エアコンが故障!?症状別の原因と対策方法・修理の依頼先などをご紹介
2024/05/09
2024/05/09
「動かない」「水漏れをしている」などの症状がエアコンに発生したら、修理が必要です。しかし不具合の内容によっては、自分で対処できるものもあります。
この記事では、エアコンが故障した際の、症状別の原因と対処方法についてご紹介します。修理・交換の依頼先や費用相場も解説するので、エアコンの故障に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
エアコンが動かない、もしくはしっかり機能しない場合、故障している可能性があります。
エアコンの不具合の症状別に、原因・対策方法などをご紹介します。
エアコンから風が出ない理由として、風を送り出すファンモーターが故障している可能性があります。ファンモーターの交換は自分ではできないため、プロへの修理依頼が必要です。
また風が出ない原因は、エアコンの誤作動や省エネモードの稼動なども考えられます。1度エアコンを再起動させたり、運転切り替えをしたりして、風が出るか確認してみてください。
部屋が冷えない・温まらないといった症状がエアコンに発生している場合、室外機のコンプレッサーが壊れている可能性があります。
コンプレッサーとは、空気を暖めたり冷やしたりする機器のことです。これが壊れていると、エアコンから出てくる風は、ぬるくなります。
また、冷たい風・暖かい風を運ぶ冷媒ガスが漏れていることも、ぬるい風が出てくる原因の1つです。そのほかにも、配管の接続不良も部屋が冷えない・温まらない理由として考えられます。
室外機が動かない原因は、基板・配線の劣化にあると考えられます。また、ゴミや葉っぱなどが室外機内部に混入して動かなくなることも、珍しくありません。
室外機を外側からよく観察し、ゴミがプロペラ部分に入り込んでいないか、チェックしてみてください。
目に見えるゴミがある場合は、取り除いた上で、もう1度再起動を開始してください。
ゴミを取り除いても動かない場合は、故障していると考えられるため、修理・交換が必要です。
エアコンの室外機で発生する水漏れは、結露水の排水がうまくいってないことが原因の1つです。
結露水を排水するドレンホースが詰まっていないか、確認してみてください。
また、エアコン本体からの水漏れも、同じようにドレンホースの詰まりによって発生するケースが多いといえます。もしくはエアコンがまっすぐ取り付けられておらず、片側に排水するべき水が溜まってしまい、それが水漏れの原因となっている可能性もゼロではありません。
エアコン本体の水漏れに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は、チェックしてみてください。
エアコンから異音がした場合、まずは音の種類を判別してください。
キュルキュル・カタカタなどの物がぶつかる音や金属がこすれるような音は、エアコン内部の機器が故障している可能性が高いといえます。
ゴーゴーという音や、パキッという音であれば、エアコンの排気やプラスチックが伸縮する音のため、問題ありません。
異臭がした場合、エアコンから吐き出されるニオイが酸っぱい・カビ臭いと感じるのであれば、お手入れ不足が考えられます。焦げるようなニオイがしたら、機器にトラブルが発生している可能性があるため、すぐに電源を切ってコードを抜いてください。
リモコンの操作が効かない場合、まず本体とリモコンのどちらに原因があるのか、判別する必要があります。
リモコン操作が効かない原因がリモコンにあるのかどうかを判別するには、まず、リモコンの赤外線が出る部分をスマホのカメラで撮影してみてください。スマホの機種によっては、赤外線の光を映すことができます。また、AMラジオに向けてリモコンを操作すると、ラジオから「ププッ」という音が聞こえることもあります。
これらの反応が確認できれば、リモコンは壊れておらず、原因はエアコン本体にあることがわかります。
リモコンが壊れている場合、リモコンの修理はできないため買い替えが必要です。メーカー純正のリモコンであれば、5,000円〜1万5,000円ほどが費用相場です。各種メーカーに対応している汎用性リモコンであれば5,000円未満で購入できます。
リモコンと本体の間に障害物があったり、強い光がエアコン本体にあたったりしている場合、リモコン操作が効かないことがあります。エアコンのセンサーを受信する部分が覆われていないか、また、日光や蛍光灯がエアコンのセンサーに直接あたっていないかなどを確認してみてください。
リモコンに問題がなく、上記の内容もあてはまらない場合は、エアコン本体が故障している可能性があります。
ルーバーが動かない理由は、モーター部分の故障が原因と考えられます。また、ルーバーが破損している場合も、動かないことがあります。
動かない理由がモーターの故障か破損によるものか判別するために、1度ルーバーを外してみてください。外した上でリモコンで風向操作をし、風向が動くようであればルーバーの破損、動かなければモーターが破損していることになります。
ルーバーの交換は自分で行うことが可能です。取り付け部分からルーバーをゆっくりていねいに外し、新しいルーバーに付け替えれば完了します。
取り付け部分はとても繊細で壊れやすいため、慎重に作業してください。
自動洗浄機能が動かないのは、お掃除ユニットの位置がずれているせいかもしれません。お掃除ユニットはフィルター清掃の際にずれることが多い部分です。
フィルターが正しく取り付けられているか確認した上で、再度、自動清掃機能を確認してみてください。
それでも動かない場合は、故障している可能性が高いといえます。また、自動清掃機能中に大きな音がする場合も、機器が故障していると考えられます。
故障の原因がわからない場合は、まずは気温を確認してみてください。気温が高すぎる・低すぎる環境では、エアコンがうまく機能しないことがあります。
寒冷地や南方に住む方は、気温によってエアコンが稼動しないケースがあるため、環境が原因である可能性も視野に入れてみてください。
お手入れ不足も、エアコンの不具合の原因となります。フィルターやルーバー部分に汚れが溜まっていないか、確認してみてください。
何をしても改善しない場合は、エアコンのコンセントを抜いてしばらく置いてから再起動すると、動くことがあります。使用を続けると再び不具合が発生する可能性があるため、根本の解決にはなっていませんが、応急処置の方法として覚えておくと便利です。
エアコンルーバーの付け替えやドレンホースの詰まりの解消、フィルターのお手入れなど、メンテナンス程度の作業であれば自分で行うことができます。
分解や取り外し作業が伴う機器の交換・修理はDIYではできません。特別な資格が必要なわけではありませんが、エアコンは重く、作業内容も複雑です。
自分で作業をした結果、エアコンを壊してしまい、再購入が必要になるケースもあります。不要な出費を避けるためにも、エアコンの修理はプロに依頼したほうが安心です。
エアコンの修理や交換を依頼する際、どこにお願いをすれば良いのか、迷ってしまうかもしれません。
修理と交換、それぞれの依頼先の選択肢を解説します。
エアコンの修理は、エアコンを購入した販売店かメーカー、修理業者などに依頼しましょう。
販売店やメーカーは、保証期間内であれば無償で対応してくれます。販売店の場合は外部の修理業者が作業をしますが、メーカーは基本的に、メーカー専任のサービスマンが訪れます。そのため、機器の知識が豊富です。ただし、販売店やメーカーは修理費用が高い傾向にあります。
修理業者を選択するのも良い方法です。数々のエアコン修理の経験があるため、安心して任せられます。また、メーカーや年式に関わらず修理してもらえるため、手軽に依頼が可能です。修理費用も、販売店やメーカーより安価で済む傾向にあります。
しかし修理業者の場合、機器のパーツが足りていないと手配に時間がかかることも。費用や対応力などのバランスを見て、納得できるところに依頼することが大切です。
エアコンを交換する場合は、家電量販店や住宅設備の交換の専門の会社に依頼するのがおすすめです。
どちらも取り外し・取り付けまで対応してくれます。選択肢の幅が広いのは量販店ですが、技術力や知識、対応力などを重視するのであれば、住宅設備専門の会社への依頼がおすすめです。
また、住宅設備専門の会社は、他のリフォームや機器についても幅広い知識を持っています。エアコン以外の家の悩みを持つ方は、交換の際に相談してみると良いかもしれません。
エアコンを修理する場合、1〜5万円ほどが費用相場です。故障している場所やエアコンの種類によっては、20万円弱の修理費用がかかることもあります。
買い替えは工事費用が2〜3万5,000円ほど、さらに本体価格が生じます。本体価格はエアコンの対応畳数や機能によって異なりますが、一般的な家庭で使用するタイプであれば、6〜18万円ほどが相場です。
エアコンの修理費用によっては、買い替えのほうが安くなることもあります。エアコンの寿命は10年程度とされているため、使用年数が寿命に当てはまる場合は、修理よりも買い替えを検討することをおすすめします。
エアコンが故障していると、夏や冬の時期は生活に支障が出ます。また、健康被害が発生する可能性もあるため、不具合が生じたらなるべく早く修理することが大切です。
問題なく使用できるエアコンを手に入れて、夏・冬の季節も快適に過ごしていきたいですね。
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