窓の防音対策は自分でできる!簡単遮音対策〜サッシ交換まで、対策方法を紹介
2023/10/06
2023/10/06
思わぬタイミングで聞こえてくるクラクションや工事の音など、外から聞こえてくる騒音は生活の質を低下させる一因です。特に小さなお子様がいる方や眠りが浅い方だと、ストレスになってしまうことも。
反対に、家でピアノやクラリネットなどの楽器を練習したい方の中には、防音することでご近所に配慮したいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
騒音・防音対策は、「窓の防音」を行うことで対策することができます。この記事では、外部の騒音をシャットアウトし、快適な暮らしを送るためのアイディアをご紹介いたします。
目次
防音対策というと、カーペットを敷いたり防音室を作ったりというイメージが強いかもしれませんが、まずは窓の対策をするのがオススメです。
窓の防音対策をする3つのメリットについて解説いたします。
家の騒音というと、壁や床を伝わって響くと言われることが多いですが、実際には空気の振動で伝わった音が騒音になりやすいと言われています。外の騒音が家の中まで聞こえるのも、家の中で演奏している楽器の音が外に聞こえてしまうのも、空気の振動を遮断できていないことが一番の原因です。
窓を開けている時よりも、閉めている時の方が圧倒的に音が聞こえなくなることからも想像できるかもしれませんね。
通常の窓ガラスはちょっとした隙間が多く、空気の振動を室内外に伝えやすい構造になっています。サッシの隙間やレールの隙間、窓と窓の間など、ほんの少しの隙間から音が伝わってしまうのです。
そのため防音対策をするなら、まず「窓の防音」から始めるのが効果的と言われています。
外と面している窓の防音対策をすることで、効果的に騒音を遮断することができます。幹線道路沿いや線路沿いに住んでいる場合、振動による騒音もあるため、空気を遮断することによる防音と室内に入ってしまった音を窓際で遮音する方法で、外部の騒音を最小限に抑えることができます。
外の騒音を防げれば、集中して勉強や仕事に取り組めるようになるでしょう。夜間の騒音にお悩みの方にも窓の防音対策はオススメです。
家の中で楽器の演奏をしたい方も、窓の防音対策をすることで、ご近所の方に迷惑をかけずに練習することができます。実際にプロの音楽家も窓の防音対策は欠かせないそうです。周囲への配慮をすることで、苦情がくることなく楽器の演奏を楽しむことができます。
また、防音対策をすることで、外部からの騒音も遮音できるので、練習環境としても最適です。防音室を作るよりも低価格でできるのも魅力です。
窓の防音対策というと、大掛かりな工事が必要かと思いきや、手軽に行える防音対策も数多くあります。騒音の程度によっては、簡易的な防音対策だけで、効果が得られる可能性も高いでしょう。
比較的安価で気軽にできる3つの防音対策をご紹介します。
窓サッシの隙間を埋めるために、窓専用の「隙間テープ」というアイテムがあります。隙間テープを使うことで、ぴっちりと窓をしめることができるようになり、音の漏れが少なくなるのです。外の騒音に悩む方にオススメの対策方法です。
隙間風を防ぐ効果もあるため、冷暖房効果も向上するメリットがあります。光熱費を節約をしたい方は、一石二鳥ですね!
隙間テープを貼る際には、窓枠の太さを測り、適切なテープを選びましょう。太すぎると、窓の閉まりが悪くなり、逆に隙間ができる原因になることもあるのでご注意ください。
吸音ボードを貼ることで、音を吸収し、防音効果を得ることもできます。外の騒音も軽減できますが、どちらかというと室内の音を外に漏らしたくない時に効果的ですので、楽器の演奏をしたい時や大音量で音楽を聞きたい時にオススメの方法です。
ただし、厚い吸音材を貼ると窓の開け閉めができなくなってしまいます。さらに、採光もできなくなってしまうため、窓をつぶしても良い場合にできる防音対策といえるでしょう。
ずっしりと重い防音カーテンなら、窓際で音を食い止めることができます。吸音布と遮音布を合わせた防音カーテンなら、室内の音と外部からの騒音、どちらも対策することが可能です。
カーテンなので、簡単に開け閉めできるのが大きなメリットです。防音グッズでおなじみのピアリビングの防音カーテンなら、比較的軽量で、使いやすくなっています。
簡易的な防音対策では満足できなかった場合、内窓を設置したり、防音ボードを取り付けることで、さらに本格的な防音対策を行うことが可能です。
多少コストがかかっても、高い防音効果を得たいという方向けの防音対策をご紹介します。
内窓を取り付けることで、窓際に空気の層ができ、音の伝導を遮断することができます。内窓を取り付けると、結露対策にもなるので、冬の結露にお悩みの方にもオススメです。
二重窓の工事を業者に頼むと3万円〜費用がかかります。簡単なDIYで内窓を設置できるキットも販売されていますが、防音目的の場合は、業者に設置してもらった方が高い効果を得られます。
窓枠にピッタリはまるオーダーメイドの防音ボードを取り付けることで、高い防音効果を得られます。窓の大きさをミリ単位で測らなくてはいけないため、オーダーには手間がかかりますが、その分空気の漏れがなく、高い効果を実感できるでしょう。
取り外しが簡単なので、窓を開け閉めするように、防音ボードを必要な時に取り付けて利用できます。窓をつぶしたくない方にもオススメです。
古いアルミサッシの窓だと、窓ガラスとサッシの間にわずかながら隙間があり、空気が漏れやすくなっています。そのうえ単板ガラスの窓だと、振動も伝わりやすく、防音効果がかなり低い窓といえます。
窓ガラスをサッシを新しいものに交換することで、機密性が向上します。高い防音効果を得られるだけでなく、冷暖房効率も高まるので、光熱費の節約にもつながるでしょう。
また、古い窓から高性能の複層窓に交換する場合、補助金を利用することも可能です。
借家やマンションに住んでいる場合、窓の改造は管理会社や大家さんに確認してから行わなくてはいけません。簡易的な対策に止めるか、窓に直接触らず対策できる防音ボードや防音カーテンで対策するようにしてください。サッシ交換はもちろん、釘を使って内窓を設置すると、引越しの際に現状復帰義務で修復費用を払わなくてはいけない可能性もあります。
また、隙間テープや吸音ボードは、夏の炎天下でノリが変質してしまう可能性があります。変質すると剥がす際に痕が残ってしまったり、剥がしにくくなってしまうこともあるので、ご注意ください。
窓の防音対策は、静かで快適な生活を実現するために効果的な手段です。外部からの騒音を遮断できれば、家の中でもよりリラックスすることができるでしょう。楽器の練習やペットの鳴き声もご近所迷惑になりません。
防音対策でお悩みの方はぜひ窓の防音対策をしてみてください。
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