エアコンから異音が!?「キュルキュル」「ポコポコ」など音別の原因と対処方法
2024/04/08
2024/04/08
エアコンから「キュルキュル」「ポコポコ」など、普段聞きなれない異音がすると「壊れた?」「故障?」など、不安に感じてしまいますよね。
エアコンの異音には、放置すると危険な音と正常に機能していることのサインである音の2種類があります。
この記事では、エアコンから聞こえる音別の原因と対処方法についてご紹介します。
エアコンの異音で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
エアコンから異音が聞こえたら、どのような音がするか、耳をすませてみてください。音の種類によって不具合が発生している箇所を特定できます。
エアコンから聞こえる異音別の症状と対処方法について、解説します。
キュルキュルと鈴虫の鳴き声のような音がエアコンから聞こえた場合、ファンやフィルターのほこり詰まりが原因と考えられます。エアコンの掃除をし、音が聞こえるか確認してみてください。
掃除後も変わらず音が聞こえる場合は、エアコンの取り付け不良かファンモーターが故障している可能性があります。
専門の業者に依頼をし、故障箇所の修理が必要です。
「ポコポコ」「ポンポン」という水が弾けるような音は、ドレンホースに外気が入り込んだ音です。
エアコン内部の水分を排出するドレンホースには、水が溜まっているケースがあります。風が強い日はホース内部に空気が入り、排出しきれていない水がポコポコと音を立てることも。
音が気になる方は、ドレンホースの向きを変えて、風が入らないようにしてください。ホームセンターやネット通販で購入できるエアコン用の「逆止弁」をドレンホースに取り付けるのも、音を防止する良い方法です。
逆止弁にはサイズがあるため、自宅のドレンホースの太さに合う製品を購入してください。
また、気密性が高いマンションや戸建てでは、部屋の空気がエアコンのドレンホースをつたって外部へと流れることもあります。その際に、ドレンホース内の水と空気が触れ、ポコポコと泡を立てるような音を発生させます。
この場合は、部屋の窓を少し開けて空気の逃げ道を作ると、ドレンホースに室内の空気が侵入しなくなるため、異音が解消されます。
「カタカタ・ガタガタ」という異音は、フィルター・ダストボックスやフロントパネルなどの部品ががきちんと装着されていないときに発生する音です。
とくにエアコンを掃除した前後に聞こえることが多いため、思い当たる方は部品の取り付けに問題がないか、確認をしてみてください。
また、エアコン内部に虫が侵入した際も同じように「カタカタ・ガタガタ」といった異音がするケースもあります。虫は室内のルーバー部分からエアコン内部に侵入します。
また、ドレンホースや配管用の穴から、エアコンに入ることも少なくありません。
エアコンに殺虫剤は振りかけず、新聞紙などでエアコンを叩いて振動を与え、虫を追い出してください。
「ガラガラ・カラカラ」という乾いた音は、室外機から聞こえることがある音です。
この音が聞こえた場合、室外機の内部にゴミが入っている可能性があります。エアコンを止めて、室外機の中をよく観察してみてください。
また、プロペラやコンプレッサーが故障している際も同様の音がします。その場合はプロによる修理が必要です。
エアコンは外気を取り込み、機内で冷たい空気に変換して排出します。外気を冷やすのが、コンプレッサーの役割です。「ブーン」という低音は、コンプレッサーの振動音と考えられます。
音が気になる方は、エアコンの設定温度を室温に近づけてみてください。稼動量が減ることで、音が止む可能性があります。
また、フィルターの汚れも、ブーンという音の原因の1つです。まずはフィルターのお手入れをした上で音が止まないようであれば、設定温度の変更を試してみてください。
エアコンから金属音のような高温が聞こえる場合、コンプレッサーやコンデンサーなど、内部の部品が劣化している可能性があります。
分解をして異常箇所を確認しないと正確な原因を判断できないため、プロに修理を依頼してください。
コンセントを抜いて電源をオフにしても上記の異音が聞こえる場合、エアコン本体が原因ではない可能性があります。
たとえば、ドレンホースにゴミや枯れ葉が入り込み、風によって音が発生しているのかもしれません。または、エアコン内部に虫がいて、虫の移動音の可能性もあります。
エアコンから異音がしたら、まずはコンセントを抜いて電源を落とし、音が変わらず聞こえるかどうかを確認してみてください。
エアコンから聞こえる音の中には、放置をしても問題のない音もあります。
熱交換器が温度変化によって膨張・圧縮をしていると、「ミシッ」というきしんだ音を発生することがあります。故障ではないため、心配はいりません。
エアコン本体のプラスチックカバーから、「パキッ」という何かが割れるような音が聞こえることがあります。これは、エアコン本体のプラスチック部品が発する音です。温度変化によってプラスチックが伸縮すると、この音が聞こえることがあります。
古いエアコンほど聞こえる機会が多いため、気になるようであれば、買い替えを検討してみてください。
「ゴーゴー」と空気が流れるような音は、換気機能が作動しているときに聞こえる音です。換気機能をオフにすると、音は止みます。
「シューシュー」という音は、エアコンの配管を冷媒ガスが流れている音です。エアコンの稼働中に聞こえることがありますが、機器が正常に稼働している音のため、心配は不要です。
異音を放置しても、エアコンの多くがそのまま稼動し続けます。しかしエアコンの異音を放置するのは危険です。
エアコンの異音をそのままにしておくことで発生するリスクについて、解説します。
エアコンの異音の中には、機器の不具合を示すサインとなるものもあります。放置をしていることで、エアコンがうまく稼動できなくなり、効率性が低下してしまう可能性も考えられます。
エアコン効率が下がれば、部屋を涼しくしたり暖めたりするのに、時間がかかります。消費するエネルギー量が増えてしまうことから、光熱費が高くなるリスクも生じます。
不具合によって生じる異音は、エアコンからのサインです。そのまま放置をすれば機器の劣化が進み、エアコンの寿命が早く訪れてしまう可能性もあります。
エアコンを長く使うためにも、異音を確認したらすぐに原因を探り、対処することが大切です。
エアコンからの異音は、古いエアコンほど発生しやすくなります。長年の使用によって内部機器の劣化が進んでいることが、古いエアコンから異音が聞こえる大きな原因です。
異音の元となる故障箇所を修理しても、古いエアコンでは、別の場所に再び不具合が発生するリスクがあります。また、型式の古いエアコンは電気代も高くなりがちです。
修理を何度も行い、電気代の高いエアコンを使い続けるよりは、新しくて光熱費も安いエアコンを導入したほうが、結果的に経済的になることが考えられます。
古いエアコンから異音がしたら、修理と同時に買い替えも視野に入れてみてください。
エアコンの異音には、放置をしないほうが良い音と、正常に機能している証拠となる音があります。
エアコンのどの箇所から、どのような音が聞こえているのかを判別し、適切な対処方法を用いることがエアコンを長く使用する上で大切なポイントです。
ご紹介した内容を参考にして、エアコンからのサインをしっかりキャッチしてくださいね。
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