点火後のガスコンロの火がすぐ消えてしまう!原因と対処法
2024/03/01
2024/03/01
ガスコンロの火をつけても、すぐに消えたり途中で消えたりして困ったことはありませんか?これは、安全装置の作動や電池切れといった可能性も考えられ、必ずしも故障だけが原因ではありません。
本記事では、ガスコンロの火が消える原因や解消法について解説します。ガスコンロの調子が良くない方はぜひ参考にしてください。
ガスコンロの火をつけたのにも関わらず、途中で消えてしまうのであれば下記のいずれかの原因が考えられます。
ガスコンロの部品が正しく取り付けられていないとうまく点火しません。バーナーキャップや五徳(ごとく)などのパーツが少し浮いていないか触って確かめてみてください。
ガスコンロに使われている電池が切れかかっていると、途中で火が消えてしまうことがあります。電池残量が少なくなると「お知らせランプ」が点灯するガスコンロもあります。お知らせランプがない製品をお使いの方は点火音を確認してください。電池を消耗していると、点火したときに出る「チチチ」という音の間隔がいつもよりも遅く聞こえるはずです。
ガスコンロの中心部には「温度センサー」とよばれる突起が付いています。温度センサーは、別名「Siセンサー」ともよばれます。鍋底に密着して温度を感知することで、火災や鍋の焦げつきなどを予防します。この温度センサーが正しくフライパンや鍋の底に密着していないと、正しく温度を感知できず、途中で火が消えてしまうことがあります。
ガスコンロには、安全性を保つ目的で、さまざまな安全装置が備わっています。例えば下記のようなものが挙げられます。
・高温自動調節機能 ・立ち消え安全装置 ・焦げ付き防止機能 ・消し忘れ消火機能 |
点火してすぐに「ピーッ」というブザー音が鳴って自動的に火が消えるのであれば、これらの安全装置が作動している可能性が高いです。
長時間お湯を止め忘れたり、不自然な量のガスが放出されていたり、地震・強風など強い振動を感知したりすると、ガスメーターが遮断されることがあります。ガスメーターが遮断されると当然ガスが通らなくなるため、ガスコンロの火はつきません。遮断が疑われる場合は、ガスメーターにエラー表示がないか確認してください。
ガスホースが不自然に曲がっていたり潰れていたりすると、火が途中で消えることがあります。ガスが正しくコンロまで届かないためです。ガスホースは経年劣化でも曲がってしまうことがあります。
ガスコンロの火が途中で消えるのは必ずしも経年劣化や故障とは限りません。まずは、下記の方法を試してみて、それでも直らなければメーカーや交換業者に問い合わせすることをおすすめします。
一般的にガスコンロで使用されるのは単1電池です。製品によっては単2電池が使用されているものもあります。電池の寿命は意外に短く1年程度です。ガスコンロは高頻度で使用する調理家電であるため、1年経たないうちに消耗してしまうことも。
前述のとおり、電池を交換しても火が消えてしまう場合はガスコンロ周辺の掃除をすると良いです。バーナーキャップや五徳、バーナーリングといったガスコンロ周辺の部品は、鍋からの吹きこぼれや調理用油が付着しやすいです。付着した水分や油分を拭き取ることで、火がつくようになることがあります。ただし、バーナーキャップの溝や点火プラグの中などに入り込んだ水分を全て拭き取るのは難しいため、自然乾燥するまで待ちます。
特に多いのがガスコンロを掃除した際に、部品が正しく接合できておらず火がすぐに消えてしまうパターンです。ガスコンロの表面温度が下がったことを確認してから、バーナーキャップや五徳、バーナーリングなどの部品が正しい向きで付いているか、浮いていないかを確認してください。
ガスメーターを復帰させる方法は、まず使用しているガス機器を全て停止させて、ガス漏れが起こっていないか確認します。その後、ガスメーターの赤いランプが点灯していれば復帰可能です。ガスメーターの復帰ボタンのキャップを回して外し、親指で奥まで復帰ボタンを2〜3秒ほど押し込んでゆっくりと手を離します。この際、必ずガスの元栓が閉まっていることを確認してから行ってください。
赤いランプが点滅するようになったら3分ほど待機します。完全に赤いランプが消えたら、ガスの復帰は完了です。
ガスホースが曲がって戻らなかったり、割れや破損などが生じていたりする場合は、新しいガスホースに交換します。ガスホースを交換する前には必ずガスの元栓を閉めてください。換気扇を回しながら古いガスホースを外し、新しいガスホースに取り替えます。接続口(ガス栓)とガスコンロに新しいガスホースが奥まで差し込まれているか確認できたら、接続部をバンドで固定します。
ガスコンロを使用していて、下記のような症状が表われたらガスコンロを点検するタイミングかもしれません。ガスの使用を中止して、ガス会社やメーカーに連絡してください。
火をつける前からガスのにおいを感じた場合、ガス漏れが発生している恐れがあります。ただちに、ガスの元栓を閉めて換気してください。ガスホースの亀裂や「シューッ」という空気が漏れている音が確認できたら、ガス会社に連絡してください。
ガスコンロを点火すると、通常「チチチ」という音が聞こえます。しかし、点火時に「チチチ」ではなく「ボッ」と大きな音がすることも。バーナーキャップの取り付けがずれていたり汚れが溜まっていたりすると、このような着火音がすることがあります。バーナーキャップを正しく取り付けて、さらに汚れを拭き取っても直らないのであれば、故障の可能性も考えられます。点検を依頼してください。
ガスコンロの火の出方が均一ではなく不揃いのときは、バーナーキャップに汚れが溜まっているか、正しく取り付けられていないことが原因と考えられます。
バーナーキャップを外して、油汚れや水滴を拭き取ったうえで正しく取り付けてください。それでもまだ火が不揃いになるようなら、点検をおすすめします。
点検や修理をしてもガスコンロの不調が続く場合は、ガスコンロ本体の寿命かもしれません。製品や使い方によって異なりますが、一般的にガスコンロの寿命はテーブルコンロで約6年、ビルトインコンロで約10年です。
特に10年以上使用しているのであれば、経年劣化で不調が出ている可能性が高く、部分的に修理してもまた別の箇所が故障してしまったりと、修理のイタチごっこになるリスクもあります。
毎日のくらしに欠かせない住宅設備であるガスコンロは、本格的に使用できなくなる前に、新しいガスコンロに交換するのがおすすめです。
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