第6話「僕がヨコハマを愛し、ヨコハマで家を探した理由」
2022/11/17
2022/11/17
普段はコピーライターとしての仕事をしながら、
スムタノさんで公なメディアではほぼ初の連載の機会をいただいた僕カナモト。
それなりに計画を立てて、ストーリーを進めてきたつもりだったが、
ここまでお付き合いいただいた読者の方(いるのかな笑)に
伝え忘れてしまったことがあることに気づいたのです。
なぜ僕が“ヨコハマ”にこだわって家を探したのかという理由についてです。
そこで今回は、スピンオフ的に僕のヨコハマ愛を語っちゃいます。
(本連載では「横浜」表記は広く市内全域、「ヨコハマ」表記は中区・西区を指すこととします。)
僕が横浜を好きだと意識し始めたのが、大学生の時のこと。
同級生からも先輩からも初対面の時にことあるごとに聞かれる
「出身どこ?」という質問に対して、僕は「横浜です。」と答えていた。
そうすると、聞いてきた彼・彼女らからは「おお〜」とか、「いいな〜」とか、
「スゲェー」とかっていう言葉がよく返ってきた。
どうやら横浜ってすごく都会とか、オシャレな街と思われているらしく、
その辺から自分の住む横浜の街をどことなく誇らしく感じるようになったのだ。
ちなみに、当時住んでいた実家は横浜市T区に位置し、
同級生や先輩がイメージしていたヨコハマとはほど遠い街である笑。
僕のヨコハマ愛が確実なものとなったのは、
26歳のフリーランス1年目の頃、とある不動産会社の
地域コミュニティメディアの仕事を手伝っていた時のことだ。
内容としては、横浜市中区・西区のスポットをひたすら取材し、
簡単にまとめて紹介するといったもの。お金は安かった。
でもそれ以上に、ヨコハマの面白スポットや歴史的なスポットを
知れることが楽しく、その魅力にハマっていった。
開港都市である横浜には、ナポリタンやビール、鉄道、
ガス灯、電話、写真など、横浜発祥とされるモノコトや文化がとても多く、
そこら辺も改めて「ヨコハマって、すごいぜ〜」と感じる点だった。
俳優・永瀬正敏主演で今もなおコアなファンが多く、僕も大好きな
『私立探偵 濱マイク』のロケ地巡り記事を作成していた時は、とにかく楽しかった。
映画・ドラマの舞台とされる横浜・黄金町とその界隈がめちゃくちゃディープで
カオスで面白く、自然と飲み食い遊びなんでもできちゃう街の虜になっていた。
気になる方は、是非“濱マイク”と”黄金町”をググってみてほしい。
だから、横浜に住むなら中心地であり、
面白さの詰まった西区・中区を絶対に選ぼうと決めていた。
そう思い、26歳の終わりに実家を出て、初めて借りた賃貸マンションは
西区T町に位置し、横浜駅にも歩けば13分、自転車で5分という好立地。
それでいて静かな街並みで、実家のある横浜市T区も住みやすかった
(だから26歳まで居た笑)が、とにかく交通的な便の良さと面白さが抜群の街だった。
趣味のランニングに行こうと思えば、ものの30分〜1時間で、
日本大通り〜赤レンガ倉庫〜山下公園〜元町・中華街といった
THE横浜的観光スポットを巡ることができた。
ライフワークでもある飲みに行こうと思えば、ものの10分〜20分で
野毛や関内の安くて美味しい飲み屋に行くことができた。
フリーランスをいいことに平日昼間からハッピーアワーを存分に駆使して、飲み歩いていたこともあった。
望んではいないが、おじさんの友達がやたらと増えた。
そんな街での生活を5〜6年謳歌している最中、
コロナ禍に突入したが、特に退屈することはなかった。
もちろん、友人・知人と会うことができず、お店で酒が飲めないことも多く、
仕事も多少減ってしまったのは、ツラかった。ただ、もともと1人が好きで、
交友関係もそんなに多くはなかったので、いつしかそれが普通になっていた。
人間慣れるものである。
むしろ、空いた時間でますます自転車やランニングでヨコハマ散策をするようになった。
(今思えば、コロナ禍の不安を吹き消すためにやろうとしていたのかもしれない)
山下公園や港の見える丘公園の自然に、古くからの趣あるレトロな街並みに癒され、
時たま某有名俳優や人気デュオの片割れ、有名イラストレーターを見かけたりして、
「そうか、あの人もヨコハマに住んでるんだなぁ」とますます誇らしくなった。
もともと異国情緒あふれる街だから、ヨコハマだけでも十分海外旅行気分だって味わえる
なんてことも思ったりした。事実、中華料理やイタリアン、フレンチ、韓国はもちろん、
ギリシャやインド、トルコだって何だってヨコハマなら食べられる。
ヨコハマに住んでいたからコロナ禍でも割と平常心で居られたのかもしれない。
そんなこんなで僕のヨコハマ愛はますますと深まり、散策はいつしか家探しに変わっていった。
「仕事もプライベートも先の予定は何も決まっていないけど、
このヨコハマの街ならきっと自分らしく楽しくずっとと過ごせるに違いない」
と心から思えたからだ。
そう、妻より先に大好きな街を見つけ、恋に落ちてしまったのだ。
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