庭木伐採でかかる費用や自分でやる方法!ケガをしない伐採の仕方とは?
2023/10/04
2023/10/04
庭木の枝が伸びてくると、近隣の住まいに迷惑をかけたり、通行の妨げになったりします。
また、庭木の枝のせいで庭や住まいに日が当たらないケースも少なくありません。
もし、剪定を繰り返しても暮らしに悪影響をもたらす木にお悩みの方は、伐採をひとつの選択肢として検討する必要があるかもしれません。
この記事では、伐採の費用相場や自分でおこなうための方法などを紹介します。庭木の伐採で失敗をしたくない方は、ぜひ参考にしてください。
目次
3m未満の庭木の伐採にかかる費用は3,000〜5,000円ほどが相場です。
3〜5m程度の木であれば、8,000〜1万円ほどが費用の目安になります。それ以上の大きさの木の場合、2万円弱ほどが予算の目安です。
伐採の費用相場は、木の高さや重機の有無などによって左右されます。
また、伐採後は切り株が残ります。切り株を引き抜くための抜根費用は、5,000〜1万5,000円ほどが費用相場です。切り株の直径によって、金額が変化します。
伐採した庭木の処分費用は、1万円前後が相場です。
剪定業者のほとんどが、庭木伐採費用の中に処分費用を含めて、見積もりを作成します。
伐採費用を節約したい方は、自分で処分をおこなうことも一案です。処分する木・枝の量によっては、無料で引き取ってくれる自治体もあります。
自分で処分を検討している方は、住まいの自治体に問い合わせてみてください。
庭木の伐採を依頼する業者は、実績が豊富なところを選びましょう。
実績の有無は、会社のホームページに記載されています。また、近年ではSNSで実績を公開する業者も多いようです。
Googleマップの口コミや近所の評判などもできるだけ確認して、安心して任せられる業者を見つけてみてください。
庭木の伐採を業者に依頼すれば、施工費が発生します。しかし木の背が高くなく、庭木の知識に長けた方であれば、自分で伐採するのも1つの手です。
自分で伐採をすれば費用は発生しません。伐採の手間はかかりますが、お金をなるべく使わずに庭木を整えたい方にとって、良いアイデアです。
また、「ジモティー」や自治体のボランティアなどで、無料で伐採を請け負う人もいます。無料であるためノンクレームが前提で、技術力も明確ではありません。
しかし無料で請け負う人の中には、引退した庭木職人や趣味で庭木の剪定をする人などもいます。庭木の伐採費用の節約を望む方は、ある程度のリスクはあるものの、無料で伐採を請け負う人への依頼も手段のひとつです。
伐採後にトラブルにならないよう、本当に無料でよいのかの意思確認とともに、どれが伐採対象の木であるかの認識の共有が大切です。そして、作業後にはささやかなお礼の品をお渡しするとよいかもしれません。
庭木の伐採は、自分でもできる作業です。ただし、安全に伐採作業をするにはいくつか条件があります。
3m未満の高さの木であれば、素人でも伐採できる大きさです。高い位置の枝は、脚立に登って慎重に切り落としてください。
また自分で庭木の伐採をする場合、かならず2人以上で作業するのがおすすめです。1人が脚立をしっかりと支えることで、より安全に伐採作業ができます。万が一脚立から転落しても、もう1人が近くにいることで、すぐに救急車を呼べます。
3m以上の木は事故のリスクが高まるため、自分で伐採するのはおすすめできません。業者に依頼し、安全に庭木の伐採を終えましょう。
3m未満の庭木であっても、枝が電線にかかっている場合、自分で伐採するのは避けてください。電線に流れる電流で感電したり、近隣の停電の原因になったりする可能性があります。
庭木が電線にかかっている場合は、電力会社に連絡しましょう。電力会社のスタッフ、もしくは業務委託でやってきた剪定業者が庭木の伐採をおこないます。
伐採にかかる費用は、庭木の持ち主が負担するのが基本です。ただし電力会社のスタッフが伐採できる程度の枝であれば、費用負担が発生しないケースもああります。
自分で庭木の伐採をする場合、以下の道具を用意してください。
どの道具も、ホームセンターで手に入ります。
ノコギリは刃の種類が「中目」のタイプがおすすめです。中目タイプののこぎりは、細い木にも太い木にも対応できます。
また、安全に作業するために、ノコギリは手動タイプを選んでください。電動ノコギリは便利ですが、素人には扱いが難しく、ケガの原因になる可能性があります。
脚立は伐採する庭木の高さに合ったサイズの製品を用意します。
また、庭木伐採の作業は高所でおこなうため、脚立を選ぶ際は安定性も重視してください。安全規格の「SGマーク」「Aマーク」「JISマーク」がついている脚立は、ぐらつきが少ないとされています。
脚立選びの際は、安全規格マークの有無を確認して購入してください。
庭木を自分で伐採する際の手順を、紹介します。DIYでの庭木伐採を検討している方は、参考にしてください。
神社やお寺などでは、樹齢が長い木を「御神木」として祀ります。御神木は「木には精霊や神さまが宿る」といわれていることから生まれた、日本の習わしです。
家庭の木にも、その家の守り神が宿るとされています。庭木の伐採は、守り神さまの住まいを壊すことにつながります。
そのため、庭木伐採の前にはかならずお清めをしてください。お清めの方法は以下の通りです。
お清めは以上で終了です。酒と塩はあまり多く撒くと、土や草木を傷めるため、ごく少量で問題ありません。
また、木の伐採を縁起の悪い日におこなうのは避けたほうが良いとされています。「立木伐採カレンダー」を参考に、伐採を避けたほうが良い日を確認しておいてください。
お清めが済んだら、木を倒す方向を決めます。人の通りや建物がなく、木が倒れてもケガや事故が発生しない方向を選んでください。
また、他の木が近くにある方向も、避けたほうが安心です。木を倒した際に他の木に引っかかり、倒れなくなる可能性があります。
倒す方向を決めたら、細くて邪魔な枝を切り落とします。枝を切り落とすことで、倒す際に他の木を傷つけたり、引っかかったりするのを防げます。
また、幹の下のほうに生えた枝も、切り落としてください。のこぎりで切り口をつけるときに、枝が邪魔になる可能性があります。
幹の太さが10〜15cm程度の細い木は、切り倒したい方向と反対方向に、のこぎりで切り口をつけます。
切り込みを深く入れていくと、木は自然に倒れます。倒れた先に人や物がないか、確認した上で切り込み作業を進めてください。
幹の太さが20cm以上ある太い木は、倒したい側に「く」の字の切り込みを入れます。
「く」の開く角度は30〜45度ほどです。幹の1/3ほどまでくの字型の切り込みを入れてください。
くの字型の切り込みを入れ終えたら、反対側から切り口をつけます。のこぎりの刃が幹の中心に近づくと、反対側につけたくの字型の切り込みに負荷がかかり、木が自然に倒れます。
木を切り落とすと、切り株が残ります。木の再成長を防ぎたい場合は、切り株の抜根作業が必要です。
抜根をするために、まずは切り株の周りをスコップで掘り進めてください。掘り進めると、次第に木の根が見えてきます。
次に、木の根をのこぎりで切ります。切る際は細い根→太い根の順番で切ると効率的です。
根がなくなったら、幹の周りの土を掘ります。ある程度掘り進めて幹がぐらぐらしたら、手で簡単に引き抜けます。
抜根作業をもっと簡単にしたい方は、除草剤の活用がおすすめです。幹にドリルで穴を開けて、除草剤を染み込ませれば、次第に木が枯れていきます。
薬剤を幹全体に行き渡らせるために、幹に開ける穴はなるべく深く開けてください。
また、雨の日は除草剤が流れ出てしまいます。除草剤の効果が出るまでは数日かかるため、枯れるまではカバーをかけて、木を雨から保護してください。
庭木を整えることで、庭の景観が良くなります。また、落葉の掃除の手間や、ご近所への枝の侵入なども防げます。
庭木の扱いに困っている方は、伐採も検討してみてください。
庭木の伐採は自分でおこなうことも可能です。しかし庭木の伐採をDIYでおこなうのは、安全面に不安が残ります。事故を防止するためには、業者にお任せしたほうが安心です。
必要に応じて庭木を伐採することで、庭に関するトラブルを少しでも減らし、快適な住まいにしていきたいですね。
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