ウォシュレットを毎日使っていると、ノズルのトラブルに見舞われることがあります。中でも、ノズルが出なくなるトラブルや戻らなくなるトラブルが多く、お困りの方も多い事例です。

この記事ではウォシュレットのノズルトラブルの原因や対処法を解説いたします。ノズルトラブルの予防法も紹介しているので、あわせてご覧ください。

ウォシュレット

ウォシュレットのノズルが出ない!その理由とは?

ウォシュレットのノズルトラブルで一番多いのがノズルが出ない・戻らないといったトラブルです。そんなノズルトラブルが起きた時に考えられる原因を5つ紹介いたします。

コンセントを確認する

まずはウォシュレットのコンセントを確認します。電源プラグが抜けていたり、しっかり入っていないとウォシュレットが作動しません。掃除の際に外してそのままになっていた、ということもよくある原因です。

電源プラグが抜けていた場合は、コンセントに挿せば解決です。電源プラグが汚れている場合は、良い機会ですので乾いた布でホコリや汚れを拭き取ってから戻しましょう。

停電していないか確認

電源プラグに問題ない場合は、停電していないか確認します。停電していても断水していない限りトイレは使えますが、ウォシュレットは使えなくなります。ブレーカーが落ちていても同様です。

電源プラグに漏電保護機能がついている場合、プラグが緩んだり、漏電と疑われる現象が起こると、自動で電力の供給が遮断されてしまいます。漏電防止モードになっている際は、リセットボタンを押すと解除されます。

上記手順を確認してもノズルが反応しない場合は、次の手順にうつります。

リモコンの電池を確認する

ウォシュレットのリモコンが壁についている場合、リモコンの電池を確認します。製品によっては電池切れをランプでお知らせしてくれますが、お知らせに気付かず電池が切れてしまうこともあるでしょう。他のスイッチを押してみて、反応がなければ電池切れが考えられます。

リモコンを壁から外し、電池を交換します。

着座センサーの掃除

ウォシュレットには「着座センサー」という人が座ったことを感知できるセンサーが備わっています。着座センサーが汚れてしまうと、ノズルが出てこなくなる可能性があります。電源やリモコンに問題ない場合は、着座センサーの汚れを疑いましょう。着座センサーをお掃除シートなので優しく拭き、綺麗にすると解決します。ただし、使用年数が長いと着座センサーが故障することもありえます。故障の場合は残念ながら修理・交換しないと直りません。

その他

それでも解決しない場合は「ノズルの汚れ」が考えられます。ノズルに尿石や水垢などの汚れが付着すると、ノズルが出てこなくなったり、戻らなくなる可能性があります。お掃除モードでノズルを出し、専用クリーナーや便座用お掃除シートでお手入れしてみましょう。

ざらざらした手触りになっている場合、汚れが蓄積している証拠です。力を入れすぎないよう注意しながら、ざらざらを取り除くと、ノズルトラブルが解決するかもしれません。

ノズルから水が出ない原因は?

ノズルが出ないのではなく、ノズルから水が出ない場合は「詰まり」が原因と考えられます。水垢や尿石などが詰まると水の出が悪くなったり、水が出てこなくなってしまうのです。そのほかには、給水フィルターが詰まっている場合もノズルから水が出てこなくなります。

いずれの場合も、放置すると水漏れのリスクが高まりますので、一度ノズルのお手入れと給水フィルターのお手入れをしてみることをオススメします。給水フィルターは機種によって付いている場所が異なるため、取扱説明書を見てお手入れしてみてください。

ノズルから水が出続けている場合は?

反対に、ノズルから水がポタポタで続けている場合は、水漏れが起きています。ノズル内部のバルブユニットや弁の故障が考えられるため、修理業者に相談してください。

後ほど紹介する日々のお手入れ方法を参考に、ノズル掃除をすることで改善する可能性もあります。

ウォシュレットのノズルトラブル予防法

ウォシュレットのノズルトラブルはどうやって予防できるのでしょうか?日々のチェックとお手入れで簡単に予防する方法をご紹介します。

ノズル周りの掃除

2週間に一度、最低でも月に一度はノズルとノズル周りを掃除すると、汚れの蓄積を予防できます。泡でノズルを洗浄するノズル専用クリーナーがあると便利です。便座用のお掃除シートでもお掃除できます。

ノズルを引き出し、専用クリーナーを吹きかけるか、お掃除シートで優しく汚れを拭き取りキレイにしてください。黄ばみが気になる場合は、尿石汚れ、白い結晶がついている場合は水垢が原因です。定期的にお手入れしていれば、汚れが溜まりにくくなります。

定期的に点検する

ウォシュレットは定期的にセルフチェックですることが推奨されています。以下の8項目を定期的にチェックする習慣をつけると安心です。

  1. 便座のゴム足(外れていないか・ガタツキがないか)
  2. 便座コード(ねじれていないか・ 挟み込んでないか)
  3. 便座(ひび・割れの有無)
  4. 便座の温度(温度が高すぎないか・ムラがないか)
  5. 水漏れ(ノズル・給水パイプから水が漏れていないか)
  6. 操作部・リモコン(シールがはがれていないか・ひび割れていないか)
  7. 電源コード(電源コードが熱を持っていないか)
  8. 電源プラグ(プラグの発熱・ 変色がないか)

トイレ掃除のついでにチェックすると、すぐに異変に気づくことができます。ウォシュレットは一応家電製品ですので、電気と水を使うことを理解し、危険性がないように点検してから使いましょう。どこか異変があれば、すぐに電源プラグをコンセントから外し、漏電対策を行います。

ウォシュレットのノズルトラブルに関するよくある質問

最後にウォシュレットのノズルトラブルに関するよくある質問をまとめましたので、気になる方はぜひ参考にしてください。

ウォシュレット・温水洗浄便座の交換時期目安とは?

ウォシュレットを安全に利用できる使用期限はおよそ10年とされています。リクシルやTOTOなど、メーカー側でも想定安全使用期間を10年と定め、10年以降は有償の点検を受けてから使用することが推奨されています。

自分でウォシュレットのノズルの修理・交換できる?

ノズルの先端が汚れてしまった場合は、自分で交換することが可能です。それ以外の交換・修理は、業者に頼むようにしましょう。特にウォシュレットは電気と水を使う家電製品なので、感電のリスクがあります。取扱説明書で禁止されている範囲までの分解は危険です。
専門の業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

ウォシュレットのノズルトラブルの原因と直し方を解説いたしました。
ノズルが出なくなったり戻らなくなったりしてお困りだった方は、ぜひ参考にしてください。

もし10年以上使用していてウォシュレットのノズルトラブルが頻繁に起こるような場合には、新しいウォシュレットへの買い換え・交換を検討するのも一案です。

最新式のウォシュレットは、汚れがつきにくい仕様や除菌水でのお掃除モードが付いていたりと、従来品よりも進化しているため、お手入れも楽チンです。

ウォシュレットを新しいものに交換する場合、本体代金と工事費用がかかります。
業者によっては見積の明細が曖昧だったり、当日の駐車場代を請求されたり、工事日より前に予め新しい設備を受け取ってご自宅に置いておかなくてはいけない、というケースもあるので注意が必要です。
また、購入後の保証が充実しているかも業者選定のポイントとなります。
ネットのクチコミなども参考にしながら、信頼できる業者を選んでみてくださいね。

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