテナンスをするだけで、エアコン全体が汚れにくくなります。
業者によるエアコンクリーニングは費用がかかるため、内部を綺麗に保てると維持費用を抑えることもできますね!
エアコン内部クリーンのデメリットは、以下の3つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
エアコンの内部クリーン機能を使用すると、内部の湿気を取り除くために、弱暖房機能が一時的に作動されることがあります。
そのため、部屋の温度が1〜2度上昇する可能性が高く、夏や梅雨時などは不快感を感じることも。
また、吹き出し口から出てくる風は、生ぬるくて湿度の高い風になります。
せっかくエアコンで冷やした部屋に生ぬるい風が出てくるのは残念なポイントです。
モデルによって2時間程度内部クリーンを行うこともあります。
部屋を離れる時や、出かける前などに内部クリーンをすることで、不快感を減らすことができます。
エアコンの内部が汚れていると、内部クリーン中、エアコン内部に溜まったカビやホコリが空気中に放出されることも。
ハイグレードタイプのエアコンや最新式のエアコンだと、カビや埃なども水と一緒にドレンホースから流すことができますが、そうでない場合、カビのニオイやホコリが室内にただようこともありえます。
アレルギーを持つ人やお子さんのいるご家庭では、避けた方が良いといえるでしょう。
内部クリーンを運転すると不快なニオイがする場合、エアコンを買い替えるか、業者クリーニングを頼んで内部を綺麗にする必要があります。
エアコンの内部クリーン機能は1回につき、3〜5円の電力を消費します。
電気代を抑えたい方にとっては、デメリットとなるかもしれません。
しかし、内部クリーンを行うことで、冷暖房効率を維持することができるため、消費電力がかかっても長い目でみると内部クリーンを行った方がコスパが良いといえます。
内部クリーン機能がない場合、「送風運転」機能で代用することが可能です。
送風運転は、エアコン内部に溜まった湿気を飛ばし、カビや臭いの発生を抑える効果があります。
送風運転機能がない場合は、エアコンの設定温度を室温よりも高い温度にして運転することで、内部クリーンと同じ効果を得られます。
また、内部クリーン機能は、「内部乾燥」「プラズマパワークリーン」「セルフクリーン」などの名称で記載されていることもあります。
内部クリーン機能が見当たらない場合は、一度取扱説明書を読んでみることをオススメします。
内部クリーンは、30分〜2時間程度かかることも。部屋が暑くなってしまったり、湿度が高くなると、途中で運転を止めたくなりますが、最後まで完了させることで効果を得られます。
センサーなどで、内部の状態をチェックしながら運転しているので、途中で停止してしまうと、効果が半減し、エアコン内部に湿気や汚れが残る可能性があります。
途中で止めて、冷房や除湿を使った場合、その後に再度内部クリーンを行い、最後まで完了させるようにしてください。
また、内部クリーン機能はあくまでも内部を乾燥させる機能です。
お掃除機能ではありません。定期的にフィルター掃除やエアコン本体の掃除をして、汚れをためないことも重要です。
フィルターに汚れが溜まると、エアコンの効率が低下し、内部クリーン機能の効果も十分に発揮されません。
なかなか乾燥させることができないため、内部クリーンの運転時間も長くなる傾向があります。
少なくとも、月に一度はフィルター掃除を行うと良いでしょう。
エアコンの内部クリーン機能について、ご紹介しました。内部クリーン機能を使いこなせば、熱交換器やドレンパンなど、自分でお手入れしにくいパーツのカビを発生を防止できます。
また、最新式のエアコンなら、除菌機能付きのものや熱交換器を凍らせて洗浄するものなど、さまざまなクリーンモードが搭載されています。
汚れやニオイが気になる方は、交換する良い機会かもしれません。
エアコンの状態を見極めて、お手入れしてみてはいかがでしょうか?
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