家に差し込む強い日差しや雨の日は窓も開けられない環境、外から入る視線などに悩んでいませんか?

これらの問題は、テラス屋根で解決できます。テラス屋根があることで、住まいや暮らしの環境やプライバシーを守れるため、日々がより豊かになります。

この記事では、テラス屋根の形状や種類、設置した際のメリットデメリットなど、住まいの環境に悩んでいる方にとって役立つ内容をご紹介します。

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テラス屋根の形状と種類

テラス屋根の設置をする際、デザインやサイズなど注意するべきポイントは数多くあります。その中でも重要なのが、形状と種類です。

形状

テラス屋根の形状は、壁付タイプと独立タイプの2種類に分類できます。それぞれの特徴について、見ていきましょう。

壁付タイプ

壁付タイプとは、外壁にビスを打ってテラス屋根を取り付けるタイプです。柱がない分すっきりして見えますが、家に傷をつけるため、住宅関連の保証・保険が効かなくなる可能性があります。

また、窓周りにテラス屋根を取り付けられる充分な下地が入っていないと、壁付タイプは設置できません。

独立タイプ

独立タイプのテラス屋根は、柱で屋根を支えます。外壁に傷をつける心配がなく、設置場所の選択肢が広い点が魅力です。

一方で、柱が邪魔になり窓周りの開放感を損なう可能性があります。また、外壁と屋根の間にどうしても隙間ができるため、そこに雨が入り込んでしまうことも考えられます。

種類

テラス屋根の種類はさまざまです。見た目や設置の目的、予算などに合わせてどのタイプのテラス屋根にするか、検討してみてください。

ポリカーポネートタイプ

ポリカーポネート屋根は、ポリカ屋根と呼ばれることも多い屋根です。駐車場・駐輪場など、さまざまな場所の屋根として採用されています。

壊れにくくデザインも多いことから認知度が高く、テラス屋根といえばポリカ屋根を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

雨だけでなく雪にも耐えられる強度が高い製品もあり、目隠しや紫外線カットなど、オプションも豊富です。

パーゴラ

パーゴラとは、木で組み立てた屋根のことを言います。木と木の間に植物を這わせたり、布を設置したりして雨や日差しを防ぐ使い方をするのが一般的です。

パーゴラがあることで日差しや雨を防ぐだけでなく、窓周りがおしゃれなイメージになり、庭に華やかさが生まれます。

オーニング

カフェの軒先で見かけることが多いオーニングは、自宅のテラス屋根としても設置が可能です。

オーニングのテラス屋根は電動式・手動式があり、操作方法によって金額に大きな差が出ます。

ポリカ屋根やパーゴラとは違い、日差しの向きや雨の有無などで、屋根の出し入れを調整できる点が大きな魅力です。

サンシェード

アウトドアでも使用することが多いサンシェードを、自宅のテラス屋根として活用するのも良いアイデアです。費用をかけずに、日除け・目隠しができます。

他の屋根に比べて費用を抑えて設置できるのが、サンシェードの魅力です。「夏の間だけテラス屋根がほしい」「必要のないときはしまっておきたい」など、テラス屋根の使用頻度が限定される場合は、サンシェードを視野に入れることをおすすめします。

テラス屋根を後付けした場合の費用相場

テラス屋根を後付けした場合の費用は、選択するテラス屋根の種類によって異なります。全体的な費用相場は20万円前後が目安です。後付けでテラス屋根を設置する際の予算感の参考にしてください。

費用を抑えたい場合は、サンシェードやオーニングを検討してみるのがおすすめです。両者は自分で設置できる製品も多く販売されています。工事費用を削減できるため、安ければ数千円でテラス屋根が完成します。

また、サンシェードは夏になると100均でも見かける機会が増えます。デザインや品質に強いこだわりを持たない方は、100均を活用するのもひとつの手です。

テラス屋根を設置するメリット

テラス屋根を設置することで、さまざまなメリットが得られます。メリットの内容を、チェックしてみましょう。

雨除け・日除けになる

テラス屋根があることで、雨によって窓周りが濡れるのを防げます。雨が降っている日でも窓を開けられるため、天候を気にせずに空気の入れ替えが可能です。

また、テラス屋根は日除けとしても役立ちます。部屋に入る強い日差しは、室内の温度を上げたり、家具や床の日焼けの原因となったりすることも。

日除けとなるテラス屋根を設置することで、快適な室内環境ができ、家や家財の寿命にも良い変化が期待できあmす。

テラスの使用用途が増える

テラス屋根があれば、雨の日や日差しが強すぎる日でも、外に出やすくなります。テラス屋根の下で洗濯物を干したり、外遊びをしたりすることも可能です。

テラスの使用頻度が増えるため、暮らしの幅が広がります。

室内の目隠しになる

テラス屋根は、室内の目隠しにもなります。近隣との距離が近い住まいや、通りからの視線が入りやすい家は、テラス屋根の設置を検討してみるのがおすすめです。

外から丸見えの状態を防ぐことで、防犯対策にもなります。

住まいの外観がおしゃれになる

テラス屋根の種類はさまざまです。中にはデザイン性が高い、おしゃれなテラス屋根もあります。

華やかなテラス屋根を選ぶことで、家の外観がおしゃれになります。庭や住まいの外観に装飾性を加えたい方に、テラス屋根はぴったりのアイテムです。

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テラス屋根の設置でよくある後悔と対策方法

テラス屋根にはメリットが豊富ですが、デメリットも存在します。テラス屋根に対するよくある後悔から、設置を成功させる対策を講じてみてください。

開放感が損なわれる可能性がある

テラス屋根が設置されることで、外から室内への視線が遮られます。それと同時に、部屋から見た景観も悪くなるため、閉塞感が強くなってしまうかもしれません。

また、日差しが入りにくくなることで、部屋に暗さが生まれる可能性もあります。

開放感を損なわないためにも、テラス屋根の設置位置や大きさには、注意してください。また、日差しや目隠しが必要な時間帯は屋根を取り付けて、そうでない時間帯は屋根をしまえるよう、サンシェードやオーニングを優先的に検討するのも、良いアイデアです。

風や雪の影響を受けるリスク

一般的なポリカーポネート素材のテラス屋根は、風に耐えられる設計になっています。そのため、台風や強風で屋根が飛んで行く心配はほとんどありませんが、破損する可能性はゼロではありません。

不安な方は、耐強風タイプのテラス屋根を検討してみてください。

また、テラス屋根は豪雪には耐えられない製品がほとんどです。雪が多い地域でテラス屋根を設置する場合は、積雪に強いタイプやスチール素材のテラス屋根などをおすすめします。また、屋根から雪が落ちてこない場所に設置することも、意識したいポイントです。

住まいの保証が効かなくなることも

壁付けのテラス屋根を設置する際、外壁に穴を開けなくてはなりません。建物が本来の状態と異なることから、住まいの保証が効かなくなる可能性があります。

心配な方は設置前に住まいのハウスメーカーや工務店などに、確認しておくのがおすすめです。外壁に傷をつけたくない場合は、独立型のテラスを設置するのもひとつの手です。

テラス屋根をDIYで設置する方法

テラス屋根をDIYで設置する場合、サンシェードであれば問題ありません。簡単に取り付けられるため、女性1人での設置も容易に行えます。

パーゴラも木材を組み合わせれば作れるため、DIYが得意な方であれば施工ができるかもしれません。木材はホームセンターで販売されています。設置したいパーゴラのサイズを確認し、設計図を用意した上で、木材を購入してください。

ポリカ屋根やオーニングなどは、高い施工技術が必要です。DIYに慣れている方でも、取り付けに失敗する可能性があります。また、外壁や住まいを傷つけることも考えられるため、リスクを考えるとプロに依頼をしたほうが無難です。

テラス屋根を設置して快適な住まいを作ろう

テラス屋根があることで、日差しや雨から住まいを守れます。庭やベランダの活用方法の幅も広がるため、暮らしの豊かさにも変化が訪れることが期待できます。

庭やベランダの雨・日差しや部屋に入り込む視線などで悩んでいる方は、ぜひテラス屋根の設置を前向きに検討してみてください。

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