エアコンのフィルター掃除は20分で簡単!掃除機&水洗いで効率的にキレイにするやり方をご紹介
2022/11/07
2022/11/07
夏場の冷房や冷え込む冬場の暖房、梅雨時の除湿など、エアコンは年間を通して頻繁に使用されるため、定期的なフィルター掃除が不可欠です。
エアコンは室内の空気を吸い込み、暖房・冷房の設定に応じて、吸い込んだ空気を熱交換器で温めたり冷やしたりして温度調節し、その空気を吹き出す仕組みになっています。
エアコンのフィルターは、エアコンが空気を吸い込む際に、微細な粒子や埃・花粉、細菌などの不純物をキャッチするためにあり、エアコン内部を衛生的に保つうえで重要な役割を果たしています。
ただし、長時間使用するとフィルターが詰まり、効率が低下するため、定期的な清掃や交換が必要です。
エアコンのフィルターが汚れると様々なデメリットが生じ、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで、この記事では、エアコンフィルターの効果的な掃除方法とエアコンを綺麗に保つコツについてご紹介します。
目次
エアコンの掃除は、基本的にエアコンフィルターの掃除を行うだけであれば自分で掃除することができます。
ただし、内部の掃除になると専門的な知識が必要となります。
フィルター掃除を行うだけでは、エアコン内部に蓄積した汚れを完全に除去することはできません。
そこで、エアコンの内部の汚れの洗浄は、プロに頼んでクリーニングしてもらうことがおすすめです。
内部の細かいパーツを外したり、電飾部分を保護する作業は専門的な知識が必要なため、プロに任せると安心です。
エアコンメーカーもエアコンクリーニングのプロも、市販のエアコンクリーナーやエアコン掃除スプレーの使用を推奨していません。
エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です。
理由はクリーナーのすすぎが難しく、エアコン内部に残留してしまいやすく、洗剤の詰まりや水漏れ、発火や部品故障のリスクなどがあるためです。
誤った方法で洗浄すると、部品の破損による水漏れや 電気部品の故障などを引き起こし、最悪の場合は発煙発火につながるおそれがあります。
エアコン内部の洗浄については、お買い上げの販売店または、ダイキンコンタクトセンターにご相談ください。 ダイキン よくあるご質問ページ回答より
それでは、実際にエアコンフィルターの掃除をする際に必要なものをご説明します。
エアコンフィルターは水洗いで掃除することが基本です。ただし、水洗いといってもただシャワーで水をかけて洗うというものではありません。
ここからは、効果的にエアコンフィルターを掃除する方法についてご説明します。
基本的に、家の中にあるもので一通りそろえることができます。
また、掃除をする際には、ホコリを吸い込まないようマスクを着用して行うのがおすすめです。
エアコンフィルターの掃除を行う際には、以下の3点に注意しましょう。
・掃除を行う前にはエアコンの電源プラグを抜いておく
→万が一水がかかった場合、ショートしたり、感電してしまうのを防ぐため。
・フィルターの網目を傷つけないように丁寧に扱う
→エアコンフィルターは、薄いプラスチック繊維でできているため。
・水洗いした後は、タオルで乾拭きして水気を拭き取り、陰干しで乾燥させる
→水分が残っているとカビや故障の原因となるため。
エアコンのフィルター掃除は、基本的に掃除でホコリを吸い取ったあと、水洗いを行います。
掃除を行う前には、エアコンの電源プラグを抜くことを忘れないよう注意しましょう。
掃除の手順は以下の通りです。
【手順1】本体から取り外す前に、エアコンフィルターに掃除機をかける
まず、エアコンフィルターに付着したホコリが舞って床に落ちるのを防ぐため、フィルターを取り外す前に掃除機でホコリを綺麗に吸い取ります。
【手順2】エアコンフィルターをゆっくり外す
次に、残っている汚れが落ちないようにゆっくりとエアコンフィルターを取り外します。
エアコンフィルターを外すためには、まずエアコンのパネルを開けることが必要です。
パネルは両端にある凹みを掴んで上に持ち上げると、簡単に開けることができます。
パネルを開けたら、エアコンフィルターを取り外します。エアコンフィルターは、薄いプラスチック繊維でできているため、慎重に扱いましょう。
【手順3】エアコンフィルターの表面の汚れを、表側→裏側の順に掃除機で吸い取る
エアコンフィルターについたホコリなどの汚れを、表面から掃除機で吸い取ります。
裏面から掃除機をかけると目詰りして汚れが落ちにくくなる可能性があるため、必ず表側から掃除機をかける点に注意してください。
【手順4】エアコンフィルターの裏面から水洗いをする
今度は、エアコンフィルターの裏面からシャワーの水を使って汚れを落とします。
汚れがひどい場合には、水で薄めた中性洗剤と使い古しの歯ブラシを使って、表側にホコリや塵をかき出すようにして掃除します。
【手順5】タオルでエアコンフィルターを丁寧に拭き上げて陰干しで乾かす
乾いたタオルでエアコンフィルターを丁寧に拭いていきます。
繰り返しになりますが、水が残ったままだとカビの原因になるため、しっかりと水分を拭き取り、乾くまで徹底的に陰干しすることが大切です。
【手順6】フィルターを元通り取り付け、「送風」モードを20~30分稼働させて終了
水洗いをしたあとなので、エアコンの「送風」もしくは内部クリーンを運転して、とにかくしっかり乾かします。
水分が残っていると、せっかくお掃除したのにカビの原因になってしまうだけでなく、もし万が一フィルターに残った水分が稼働中のエアコン内部に垂れると、最悪の場合発火する危険性があります。
エアコンフィルターのしつこい油汚れには、重曹を使います。
重曹には弱アルカリ性の性質があるため、油汚れなどの酸性の汚れ落としに効果的です。
さっそく、重曹を使った掃除方法についてご説明します。
【手順1】
スプレーボトルに水100ミリリットル、小さじ約1杯の重曹を入れよく溶かす。
【手順2】
エアコンフィルターの裏面に重曹水スプレーを吹きかけ、歯ブラシでこすりながら汚れを落とし、40℃以下のぬるま湯のシャワーで洗い流す。
【手順3】
今度はエアコンフィルターの表面に重曹水スプレーを吹きかけ、先ほどと同じ手順で汚れを落とす。
【手順4】
タオルでしっかりと水分を拭く。
エアコンのフィルターを清潔に保つため、汚れを防ぐ方法について2つご紹介します。
1、市販のエアコンのホコリ防止用フィルターを使用する
市販のエアコンのホコリ防止用フィルターを取り付けておけば、汚れたときにフィルターを交換するだけで内部のフィルター汚れを防ぐことができます。
2、防カビスプレーを使用する
防カビスプレーを吹きかけておくと、エアコン内部のカビ防止や除菌にも効果的です。電源プラグを抜いて使用しましょう。
エアコンフィルターを掃除せずに放置した場合、以下のようなデメリットが生じます。
エアコンフィルターの内部にカビが発生した状態でエアコンを稼働させると、たまったカビの胞子やほこりが舞い上がり、部屋の空気や室内全体が汚染されてしまいます。
実際に、エアコンの内部は温度変化が少なく湿度が高い環境で保たれるため、ホコリが栄養源となりカビの繁殖に適した条件が整っています。
これを放置すると、エアコンを使用するたびに知らないうちにカビの胞子を吸い込んでしまい、吸い込んだ微粒子がアレルギー反応や体調不良の引き金となり、最悪の場合、喘息や肺炎などの病気・健康被害を引き起こす可能性もあります。
また、ホコリがエアコンフィルターに詰まることで、空気の循環がしづらくなり、冷房や暖房の効率が落ち、余計な電力を使用することで電気代もかかります。
エアコンフィルターを定期的にお手入れすることで、健康リスクを低減し、エアコンが効きやすくなるだけでなく、電気代の節約や節電になるなどのメリットがあります。
エアコンフィルターと、エアコン本体の内部それぞれで理想の掃除頻度は異なります。
エアコンの使用頻度にもよりますが、毎日使用する場合には2週間に1度を目安に掃除を行うのが理想です。
思ったより頻度が高いと感じる方も多いかと思います。
しかし、エアコンはホコリや汚れが付着しやすく汚れが溜まりやすいため、清潔な状態を保つには定期的なフィルターの掃除が必要です。
特に室内で喫煙の習慣がある場合には、タバコを吸う部屋のエアコンはぜひ頻繁なお掃除を推奨します。
フィルターの水洗いを頻繁に行うことが難しい場合には、気が向いたときにササッとおそうじブラシをかけるだけでも違ってきますので、ぜひご検討ください。
エアコンの内部の掃除は、1~2年に1回程度が理想です。
使用頻度の高くなる夏・冬の時期の前に掃除を行うことがおすすめです。
エアコン本体内部のお掃除については、前述のように難易度が高く専門的な知識を要するため、プロに任せると安心です。
設置場所や使用頻度によって異なりますが、室外機の理想的な清掃頻度は1年に1~2回で、屋外での作業がしやすい春や秋がおすすめのタイミングです。
最低年1回、毎日使用される場合には1年に2回の清掃がより効果的です。
エアコンの使用が増える夏前・冬前を目安に室外機を清掃することで、夏や冬を快適に迎える準備をすることができます。
つい後回しになりがちなエアコンフィルターの掃除ですが、放置してそのままにすると様々なデメリットやリスクが生じます。
もし急に「エアコンの効きが悪い」「音がうるさい」「エアコンから悪臭がする」「最近埃っぽく感じて、くしゃみや鼻水・咳が増えた」と感じるようなときは、エアコンのフィルターを掃除するタイミングかも知れません。
ぜひ定期的にエアコンフィルターの掃除を行い、内部の掃除に関してはプロのハウスクリーニングに依頼することで、常に綺麗な空気を保っていってください。
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