エアコン(クーラー)が冷えない・涼しくならない!効きが悪い原因と対処法について
2024/04/19
2024/04/19
エアコン(クーラー)を使っているけど、部屋が冷えるまでに時間がかかる……。
そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。特に、ここ数年は異常気象で初夏でも汗ばむほどの気温。冷房の効きが悪いと生活に支障をきたしますよね。本記事では、エアコン(クーラー)が冷えない・効きが悪い際の原因と対処法を解説します。
エアコンを稼働しても室内が冷えない、効きが悪い原因としては、下記の5つが考えられます。
エアコン本体や室外機の内部にほこりや汚れが溜まっていると、スムーズに空気を循環できず、エアコンの効きが悪くなることがあります。
エアコン稼働時に熱を移動させるための物質を「冷媒ガス」とよびます。冷媒ガスは室内機と室外機の間を循環しており、冷房時には室内の熱を外に排出します。この冷媒ガスが配管から漏れていると、冷房を稼働しても冷たい風が出なかったり、ぬるい風が出てきたりします。
通常、冷媒ガスが漏れ出ることはありません。ただし、エアコン取り付け工事の際に不備があったり、室外機の位置を無理やり動かして配管が破損したりしている場合は、冷媒ガスが漏れることがあります。
エアコンのカタログには、畳数の目安が表記されています。畳数に見合っていないエアコンを使っていると運転効率が悪くなるため、部屋全体に冷気が行きわたらないこともありえます。
室外機の吹き出し口付近に自転車や植木鉢、ダンボール箱などが置いてあったり、吹き出し口にほこりやゴミが溜まっていたりすると、うまく排熱が行われません。室内の温かい空気が外に排出されず、冷房を稼働しても室内が冷えにくくなります。
エアコン本体の不具合や故障で、冷房の効きが悪くなっていることも考えられます。一般的に、エアコンの寿命は10年程度といわれています。補修部品の最低保有期間は、エアコンだと製造打ち切り後9年以上と定められています。万が一、修理に出しても部品が手に入らずに修理ができないことも。
エアコンをつけても冷えない場合は、まず下記で紹介する対処法を試してみてください。
特に夏の時期は暑い空気が室内にこもりやすいです。窓を開けて部屋に充満していた暑い空気を外に逃がしてからエアコンを稼働させることで、より効率的に室内を冷やすことができます。
エアコンを再起動させることで効きが悪い現象が直ることもあります。まず、エアコンの運転を停止して10分ほど時間をおきます。さらに、電源プラグを抜いて10分ほど放置します。その後、電源プラグを再度差し込んでエアコンを作動させます。これで再起動は完了です。
エアコンカバーや室外機カバー、ルーバー、エアコンや室外機のフィルターなどは自分でも掃除できます。ただし、エアコンや室外機内部の掃除はパーツの分解が必要となるため専門知識がいるほか、手順を間違えると故障や感電などにつながる恐れも。自力で分解を行う自信がない方は、専門業者にクリーニングの依頼をするのがベターです。
冷媒ガスが漏れている場合は、充填を行うことでエアコンが稼働する可能性が高いです。ただし、エアコンガスの補充には専門知識が必要で、誤った対処をしてしまうと事故につながる危険性があります。基本的には専門業者に依頼することをおすすめします。
エアコンと同時にサーキュレーターや扇風機を併用することで、室内の空気が循環して効率良く冷やすことができます。エアコンの稼働も少なくなるため、節電効果も期待できます。
なお、冷たい空気は部屋の下に溜まりやすいため、エアコンからの冷風が届く場所にサーキュレーターや扇風機を設置してください。
遮光カーテンを設置すると窓から差し込む日光や熱の遮断や反射ができ、室内の温度上昇を防ぐことができます。特に南や西の方角に面した窓には有効です。
室外機の排熱を妨げないように、室外機付近にあるモノは全て移動させてください。また、日当たりの良い場所に室外機を設置していると熱がこもってしまうことも。室外機にすだれや遮光カバーといった日よけを被せるだけでも、熱がこもりにくくなって冷房効率が上がることがあります。
エアコンの効きをできるだけ長く保つには、普段からのちょっとした工夫が欠かせません。ここでは、日頃から実践できる方法をいくつか解説します。
エアコンフィルターは、特にほこりや汚れが溜まりやすいです。加えて、エアコン内部には湿気が溜まりやすくカビが発生することも。エアコンの稼働率が高くなる真夏や真冬は、月に1回ほど掃除することをおすすめします。
室外機は屋外に設置されているため、常に雨風や砂ぼこり、日光などにさらされています。使用頻度が低い季節はカバーをかけておき、汚れや雨水などが入り込まないようにすると良いです。
一般的に、エアコンを含む機械は長期間稼働させないと劣化や変形を起こすことがあり、結果的に故障しやすくなります。あまりエアコンを使用しない時期も、こまめに「試し運転」をしておくと、安定して稼働しやすくなります。
例えば、外気温が35度のときに冷房を20度にするなど、極端な設定にするとエアコンに負荷がかかり、寿命を縮める結果につながりかねません。エアコンを作動させた直後は、まずは外気温±5度を目安に設定すると良いです。
本記事で紹介した対処法でもエアコンの性能が改善されなければ、エアコン本体の寿命や故障の可能性もあります。
一般に、エアコンの寿命は10年といわれています。設置から10年を経過している場合には、梅雨や真夏を迎える前に、新しいエアコンへの交換を検討することをおすすめします。
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