エアコン内部に発生した水を排出するドレンホースは、エアコンを正常に稼働するために欠かせないパーツです。しかし常に外に出ているため、汚れが溜まりやすいです。

本記事では、エアコンのドレンホースを自分で掃除する方法や、汚れが溜まらないようにするコツを解説いたします。

エアコンの「ドレンホース」とは?

エアコン ドレンホース 掃除 自分で

ドレンホースとは、室内機で発生した水分を室外に排出する役割をもつ部品を指します。冷房や除湿運転を稼働すると気温差で結露が発生します。これらの結露はドレンパンに溜まり、溢れる前にドレンホースを伝って外部へと排出する仕組みになっています。

ドレンホースは常に外気にさらされているため、ほこりやゴミが溜まりやすくなります。ドレンホース内部の詰まりを放置しておくと、外に排出される水がホース内に溜まって逆流してしまい、エアコン本体から水漏れすることがあります。

エアコンのドレンホースを自分で掃除する方法・やり方

エアコン ドレンホース 掃除 方法

エアコンのドレンホースの詰まりは自分でも掃除可能です。ここでは、ドレンホースを掃除する方法について解説します。

エアコンの電源をOFFにする

まずはエアコンの電源をOFFにします。エアコンが稼働している状態でドレンホースの掃除を行うと、故障や感電など危険な事故につながる恐れがあります。必ずエアコンの電源を切ってから掃除作業に着手してください。

ドレンホースの大きなゴミを除去する

ドレンホースの奥に詰まったほこりやゴミを吸い出す前に、まずはドレンホースの排出口付近に溜まった大きなほこりやゴミを古い歯ブラシや割り箸などで除去します。

ドレンホース内部の汚れをポンプや掃除機で吸い出す

排出口付近のゴミを除去したら、ドレンホースの奥に溜まったゴミを吸い出します。掃除には「ドレン用サクションポンプ」とよばれる専用グッズが便利です。サクションポンプは注射器のような構造をしており、ドレンホースの排出口に差し込んでハンドルを引くことで、奥に溜まったゴミを吸い上げます。なお、家庭用の掃除機でも代用可能です。

エアコンのドレンホースに汚れがたまらないようにする方法・コツ

エアコン ドレンホース 掃除 やり方

ドレンホースの掃除は自分でも簡単に行えますが、掃除の頻度は極力減らしたいもの。普段からドレンホースに汚れが溜まらないようにする方法やコツをご紹介します。

ドレンホースに防虫キャップを被せる

ドレンホースの排出口に装着する防虫キャップは、ホームセンターや大型スーパーだけでなく100円ショップでも販売されています。装着方法はいたって簡単で、プラスチックのキャップをドレンホースの排出口にはめるだけ。

防虫キャップには小さな穴が開いているため、水を排出しながらもゴキブリやアリなどの虫や、ゴミや落ち葉などの侵入を防げます。防虫キャップがなければ、キッチン用の排水口ネットや、カットしたストッキングを排出口に被せて輪ゴムで留める方法もあります。なお、その際には排水口ネットやストッキングが外れないようにしっかり固定してください。

適切にドレンホースを取り付ける

ドレンホースはやわらかく、向きが変わりやすいです。ドレンホースの排出口が上を向いていたり、途中で曲がっていたりすると排水が滞ってしまいます。水が正常に流れ出るように、正しい位置・向きにドレンホースが設置されているか確認してください。

こまめにエアコンフィルターの清掃をする

エアコンのフィルターにはほこりが詰まりやすく、そのまま放置しておくとエアコンの深部にまでほこりが行き届き、ドレンホースまで入り込んでしまうことがあります。特に冷暖房の使用頻度が高い季節には、2週間に1回ほどフィルター掃除をすることをおすすめします。

ドレンホースを地面につけない

排出口が地面に付いていると、そこから虫やほこり、落ち葉などがドレンホース内に入りやすくなります。ドレンホースを台に載せたり、ホースをカットして長さを調節したりして、接地しないようにしてください。

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エアコンのドレンホース掃除でよくある質問

エアコン ドレンホース 掃除 頻度

最後に、エアコンのドレンホース掃除について、よくある質問や回答を解説します。

エアコンのドレンホースの掃除頻度はどのくらいがベスト?

ドレンホースの掃除の頻度は、年に1、2回ほどが目安です。特に冷暖房を使い始める前の5月から6月、10月から11月頃に掃除しておくのがおすすめです。

ドレンホースが2本ある場合はどうすれば良い?

通常、ドレンホースは室内機(エアコン本体)用と室外機用の2本に分かれていることが多いです。どちらもゴミやほこりが詰まってしまう可能性があるため、両方とも掃除しておくと安心です。

エアコンのドレンホース掃除を業者に依頼すると、どのくらいの料金がかかる?

ドレンホースの掃除・清掃を業者に依頼した場合の料金相場は、エアコン1台あたり1,000円〜3,000円ほどです。ドレンホースの排出口に防虫キャップを付ける場合は、別途オプション料金がかかることがあります。

また、業者によっては室外機洗浄プランの作業内容に含まれていることもあります。その場合、ドレンホースの掃除・清掃だけ依頼することは難しい場合があるため、事前に確認してください。

まとめ

エアコンのドレンホースは普段あまり目にする機会が少ないですが、エアコンが正常に稼働するために欠かせない部品の1つです。エアコンの効きが悪くなってきたり、水が漏れたりしてきたら、一度ドレンホースの状態を確認して掃除することをおすすめします。

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