IHで使える土鍋の選び方!素材やサイズ別におすすめIH対応土鍋を紹介!
2024/04/01
2024/04/01
鍋料理や炊飯に便利な土鍋は、あると便利な調理器具です。
ファミリー世帯ではもちろん、一人暮らしでもなにかと役に立つことから、重宝している方も多いでしょう。
土鍋は食材にゆっくり火が通るので、食材の味を活かしたレシピを再現しやすいことからも注目されています。
ただし、土鍋は素材の特性上、IHコンロでは使えない製品もあります。
この記事では、IHで使える土鍋の見分け方と選び方、IH対応のおすすめ土鍋をご紹介いたします。
目次
従来の製法で作られたシンプルな土鍋は電気をとおさないため、そのままの状態ではIHコンロで使えません。
(後述するヒーティングプレートを用いることで使用できる場合があります。)
IHで土鍋を使う場合は、IH対応と明記されている製品を選ぶ必要があります。
緑のS字を黒い線で囲んだ「SG」マークがついている製品なら、一般財団法人 製品安全協会によって定められた安全基準を満たしているため安心です
SGマークのとなりに「IH」または「CH・IH」と記されている土鍋なら、IHコンロで使用できます。
製品の中にはSGマークがついていなくてもIH対応の土鍋があります。SGマークは第三者による安全基準を満たしていることを示すマークですが、法的な表示義務はありません。
IH調理可能と記された土鍋でSGマークが見当たらない時は、口コミなどを参考にし判断するようにしてください。
ひとくちに「土鍋」と言っても、素材やサイズによって使い心地は大きく変わってきます。
用途に合わせて選んだり、お目当ての素材、機能性で選ぶと使いやすいものに出会えるでしょう。
用途・素材・機能性の3点から土鍋を選ぶ方法について解説いたします。
まずは、土鍋でどんな料理を作りたいのか、いつ使いたいのかを考えてみます。
土鍋は大きく分けて3つの形状に分けられます。
浅型はすきやきや煮込み鍋料理におすすめの形状です。
浅いと火が入りやすく、すぐに具材が均等に温まるメリットがあります。
また、浅くて広めの口の土鍋なら、数人でひとつの鍋を囲む時にも具材をとりわけやすいため便利です。
浅型のデメリットとして、汁気の多いスープや煮物だと、吹きこぼれやすいといった点が挙げられます。
炊飯用やおでん用には不向きといえるでしょう。
煮込み料理やおでんに便利なのは深型の土鍋です。深型の土鍋なら土鍋の良さを活かした長時間のトロ火調理に最適です。
土鍋は熱伝導率が低いため、高い蓄熱性があり、余熱調理に向いています。また、専用のプレート付き深型土鍋なら、蒸し料理も可能です。
毎日ご飯を土鍋で炊きたいという方には、炊飯用の土鍋がおすすめです。
炊飯用の土鍋は、深型よりもさらに深さがあり、二重蓋になっているものが主流になっています。
土鍋での炊飯は、吹きこぼれやすいといったデメリットがありますが、二重蓋にすることで、吹きこぼれを予防してくれます。
さらに、内側にご飯を炊く時にいれる水の量の目安となる線がついているものもあるようです。
従来の土鍋はその字の通り「土」を練って作られていました。
焼き物の中では、三重県の萬古焼や伊賀焼が土鍋で有名です。
萬古焼(ばんこやき)は、ペタライト(葉長石)という鉱石が多く含まれた土でつくられています。ペタライトが多く含まれている土は耐熱性が高く、強火でも割れにくいのが特徴です。
伊賀焼(いがやき)は、琵琶湖の底の土だった土を使ってつくられています。土の中には微生物が多く含まれているため、表面に無数の穴が空いているのが特徴です。
萬古焼にくらべると柔らかく、 独特の風合いがあります。
耐久性を重視するなら萬古焼、蓄熱性を重視するなら伊賀焼がおすすめです。
モダンな雰囲気の土鍋や洋風の土鍋なら、セラミック製の土鍋も。洋風な色合いやモノトーンのものなど、オシャレなものが多く販売されています。
土鍋を長く使いたいなら、機能性も重要です。
IHだけでなく、直火も使える土鍋なら、コンロを変えても使い続けることができます。
最近人気が高まっているのが、電子レンジ調理可の土鍋です。
特殊な釉薬(ゆうやく)を使うことで、電子レンジでも温められるようになっています。
電子レンジ調理なら焦げにくく、難しい火加減も比較的簡単にマスターできるのが嬉しいですね!
ここからはIHで使えるオススメの土鍋を3種類ご紹介します。
どれもAmazonで購入できるので、用途にあったものがないかチェックしてみてください。
フチが高めに設計されているので、吹きこぼれしにくい土鍋です。
一人鍋に最適なサイズ感ですが、広口なので、複数人で鍋をする時にも食べやすくなっています。
釉薬が塗ってあるため、目止め作業をせず、すぐに使い始めることができる便利な土鍋です。
同シリーズは、5〜6人でつかえる10号土鍋まで揃っています。
土鍋風の和風な雰囲気がオシャレなブルーの他にも、シンプルなモノトーンなど、カラーバリエーションも豊富です。
IHと直火、両方に対応しています。
セラミック製で扱いやすいシンプルな土鍋です。
土鍋にしてはツルツルしているので、汚れが落としやすくお手入れが簡単と人気の製品になっています。
こちらの土鍋も直火とIH、両方に対応しています。
比較的安価で扱いやすく、初めて土鍋を購入してみたい方にもおすすめの製品です。
銀峯陶器(GINPO)は、1932年に三重県四日市市で創業した萬古焼の窯元です。
銀峯陶器二代目の熊本哲三が、現在私たちが使う土鍋のスタンダードを作ったとされています。
この花三島は、二代目が70年代に生み出した土鍋のシリーズです。
付属のステンレスプレートを入れることでIHで使用できるようになります。
最後にIHで使える土鍋に関するよくある質問をまとめました。
土鍋特有のお手入れ方法も解説しているので、参考にしてください。
土鍋は『目止め』という特殊なお手入れが必要です。
目止めをすることで、割れやヒビ、ニオイ移りを防ぐことができます。
IH対応の土鍋でも必要なお手入れです。
セラミック製やセラミック釉薬でコーティングされた土鍋は「目止め」不要と記されていますが、そうでない場合は必ず目止めを行いましょう。
目止めは米の研ぎ汁か水溶き片栗粉をつかって行います。
鍋の7〜8分目まで米の研ぎ汁をいれ、弱火で加熱します。
水溶き片栗粉を使う場合は、大さじ2(8号鍋の場合)程度をいれます。
沸騰したら、蓋をあけたまま弱火で5分程度煮てから火をけします。
そのまま放置して冷ましたら、水を捨てて洗い、乾かしてください。
IH非対応の土鍋を使いたい場合は、土鍋用のIHヒーティングプレートをで使用することで、使えるようになることもあります。
IHヒーティングプレートは、土鍋の中に入れて使います。
ただし、土鍋の厚みやIHコンロとの相性など、さまざまな要因で使えないこともあるので、基本的にはIH用の土鍋を使った方が安心です。
土鍋を使うと、鍋料理もより一層美味しそうに見えます。お米や煮込みうどんにも最適です!
IHで使える土鍋を持っておくと、レシピの幅がひろがります。
日々の生活を豊かにするためにも、この機会にIH用土鍋をチェックしてみてください!
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