第4話「カナモト、サノさんに出会う。そして、運命の物件に恋する。」
2022/11/17
2022/11/17
いよいよ初めての内見に行くこととなった僕カナモト。
今回は、多少の紆余曲折もありつつ迎えた2020年11月1日(日)午前11時、
カナモトの物件購入を最後までサポートすることになる
ミライホーム・サノさん(仮称)との初対面エピソードを中心にお届け。
この日から実際の契約をした2020年12月24日(木)までの約2ヶ月間弱、
僕の物件購入は怒涛の勢いで動いていきます。
「横浜の高台に位置するルーフバルコニー付き3階戸建て中古物件(ワケあり)」
の内見予約を取った僕カナモト。
後日、担当のミライホーム・サノさんから物件に関する新たな資料が届いた。
物件建築時の設計図・確認申請書類、土地の測量図、下水道台帳、
土砂災害ハザードマップ、道路台帳、土地計画基本図、
建築基準法道路種別(指定道路図)などなど。
当時も今も何がなんだかよくわからないのが正直なところだが、
なんとなく悟ったのは、狭小地・傾斜地が多いとされる横浜の土地の中でも、
かな~り狭く、まぁまぁきつ~い坂の間を縫うように建てられた物件であること。
さらに、物件の周囲が「急傾斜地崩壊危険箇所」という危なそ~な土地であること。
そして、幾度と差し押さえられたり、所有権が移転したりしていること。
人生において面白さを第一義としている僕カナモト、
その上で“クセ”や“ワケあり”は大好物である。
一方で、“危機”は未然に避ける保守的な一面もある。危ない橋は極力渡りたくない。
そんな僕は、サノさんにこんなメールを打ったのだ。
「諸々のご連絡と資料のご共有ありがとうございました。
A(地名)の方はやはりちょっと障壁がいろいろあると感じまして、
再検討させていただきたいと思います。」
そう、内見を取りやめたのである。
それからまもなく、サノさんからこんなメールが届いた。
「お問い合わせいただいたAの件ではないのですが、
そう遠くないBに築浅戸建がございますので
ご参考までに資料を送付致します。」
メールに添付された物件資料を見て、驚いた。
「築1年の木造2階建て3LDK、土地面積約70平米、建物面積約70平米、駅徒歩18分」、
そしてなぜか販売価格が当初の価格から800万円も値下げされていた。
ルーフバルコニーは何処へというツッコミはしないでいただきたい、
思考も行動も好みもコロコロ変わるのが僕カナモトである。
とにかく築浅も築浅すぎる築1年、ほぼ新築レベルの物件が値下げはあれど、
自分が払えると想定していた金額で市場に出ていたことが驚きで、
こんなチャンスを逃す手はないかもしれないと思ったのだ、
物件資料に載っていた外観のデザインや間取りもそこそこ好みであった。
築1年で売り出したこと、値下げの理由も含め、ワケありそうな匂いもプンプンする、
「すごいよ、サノさん!でかした!」と思いながら急いでメールに返信をした。
「とても興味深い物件です。是非、内見させていただきたいです。
よろしくお願いいたします。」
そんなこんなでネット上の物件検索から約1ヶ月、
いよいよ初の内見、そしてサノさんとお会いすることになったのだ。
当日は自宅付近のコンビニまで車に迎えに来てもらい、
約15分かけて現地まで行くことに。そう、当時住んでいた賃貸マンションとも
そう離れてはいない近くの物件であり、実際に購入・居住する場合に、
今の生活圏とあまり変わることなく暮らしがスタートできそうな点も嬉しいポイントだった。
素人目にも周辺の土地は平坦で安全という印象を受けた。
(※実は内見前に自転車で物件周辺地域をチェックしていたのだ笑。
駅から遠いが、その分自然も豊かで、静かでステキな街だった。)
さぁ、話を戻そう。
初めてお会いしたサノさんは、フジテレビの木下廉太郎アナに5歳足したような見た目で、
これまでメールや電話で数回やりとりした印象のまま、誠実感に溢れる方だった。
運転も丁寧で、ブレーキングもとにかく優しい。
現地までの道中では、まずサノさんとミライホームの紹介から始まり、
続いて「住宅購入を考えたきっかけ」を聞かれた。
僕は個人事業主、独身であること、年齢は33歳、コロナを機に住環境を変えたくなったこと、
ずっとマンション住まい&購入希望であったが、月々のコストが抑えられる点から
戸建ても検討している点などを簡単に伝えた。
すると、サノさんは
「私も実家はマンションでしたが、自分で買ったのは戸建てです。
ちょうど8年前、カナモトさんと同じ年齢くらいの時に結婚を機に購入しました。
やっぱり管理費・修繕積立金って、不透明な部分があるじゃないですか、
自分でしっかり管理していく必要はありますが、
戸建ての方が性に合っているかなと思ったんですよね。」
この時点で、僕は境遇(結婚している以外は笑)や感性の似ているサノさんなら
もう僕の物件購入の全てを任せていいかもと直感的に思っていた。
初対面だったが、頼れるお兄ちゃん的な安心を感じさせてくれたのも要因だ。
まもなく物件に到着し、売主さんと先方の不動者業者さんと挨拶を交わし、
外観をぐるっと見て、いよいよ物件の中へ。
そこには、予想もしなかった光景が広がっていた。
面白く、クセがありすぎる、内観も売却を検討した理由も。
そして、カナモトはこの物件に恋をしたのだ。
思えば、この日は偶然にも「1並び」の日。縁起も良かったのかもしれない。
次回は内見の様子、そしてそこから起きた急転直下の展開についてお伝えする。
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