家庭用(自宅用)のワインセラーの選び方とは?おすすめ5選【ワインをより美味しく楽しめる】
2023/12/25
2023/12/25
おいしい状態でワインを保管するのに欠かせない「ワインセラー」。特に日本は湿気が高く、保管方法1つでワインの味や香りが劣化してしまいます。
ワインセラーと聞くと、大きな家でないと所有できないイメージがありますが、近年はコンパクトな家庭用ワインセラーが販売されています。
本記事では、家庭用ワインセラーの種類と選び方について解説します。
ワインセラーとは、ワインを適切な温度や湿度で保管するための専用庫のことをいいます。正式には「ワイン貯蔵機器」と呼ばれますが、一般的には「ワインセラー」という名称で販売されているものがほとんどです。
従来、食品や食器などを収納するためのスペースや専用の地下室がないとワインセラーを設置できませんでしたが、技術の進歩によって近年は10〜50本前後の本数を入れられる家庭用のワインセラーが販売されるようになりました。
ワインセラーが必要な理由は、ワインが微妙な温度や湿度の変化によって風味が変わってしまうからです。ワインをおいしい状態で保管するためには、一般的に下記3つがポイントとして挙げられます。
温度が急激に変化したり、乾燥したりするとワインの味の劣化につながります。ワインセラーで保管することで、より長くおいしい状態をキープできるのです。特に、高級ワインは適切に長期保管すると、熟成が進んで旨みが増すことがあります。
家庭用ワインセラーに似たものに家庭用ワインクーラーがあります。家庭用ワインクーラーは、加湿機能がなく冷却だけしかできません。それに対し、ワインセラーは温度だけでなく湿度の調節もできます。1ヶ月以内など短期間の保存であればワインクーラーでも良いですが、熟成・長期保管を考えているのであれば、ワインセラーが好ましいです。
家庭用ワインセラーは、冷却方式でいくつかの種類に分類されます。
モーターなどを使わずに電気だけで庫内を冷却するワインセラーです。モーターを駆動しないため振動が少ないのがメリットですが、電気だけで制御するため、外気温が上がった際には冷却力が弱くなることが難点です。
アンモニアの気化熱によって庫内の温度を冷やすワインセラー。ペルチェ式と同様に振動が少ないのが利点です。冷却力はペルチェ式と比べると高いものの、コンプレッサー式にはやや劣ります。
モーターを駆動させて冷却するワインセラーです。冷却能力に優れているため、外気温が高くなる夏場には重宝します。また、消費電力も少なくランニングコストが他の方式に比べて低いのが特徴。ただしモーターが動くため、振動や音が生じるのが難点です。
家庭用ワインセラーといっても、選ぶ際には、先に紹介した冷却方式含め、サイズや機能性、遮光性など考えるべきポイントが複数あり、悩む人も多いかもしれません。ここでは家庭用ワインセラーの選び方について解説します。
前述したように、冷却方式にはペルチェ式、アンモニア方式(熱吸収式)、コンプレッサー式の3つの方式があります。
寝室など静かな場所に設置を検討しているならペルチェ式がおすすめ。ただし、外気温が上がった際には冷却力が弱くなることがあるため、長期保管や熟成にはあまり向きません。もし、長期保管や熟成を考えているのであれば、アンモニア方式(熱吸収式)かコンプレッサー式がおすすめ。より冷却機能にこだわりたいなら、コンプレッサー式がおすすめですが、冷蔵庫と同程度の稼働音が発生するため、設置場所には注意してください。
サイズは、ワインを常時どのくらい保管したいかという基準で選ぶと良いです。家庭用のワインセラーは、5〜10本収納できる小型サイズ、10〜30本程度収納できる中型サイズ、30〜50本程度入る大型サイズ、さらには100本以上の超大型サイズまで様々です。
目安としては、収納したい本数+10本程度のサイズを選ぶようにしてください。なお、マグナムボトルやアルザスワインのような通常よりも長い形状のワインを多く保有している方は、なるべく奥行きのあるワインセラーを選ぶと良いです。
庫内ギリギリまでワインを保存すると、開け閉めの頻度が増えて外気温の影響を受けやすくなります。また、取り出す際に落下するリスクも高くなるので注意が必要です。
ワインセラーの主な機能は温度・湿度調節機能です。設定可能な温度や湿度は製品によって異なります。日本は高温多湿な国とされますが、寒冷地は冷え込み乾燥します。適切な温度は13〜15度、湿度は60〜70%と書いたように、乾燥と冷えはワインにとって大敵。高級ワインの長期保管や熟成を考えている方は、加温・加湿機能の有無をチェックしてください。また、ワインセラーによっては庫内照明や庫内灯が備わっているものも。庫内照明があれば、ドアを開閉せずともボトルのラベルを確認でき、温度変化を極力防ぐことができます。
使いやすさでチェックしたいのが棚の間隔と網目の間隔。棚の間隔が狭いと、取り出しにくく、誤ってワインを落としてしまう恐れがありますし、ワインを乗せる網目の間隔が狭いと、ちょっとした衝撃で転がってしまいます。
ワインによっては、1本数百万以上する希少なワインもあります。万が一、取り出した際に割れてしまったら取り返しがつきません。
また、意外と見落としがちなのが掃除のしやすさです。ラックを取り外せるか、水洗いできる素材かなど確認しておくと良いです。
先に述べたとおり、ワインにとって日光は品質を下げる要因の1つです。日が入り込むだけで庫内温度が高くなります。UVカット機能や断熱・遮熱機能が実装されたワインセラーであれば、日光からワインを保護し、常にワインにとって適切な温度をキープしてくれます。
最後に、家庭用ワインセラーでおすすめの製品をご紹介します。
パワフルコンプレッサーを搭載しているため、素早く冷却可能。また、加温機能もついているから、気温が低くなりやすい冬場でも重宝しそう。防振処理や静音設計を施しているので、コンプレッサー式のデメリットである振動や音もそこまで気になりません。
サイズ(奥行き・幅・高さ) | 冷却方式 | 本体重量 | 設定可能温度 | 収納本数 |
47.6cm x 38cm x 70.4cm | コンプレッサー式 | 27kg | 5〜20℃ | 12本 |
日本メーカーである株式会社デンマートが製造・販売するワインセラー。高級感あるスタイリッシュなデザインだから、より一層ワインの美しさが際立ちます。棚には木の素材を採用。高級ワインボトルやラベルを傷つける心配もいりません。
サイズ(奥行き・幅・高さ) | 冷却方式 | 本体重量 | 設定可能温度 | 収納本数 |
52.5cm x 27cm x 45cm | ペルチェ式 | 11.2kg | 4~22℃ | 8本 |
振動の少ないペルチェ式のワインセラー。扉には紫外線をカットするUV加工を施しており、日光からワインを保護します。タッチ式で操作も簡単なうえ、ロック機能も付いているため、小さい子供のイタズラや誤操作を防げます。
サイズ(奥行き・幅・高さ) | 冷却方式 | 本体重量 | 設定可能温度 | 収納本数 |
51.5cm x 25.2cm x 45cm | ペルチェ式 | 9.5kg | 8~18℃ | 8本 |
中型サイズに匹敵する大きさの家庭用ワインセラー。横置き方式に加え、傾斜置きもできるから気分に合わせてレイアウトを変更できます。
また、庫内照明機能がついているため、扉を開閉することなく外から判別できます。さらに、二重構造のガラス扉になっており、紫外線からワインを保護してくれます。
サイズ(奥行き・幅・高さ) | 冷却方式 | 本体重量 | 設定可能温度 | 収納本数 |
45cm x 34.5cm x 77cm | コンプレッサー式 | 23.8kg | 5~18℃ | 18本 |
幅わずか15cmと非常にコンパクトなワインセラー。少しだけ保管したいという方におすすめのモデルです。白を基調としており、キッチンや和室など、さまざまな部屋の内装にマッチします。
サイズ(奥行き・幅・高さ) | 冷却方式 | 本体重量 | 設定可能温度 | 収納本数 |
52cm x 14.6cm x 86cm | コンプレッサー式 | 16.5kg | 5〜18℃ | 7本 |
ワインは非常に繊細で、保管方法で味も大きく変わってきてしまいます。ずっとおいしく飲み続けるためにも、家庭用のワインセラーの購入をぜひ検討してみてください。
ただし、先に述べたようにワインセラーも冷却方式やサイズ、機能など、製品によってさまざまな特徴があります。ご自宅の設置場所やニーズなどに合わせて選ぶことをおすすめします。
ARTICLE LIST
2023/02/03
2023/02/03
2022/12/08