給湯器が壊れる前兆のサインとは?使用し続けるリスクと修理・交換費用の相場
2023/12/08
2023/12/08
給湯器が壊れると、お湯が使えなくなってしまいます。シャワーや洗い物もすべて冷たい水を使用しなくてはならないため、完全に壊れてしまう前に給湯器の交換をするのがおすすめです。
給湯器が完全に壊れる前には、何らかの兆候が見られます。この記事では、給湯器が壊れる前兆のサインについて解説します。
また、寿命が近い給湯器を使い続けるリスクや修理・交換費用の相場についても触れているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
家庭用のガス給湯器は、一般的な使用方法であれば10年で交換・修理が必要になるよう設計されています。
20年・30年と持つ給湯器もありますが、長年使用することでガスの不完全燃焼や漏電による火災などのリスクが発生します。
設置から10年以上経過していて不具合が生じ始めた給湯器は、交換・修理を検討した方が安心です。
給湯器に以下の兆候が見られた場合、注意が必要です。給湯器の寿命が近付いているサインと考えられます。
それぞれの詳細について、ご紹介します。
お湯が急にぬるくなったり熱くなったりする場合は、内部の温度調整センサーが壊れている可能性があります。
また、お湯の温度が不安定になる際、エラーコードが表示されるケースもあります。表示されているエラーコードが以下に該当する場合は、給湯器の交換・修理が必要です。メーカーか専門の施工会社に相談してみてください。
参考サイト:給湯器エラーコード一覧|交換できるくん
お湯が出ない場合は、給湯器内部の部品の劣化が考えられます。壊れた部品のみを交換すれば直る可能性もありますが、複数箇所に不具合が発生している場合は、交換のほうが安くなることも。
内部を確認してみることで原因がわかるため、専門の施工会社に依頼をしてみてください。
給湯器から水や煙などが出ていた場合、不完全燃焼をしている可能性があります。不完全燃焼を起こしている給湯器は一酸化炭素中毒の原因となるため、すぐに使用を中止してください。
給湯器からガスや焦げたようなニオイがする場合は、不完全燃焼やガス漏れの可能性が懸念されます。火災が発生する可能性もあるため、使用を中止し、すぐに専門の会社に給湯器の交換の依頼をしてください。
異音は、「ブーン」といったガスの燃焼の音であれば大きな問題はありません。しかし聞き慣れない音が聞こえた場合は注意が必要です。配管やモーター、内部部品の劣化が考えられます。
とくに「ボンッ」という爆発音がした場合は、不完全炎症の可能性があります。火災やガス中毒の危険性があるため、使用を中止してください。
追い焚きが機能しないのは、電気系統部分の故障が考えられます。十分なお湯を入れているのに追い焚きができなかったり、途中で止まったりする場合は故障を疑ってください。
また、追い焚きは湯船の冷めたお湯をポンプに取り込み、温めてから再び湯船に戻す仕組みです。
湯船のお湯を取り込むフィルターが汚れていると、追い焚きが十分にできないことがあります。白濁の入浴剤を頻繁に使用する家庭で追い焚き機能の調子が悪い場合、まずはフィルターの汚れを落としてください。
フィルターの掃除は、「ジャバ」など専用の薬剤を用いると、手間なくきれいにできます。
給気口や排気口周りが黒ずんだり錆びたりしている場合、給湯器内部の水漏れの可能性・ガス洩れの可能性があります。
経年劣化で汚れているケースもあるため断定は難しいですが、ひどく汚れている場合は1度掃除をしてみてください。
その後、すぐに再び汚れるようであれば、故障を疑ってください。
壊れる前兆がある給湯器を使い続けることで、次のリスクが発生します。
それぞれの内容について、解説します。
不具合が出た給湯器をそのまま使用し続けると、ある日突然、まったくお湯が出なくなることもあります。お湯が使えないとお風呂はもちろん、シャワーも使用できず、水仕事もすべて冷水で行わなくてはなりません。
また、給湯器の修理・交換を依頼しても、商品の取り寄せに時間がかかったり予約が埋まったりといった理由で、施工会社がすぐに対応できない可能性もあります。
前兆が出た時点で修理・交換をすることで、お湯のない生活を送るリスクが低減できます。
給湯器に不具合が出たまま使用し続けると、ガスの不完全燃焼が発生するリスクが高まります。
不完全燃焼は自覚症状がない一酸化中毒や、火災を引き起こす原因になるため、不具合が発生したら早めに修理・交換を検討してください。
ガス給湯器の修理にかかる費用は、1〜5万円ほどが目安です。修理箇所によって金額が上下します。燃焼系統の故障は部品代が高いことから、修理費用の総額も高額になりがちです。
また、交換費用は11〜35万円ほどが相場です。修理費用よりも高額になりますが、給湯器の使用年数が8〜10年前後であれば、交換をおすすめします。
参考サイト:給湯器の交換費用相場|工事費込み総額でいくらかかる?|交換できるくん
参考サイト:給湯器修理のメリット・デメリットとは?交換と徹底比較|交換できるくん
修理をして使い続ける選択肢もありますが、寿命が近付いたガス給湯器はさまざまな部品やシステムに不具合が生じている可能性があります。
1箇所だけ修理をしても、すぐに別の修理が必要になって修理のイタチごっこが続き、結果的に交換した方が安く済んでいたというケースも少なくありません。
以下のグラフから交換時期の目安を確認し、使用年数から修理・交換の検討をしてみてください。
ガス給湯器の故障・修理には費用が発生しますが、保証期間内であれば無償でガス給湯器の不具合を解消できる可能性があります。
ガス給湯器の各メーカーの保証期間は、1〜3年が目安です。該当する年数でガス給湯器の不具合が発生した場合は、メーカーに問い合わせをしてみてください。
またもし交換を検討する場合には、メーカー保証に加えて独自で保証をつけている施工会社もあるので、交換後の次の10年を見据えて、長期的なコストパフォーマンスを考えて依頼先を選ぶことをおすすめします。
参考サイト:給湯器交換業者の選び方|交換できるくん
ガス給湯器の施工会社によっては、費用の分割払いに対応しているところもあります。
修理ではなく交換を検討する際に一括払いが難しい場合は、分割払いに対応しているかどうかを確認することも、施工会社選びのポイントになります。
エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームなど、高効率給湯器を導入すると、補助金が出る事業です。
給湯省エネ2024事業の正式名称は「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」で、2023年に実施された給湯省エネ事業の後継事業となります。
2023年11月2日以降に設置したものが補助対象です。
給湯器に壊れる前兆が見られる場合には、補助金が出ているこの機会に、高効率給湯器への交換を検討することをおすすめします。
給湯器の寿命は8〜10年です。寿命を過ぎても動く給湯器もありますが、ある日突然壊れてしまったり事故や火災が発生したりする可能性があります。
対応年数を過ぎた給湯器で不具合が発生している場合は、なるべく早めに交換を検討してみてください。
安全に給湯器を使用して、暮らしの中で発生する事故を未然に防いでくださいね。
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