床から天井まで、壁一面が本棚になる壁面本棚。インテリア雑誌や海外ドラマで見かけて、憧れているという方も多いですよね。最近では、本好きの方だけでなく、LPレコードを収集している方からも熱い視線を集めています。

この記事では、壁面本棚の選び方や設置時の注意点、後付けで作れる壁面本棚5個をご紹介いたします。新居に壁面本棚を設置したい方や今の家に後付けで壁面本棚を作りたい方はぜひ参考にしてみてください。

壁面本棚の選び方

壁面本棚を設置する際には、設置前に本棚の大きさと色味、収納するものを決めます。その3つが決まれば、設置後のイメージも湧きやすくなるはずです。

それぞれ詳しく解説していきます。

何を収納したいか考えておく

壁面本棚の大きさを考える前に、収納するものを考えてみましょう。手持ちの本の量や収納したいものを把握することで、おのずと大きさも決まってきます。本のみを収納したい場合は、手持ちの本の背表紙の厚みを合計した長さがわかると、必要な大きさが見えてくるはずです。現在使っている本棚の幅を参考にしたり、積み上がっている本の高さを測ったりして、収納する本の量を把握することから始めます。

おしゃれな壁面本棚というと、ディスプレイがあるものも多いですよね。お気に入りの本は表紙が見えるようにディスプレイすれば、壁面本棚ならではのインテリアとして楽しむこともでき、また本をすぐ手にとることもできます。本をディスプレイするためには、ディスプレイ分のスペースを確保することを忘れないようにしてください。

「壁面本棚」といっても、全部の棚を本棚にする必要はありません。ウォールシェルフとして、飾りたいものを飾ったり収納している方も多いようです。フィギュアを飾ったりLPやCDを収納したい場合は、その分の幅と高さを把握しておきます。

壁面本棚の大きさ

収納するものが決まったら、壁面本棚のサイズを決めていきます。憧れの壁面本棚と言っても、収納するものが少ないのに大きい本棚を作ったら不恰好になってしまうため、ちょうど良いサイズ感の壁面本棚にすると、オシャレにみえるでしょう。

広い部屋に設置する場合は、壁一面の壁面本棚も圧巻ですが、コンパクトな部屋に壁面本棚を作る場合は、広い壁一面を本棚にすると、かなり圧迫感があります。収納するものが少ない場合や、コンパクトな部屋に設置する場合は、140cm〜180cm程度の幅の壁面本棚にすると、壁面本棚らしさを残しつつ、圧迫感を感じにくくなるかもしれません。

本やレコードを収集中で、今後もどんどん増やす予定があるなら、棚の位置を動かせる本棚にすると、常に見栄えの良い壁面本棚になります。最初のうちは、段数を少なめにし、収納するものが増えてきたら段数を増やせば、収納力も倍増します。

本棚の色味

壁面本棚は、本棚の色味が壁の印象を左右します。ナチュラルカラーの本棚なら、部屋全体が明るい雰囲気に、チェリー材やウォルナット材の本棚だと、重厚感がありどっしりした雰囲気になるでしょう。

家具の色味と合わせると、インテリアに統一感が生まれ、オシャレな印象に仕上げやすくなります。

壁面本棚設置時の注意点

憧れの壁面本棚ですが、いくつかの注意点があります。設置後に後悔しないよう、リスクや注意点をしっかり把握しておくと安心です。

壁面本棚の設置前に知っておきたい3つの注意点をご紹介します。

床の補強を考える

本が多くて収納場所に困った経験のある方ならご存じだと思いますが、大量の本は相当の重さになります。背表紙が綺麗なハードカバーだと、より重くなるでしょう。壁面本棚は、高さも幅もあるため、数多くの本を収納できますが、その分、本棚がかなりの重量になってしまうのです。

仮に300gの本が1000冊あった場合、合計で300kgになるため、壁一面にそれだけの重さがかかり続けることになります。小さなグランドピアノが250kgということから考えても、相当の重さだということがわかりますね。

足つきタイプの本棚でない限り、床抜けの心配は少ないですが、本棚の下の床が凹む可能性は十分にあります。心配な場合は、床の補強やマットを敷くことで予防すると良いかもしれません。

棚の奥行きに注意

本棚の幅や高さを意識して、棚の奥行きのことをあまり考えていないと、いざ設置した時に部屋が狭くなってしまうことも。壁面本棚は、本棚の奥行き分、部屋が狭くなります。コンパクトな部屋に大きな壁面本棚をおくと圧迫感があるのも同様の理由です。

また、LPを収納したり、フィギュアを飾りたい場合は、ある程度奥行きがないと入りません。菊版サイズの本も奥行きがある方が収納しやすくなります。

収納するものと設置場所の広さを考慮し、本棚の奥行きを決めるようにしてください。

地震時のリスクも想定しておく

地震で本棚から本が落ちてしまったことがある方も多いでしょう。壁面本棚も、地震時には本が落ちてくる可能性が高いです。本棚が倒れないように固定しておくと、被害を最小限に食い止められます。

また、寝室に壁面本棚を設置する場合は、枕元に本が落ちてこない位置に設置した方が安全です。リスクを想定して設置場所を選ぶようにしてください。

オススメの壁面本棚5選

ここからはオススメの壁面本棚を5つご紹介いたします。コンパクトな部屋でも設置できるサイズ感のものから、広い壁一面に展開できる壁面本棚まで、人気の高いアイテムを集めました。

山善 つっぱり式スリム本棚

幅60cmとスリムな壁面本棚ですが、天井まで棚があるので、壁面本棚らしい外観にしあがります。上部には突っ張りがあるので、安定感も抜群です。子供部屋の壁面本棚やデッドスペースの活用にもオススメです。

重厚感のあるウォルナット2種、さわやかなホワイト2種、計4種のカラーから選ぶことができます。

無印良品 スタッキングシェルフワイド

横に無限に広げていくことができる無印良品の壁面収納用棚です。ワイドタイプと正方形タイプがあります。横に増やす際には、すでにある仕切りを利用できるので、スリムに広げていけるのが人気の理由です。

無限横連結本棚 ふえるくん

下段は奥行きが深く、上段は浅めとテーパーデザインになっている壁面本棚です。下段に重たくて大きな本を入れることで、安定感が増します。また、ベースと連結タイプがあり、連結タイプを買い足すことで、横に棚を増やしていくことが可能です。

ワイエムワールド 壁面本棚

180cmの高さがある壁面本棚です。奥行きが17cmとスリムなので、文庫本やコミックをたくさん収納したい方にオススメの本棚になります。ハードカバーの単行本や大きめの専門書、LPなどは収納できません。

山善 巾木カット オープンラック

2cm間隔で棚板を設置できる壁面本棚です。山善の壁面本棚は巾木カットされているため、壁にピッタリつけて設置できます。奥行きが29cmと深めなので、シンプルで奥行きがある壁面本棚をお探しの方にオススメです。

まとめ

オープンラックやウォールシェルフ、人気の壁面本棚を活用すれば、後付けでも見栄えの良いオシャレな壁面本棚に仕上がります。理想の家に近づくよう、壁面本棚を設置してみませんか?