小林さん宅 リビング編

会社員・小林剛蔵さんは2018年に中古マンションを購入。フルリノベーションしたことで、どの場所にも“好き”が詰まった空間が完成しました。今回は、小さな雑貨から家具まで、全てに意思を持って選んだという小林さんのお宅を訪問。光が降り注ぐ開放的な空間でお話を伺いました!

一目惚れしたソファを置くためにリビングの動線を変更!

前回の#1 出会い編では、「自分好みの部屋づくりのためにリノベーションをする!」と決意した小林さんが、個人向けフルオーダーメイドのリノベーションサービスを行う「リノべる。」や光降り注ぐこのお部屋との出会いを辿りました。

家を購入した2018年5月から、リノベーションが完成する10月まで、ほぼ毎週末小林さんは「リノべる。」の担当者との打ち合わせを重ねたそう。打ち合わせは、長いときに7時間に及ぶことも…。

「リノベる。」の担当者とは年齢も近く、波長も合い、家のことだけではなく、仕事のことや趣味のことなどいろいろなことを話し、価値観を共有していったといいます。小林さんの好みや望むことを理解してくれ、紹介してくれたデザイナーも小林さんとフィット。デザイナーとはピンタレストで好きな雰囲気を集めては共有し、細かくやりとりしたといいます。

#ウォールステッカー #ドライフラワー #白壁

「忙しいなか時間をやりくりしつつ、水道管や電気配線など見えていない部分にまで考えなければならず、大変なことはたくさんありました。」

「大変なことがたくさんあったはずなのに、今振り返るととにかく楽しかったということしか残っていないんです。リノベーションをして、自分でいろいろなことを決めるなかでいろいろな知識もつきました。本当にやって良かったなと思っています」と小林さん。

忙しくも楽しい部屋づくり工程のなかで、実はリビングは今とは少し違う動線を考えていたといいます。でも、とあるお店、福岡の家具メーカー「HIRASHIMA」の『カウンターソファー』との出会いで、リビングの動線を変えることに。

#ソファ #カウンターソファー #HIRASHIMA

そこまで小林さんを魅了した『カウンターソファー』は、ソファー、カウンターテーブル、そして、本棚が三位一体となった、リビングの主役とも言える家具。こちらを部屋に入れるにあたり、ウォークインクローゼットを狭くして、リビングを広くしたそう。

#本棚も #三位一体

そんな『カウンターソファー』を主役としたリビングは広々していて、とてもすっきりした空間です。小林さんは、食事をするときも、本を読むときも、仕事をするときも…多くの時間をカウンターテーブルで過ごしているそう。ちなみに、奥さまが気に入っているのはソファだといいます。

#結婚記念 #イラスト #好きなものをそれぞれの胸に

取材に伺った日、奥さまはお仕事でお話しを伺うことはできなかったのですが、結婚記念に描いてもらったという夫婦のイラストで奥さまとご対面。イラストにはそれぞれが好きなもの、ハマっているものを胸に刻もうとそれぞれ文字を入れてもらったそうです。奥さまが「BTS」、そして小林さんの胸にはなんと、マンション名が刻まれていました。

ご結婚された2020年、その年は、小林さんがマンションの理事長を任された年でもあります。理事長という責任を負うことで部屋だけではなく、マンション自体にもより愛着を持つようになったといいます。

「その前年は理事をやり、2020年に理事長になりました。こんな若輩者によく任せていただけたなと思っています。仕事との両立が本当に大変でした。資料作りをして、月に一度の会合の準備をして…と休日が潰れていましたね」

考えていたのは、みんなが住みやすい環境にするためにどうしたら良いか、マンション自体の資産価値をあげるにはどうしたら良いかということ。オートロックや、宅配ボックス、自動販売機の設置なども小林さんが理事長の期間に進めることができました。

結婚記念のイラストから少し話しが逸れましたが、お部屋紹介に戻りましょう。

#テレビの下 #収納

イラストが置かれている左側、テレビの下には黄色とオレンジのケースが4つ収まっています。

「このケースもここに置くと決めて、まだ施工途中の何もないガランとした部屋の時から置いていたものです。それは高さに合った棚を作ってもらうため」と小林さん。

一般的には生活をするなかで収納ケースを買い足すことが多いのではないでしょうか? リビングだけではなく、好みのケースやカゴを部屋づくりの段階で用意し、それに合った棚や置き場所を作っていくのが小林さんスタイル。

ケースやカゴはインテリアのアクセントになっていたり、スタイリッシュなものだったりいろいろ。でも、見た目に統一感があるから、中に物をポイポイ入れてもカッコよくまとまるのがこのスタイルの良さです。

#トグルスイッチ

小林さんの“好き”はそんなふうに随所に散りばめられています。このトグルスイッチもそのひとつ。

「メカニカルな雰囲気とパチっという押し心地が堪らなく、絶対に取り入れたいと思っていたものです」

広々としたリビングを見渡すと、スイッチというごく小さなパーツが、まるでスパイスのように効いています。細部にまでこだわりが詰まっている小林さんのお部屋。まだまだ魅力的なポイントがたくさんあります。次回は#3【生活編】として、キッチンや水回りなどをご紹介しますので、どうぞお楽しみに!