トイレの水漏れ対処法!自分で直せる場合と業者に依頼すべき場合とは?
2023/11/19
2023/11/19
トイレの水漏れは早く止めないと床や階下に被害が及んでしまいます。スピーディーに応急処置を行い、被害を最小限に食い止めることが最重要です。慌てず落ち着いて作業してください。
この記事ではトイレで水漏れが発生した時にすべきことと自分で直す方法、業者に依頼すべきシチュエーションについて解説いたします。
目次
トイレから水漏れした場合、被害が広がらないように水の流れを止めなくてはいけません。手際よく安全に水を止めてから、水漏れの原因をさぐります。
水漏れに気づいたら「まずすべきこと」を時系列にまとめたので参考にしてください。
まずは止水栓を閉めます。止水栓とはトイレに水を供給する蛇口のような物です。トイレの床や壁に設置されています。タンクの裏や便座の裏側で隠れていることもありますが、必ずあるはずなので探してください。見つからない場合は、トイレのタンクから伸びている給水ホースを辿れば見つかるはずです。
ハンドルがあれば、時計回りに素手でまわして止水栓をしめることができます。ハンドルがない場合は、マイナスドライバーが必要です。マイナスドライバーを使って時計回りに回すと止水栓が閉まります。
止水栓を閉めれば、これ以上水が増えることはありません。安心して作業を行えます。
ウォシュレット(温水洗浄便座)をお使いの場合、コンセントに電源プラグが挿さっています。電源コードに水がかかると漏電や感電、ウォシュレットの故障の原因となるため、電源プラグは必ず外して下さい。濡れた手で外すと感電のリスクがあります。乾いた手で外すようにしてください。
外した電源プラグは、濡れないようにビニールに包んでおきます。
床や壁など、水漏れで濡れてしまった場所を拭き取ります。便器から逆流した汚水が溢れてしまった場合は、新聞紙や捨てる雑巾などで拭き、大きなビニール袋やバケツにまとめておきます。壁と床の間や便器と床の間など、隙間がある部分に水が入らないようにタオルなどを敷き詰めておくと安心です。
トイレの水漏れは場所によって原因が異なります。どこから水漏れしているか見極めて、適切な対処をしてください。
水漏れ部位別に原因と対処法を解説していきます。
トイレのタンクには、水を流す時に使う大量の水が溜められています。止水栓から流れてくる綺麗な水が入っており、タンクの下からは便器に水が流れる仕組みです。
タンクから水漏れした際には、止水栓とタンクをつなぐ給水管の接続部分のゆるみ、パッキンの劣化、タンク内部品の劣化・破損のほか、タンクの本体の劣化によるひび割れの可能性も考えられます。
タンクのひび割れはヒビを修復するか、タンクの交換になります。内部の部品の破損や接続部分のゆるみは、パーツ交換で直せます。タンク内部にはボールタップやゴムフロート、浮き玉といった細かい部品がたくさん入っています。どのパーツの劣化が原因なのかがわかれば、自分で交換して直すことも可能です。自分での修理が難しい場合は、業者に依頼しましょう。
トイレのタンクと止水栓をつなぐ給水管は、高い水圧が常にかかっているため、劣化しやすいパーツです。パッキンが経年劣化したり、ナットが緩むと水漏れが起こってしまいます。
ナットのゆるみは、きつく締め直すことで直せますが、締めても漏れる場合はパッキンが劣化してしまっていると考えられます。その場合は、パッキンを交換する必要があり、大掛かりな修理が必要です。
タンクや給水管から水漏れしていない場合は、ウォシュレットからの水漏れを疑います。ウォシュレットは複雑な構造をしているため、水漏れする可能性が高いパーツがいくつかあります。
ノズルから水が止まらなくなった場合は、センサーやノズル内部のパーツの不具合が考えられます。
給水管からの水漏れは、ナットの緩みかパッキンの劣化が原因です。ナットの緩みが原因の場合は、ナットを締め直すことで水漏れが直りますが、締めてもまだ漏れる場合は、パッキンが劣化しています。パッキンが劣化してしまった時には、一度給水管を外してパッキンを新しいものに交換しないといけません。
便座付近からの水漏れは、ウォシュレットの給水フィルターか水抜栓が原因の水漏れです。一度パーツを外し、掃除してみましょう。パーツにヒビが入っていたり、劣化していた場合は交換する必要があります。
床が水浸しになっている場合、便器本体の劣化が原因の場合もあります。
陶器製の便器は比較的丈夫ですが、硬い物をぶつけると割れることがあります。樹脂製の便器は経年劣化でひび割れすることもあるようです。また地震によってヒビが入り、割れてしまうこともあります。
便器の破損は便器ごと交換する必要があります。便器の交換は業者に依頼することをおすすめします。
トイレの水漏れは部品の詰まりやナットの緩みが原因なら、簡単に自分で直せます。パーツ交換が必要な場合は、修理を依頼したほうがスムーズです。特に、水漏れはなるべく早くに対応しないと床材や壁紙が劣化してしまいます。パーツを買いにいくよりも、業者に頼んだほうがスピーディーに対応してくれるでしょう。
水漏れ修理の費用感としては、以下を参考にしてください。
上記は一例です。業者によって多少前後することもあります。
最後にトイレの水漏れに関する質問をまとめました。
修理や費用感について疑問がある方は参考にしてみてください。
少しの水漏れだから…と放置している方もいらっしゃるようですが、トイレの水漏れは気付いたらすぐに修理することをオススメします。
放置すると間違いなく水漏れが悪化していくため、修理費用も高額になります。また、水が床に漏れている場合は、床を痛める原因にもなってしまうでしょう。トイレの湿度が異様に高くなり、カビが生える可能性もあります。
衛生上も好ましくないため、なるべく早く修理してください。
マンションやアパートなど、賃貸物件で水漏れした場合、止水栓を止めて電源プラグを抜き、床を拭いたら、大家さんや管理会社に電話します。契約内容によりますが、ほとんどの場合で修理費用を負担してもらえるはずです。
ただし、相談なしで修理した場合は自己負担になる可能性もあります。なるべく相談してから修理しましょう。
集合住宅の場合は、早く対処しないと階下に被害が広がる可能性もあります。水漏れに気付いた時点で対応するようことが重要です。
トイレで水漏れすると慌ててしまいますが、手順にしたがって落ち着いて対処することが大切です。
また、節約のために自分で修理したいと思うかもしれませんが、対症療法的な措置はあくまで応急処置の範囲にとどまるため、根本的な解決のためにはプロに相談することをおすすめします。
ここで重要なことは、水漏れなどのトラブルの駆けつけサービスは多数存在しますが、中には悪質な業者もいるため慎重に見極めなくてはならないということです。
訪問してから「ここも直さなくてはならない」「丸ごと交換する必要がある」と言い出し、最終的に法外な金額を請求されてしまうというケースも存在します。
「一刻も早く水漏れを止めたい」という焦りで冷静な判断ができなくなってしまわないよう、十分にご注意ください。
また、トイレの寿命は約10年といわれています。設置から10年以上経過しているトイレから水漏れした場合は、悪化する前に交換することをおすすめします。
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