日本国内の一般家庭での普及率80%超と、すっかり身近な存在となったウォシュレットトイレですが、ウォシュレットのノズル掃除が面倒で嫌だと感じる方も多いのではないでしょうか。
確かに汚れていると気になるものの、細かいパーツが多いので、お掃除するのは大変ですよね。

この記事では、ウォシュレットのノズル汚れの落とし方と簡単お掃除方法をご紹介いたします。お手入れが面倒な方向けにオススメのアイテムもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!

ウォシュレット

ウォシュレットのノズル汚れの種類

ウォシュレットがあると、トイレで簡単にお尻を洗えるので重宝している方も多いでしょう。しかし、トイレの便器が汚れるのと同じく、ウォシュレットのノズルにも汚れは蓄積されています。

せっかくウォシュレットで清潔にしても、ノズルが汚れていれば細菌感染など思わぬリスクも。衛生面から考えても、あまり気持ちがよくないですよね。

ここでは、ノズル汚れの種類と汚れの原因について解説いたします。

黄ばみ

ウォシュレットのノズルが黄色っぽく汚れている場合、『尿石』による汚れが原因です。トイレを使った時に尿ハネがあると、ノズルに付着し、尿石がついてしまいます。

尿石は放置するとニオイの原因や故障の原因となるため、気付いた時に落としたい汚れのひとつです。カビ・黒ずみの原因にもなります。

尿石は尿に含まれるカルシウムが付着したアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤で汚れを落とすことができます。早く落とせば楽に落とせますが、こびりつくと厄介な汚れです。

黒ずみ

ノズルに黒い点や黒っぽいシミができた場合、カビによる汚れと考えられます。トイレは湿度が高くなりがちな場所ですので、ノズルがなかなか乾かず、黒カビが発生することがあるようです。尿ハネや水垢など、他の汚れによって付着したタンパク質など栄養のある汚れ成分も、カビを発生させる原因にもなっています。

カビは一度発生すると根を張りしつこい汚れになりがちです。早めに除去することをオススメします。

水垢

ウォシュレットは、ノズルの穴付近に水垢が溜まってしまうことがあります。水垢は水道水に含まれるミネラルが付着したものです。水道やお風呂の鏡につく白い汚れと同じで、日本の中でも硬水エリアにお住まいの方は特に水垢がつきやすいといわれています。

結晶化した水垢は、こすっても落ちにくいうえ、詰まりの原因にもなってしまう可能性があります。

ノズル掃除をしないとどうなるの?

ウォシュレットのノズルが汚れたまま放置すると、ウォシュレットの詰まりの原因になってしまいます。なんらかの拍子に、ウォシュレットの水が出る穴に尿石や水垢が入ってしまうと、水の出が悪くなり、さらに汚れも溜まりやすくなってしまうのです。

また、尿石や水垢が溜まると、ノズルが出にくくなる可能性も考えられます。最近ノズルが出ない時があるという方は、汚れが原因かもしれません。

さらに、汚れが溜まったウォシュレットのノズルは細菌が繁殖しやすい環境です。細菌のついたノズルでデリケートゾーンを洗浄するのは、衛生的に好ましくありません。

見えにくい部分ではありますが、こまめにお掃除するくせをつけ、清潔な状態で気持ちよく使えるようにしておきたいですね。

ウォシュレットのノズル掃除手順を解説!

ウォシュレットのノズルの掃除方法について解説いたします。

簡単なお掃除方法から、本格的な大掃除の方法まで丁寧にご紹介しますので、ぜひノズル掃除にチャレンジしてみてください!

用意するもの

ウォシュレットのノズル掃除をする時には、以下のアイテムを用意してください。

  • お掃除シート
  • ノズルクリーナー
  • 古い歯ブラシ

ウォシュレットのノズル掃除は、便座用のお掃除シートがあると簡単です。こすってもボロボロになりにくいお掃除シートを使いましょう。お掃除シートがボロボロになると、逆にノズルにゴミが詰まってしまう可能性があるので要注意です。

最近ではノズル専用のクリーナーも多数販売されています。泡タイプのクリーナーだと、ノズルの裏側やサイドなど、細かい部分もしっかり洗浄できるので、オススメです。

忙しい方向け便利アイテム!

ささっと定期的に掃除したい方やノズルを手で触りたくない方にオススメなのが、使い捨てタイプのノズルクリーナーです。穴にノズルを通してキュキュッと汚れを拭き取るだけなので、簡単に汚れを落とせます。

しつこい汚れを落とすのには向いていませんが、黄ばみや黒ずみの原因となる汚れを落とすのにちょうど良いアイテムです。クエン酸配合なので、黄ばみ汚れ予防にも最適です。

手順1. ウォシュレットのノズルを出す

まずはウォシュレットのノズルを掃除できる状態にします。

掃除機能が付いている製品なら、リモコンなどでスイッチを入れ、ノズルを出すことができます。ノズル掃除機能がない製品の場合は、ノズル先端部分にある突起を静かに引っ張ると出すことができます。繊細なパーツなので、無理に引っ張らず、ノズルを出せない時は取扱説明書を確認してください。

手順2. お掃除シートやクリーナーで汚れを落とす

ノズルを引き出したら、お掃除シートやクリーナーを使って汚れを落としていきます。お掃除シートで汚れを拭き取る時は、便座を磨く時よりも優しい力で拭き取るように心がけてください。力づくでこするとノズルが変形したり、故障の原因となってしまいます。

水垢や尿石など、しぶとい汚れが落ちないときは、歯ブラシを使ってこすると汚れが落ちやすくなります。クリーナーを吹きかけ、歯ブラシで気になる部分をこすってください。

手順3. 見落としがちなノズル収納口も掃除しよう

ノズルを元に戻す前に、ノズル収納口近辺もお掃除しておきます。歯ブラシや綿棒があると、隙間の汚れも綺麗に落とせます。

最後に綺麗なお掃除シートで全体を拭き取ると洗剤の残りも落とすことができます。水の吹き出し口周りに汚れが残っていないか再確認し、ノズルを元に戻したらお掃除完了です。

ウォシュレットノズルに黒カビが発生している場合は?

ウォシュレットノズルに黒カビが発生してしまった場合、お掃除シートや歯ブラシでは汚れが落とせないことも。とはいえ、強力なカビキラーをノズル全体に使うのはオススメできません。万が一成分がノズル内に残ってしまった場合、使用時に肌荒れしたり炎症を起こしてしまうリスクがあります。

気になる場合はキッチンハイターをキッチンペーパーにスプレーし、ノズルのカビが気になる場所に湿布の容量で巻き付けます。3〜5分ほど放置し、キッチンペーパーを剥がしたら、歯ブラシでこすります。水で流してから、キッチンハイターの成分が残らないように最後はお掃除シートで拭き取ってください。

まとめ

便利で毎日使うウォシュレットだからこそ、定期的にノズルのお掃除をすることで快適に使うことができます。簡単グッズをつかえば、数分でお掃除が終わります。
ノズルのトラブルも起きにくくなるため、ぜひ定期的なお掃除をおすすめいたします。

また、最近のウォシュレットは清潔・清浄機能が搭載されており、日々のお手入れが昔の機種に比べ容易になっています。現在お使いのウォシュレットが設置から10年以上を経過している場合には、交換を検討してもいい時期です。新しいウォシュレットをお探しの際には、お手入れのしやすさにもご注目ください。

参考サイト:TOTOウォシュレット・LIXIL(INAX)シャワートイレ の機能比較一覧|交換できるくん

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