家庭用ガスオーブンの種類と選び方は?電気オーブンとの違いやおすすめ製品をご紹介!
2024/07/30
2024/07/30
パンやグラタン、魚など、さまざまなグリル料理に欠かせない調理家電、オーブン。近年は電気オーブンが主流ですが、ガスで動く「ガスオーブン」もあります。
新たに購入する際、オーブンを電気とガスどちらにするか悩みますよね。本記事では、ガスオーブンの種類やメリット、選び方などについて解説します。
ガスオーブンとは、ガスの燃焼によって炎を発生させ、蒸し焼きを行うオーブンです。日本では電気オーブンが一般的ですが、欧米ではガスオーブンが主流です。
ガスオーブンは、ガスによる強力な熱風で焼き上げることができるため、本格的にお菓子づくりやパンづくり、料理をしたい方に人気です。
電気オーブンは、火を使用せずに電気のみで熱を発生させて蒸し焼きを行うオーブンです。火を使うガスオーブンに比べると安全性が高く、扱いやすいです。またコンパクトな製品が多いため、キッチンであまり場所を取らないメリットもあります。
一方で、電気オーブンはガスオーブンと比べると火力はやや劣ります。本格的な焼き上がりを求める方には、少し物足りないかもしれません。また火力が弱いため、調理時間が長く、ガスオーブンよりも電気代が高くなりがちです。
他にも「コンビネーションレンジ」という製品もあります。コンビネーションレンジは、ガスオーブンと電子レンジが一体化した家電製品です。「電子コンベック」ともいいます。
ガスオーブンとして、食品を外側から蒸し焼きにしたり、電子レンジとして内側から温めたりすることができます。
さらにガスオーブンと電子レンジを同時に稼働させ、外側と内側から食品を加熱することも可能。例えば、大きな塊肉などを焼く際に、こんがりと表面を焼きながらも、しっかり内側にも火を通したい場合などに重宝します。
家庭用ガスオーブンは、大きく「ビルトイン型」「卓上型」「ナイスアップ型」の3つの種類があります。
ビルトイン型とは、システムキッチン内に直接埋め込むタイプのガスオーブンです。卓上型と比べると容量が大きいため、ホールケーキやローストチキンなど、大きなものもラクラク調理できます。またオーブン本体がキッチンの中に埋まっているため、見た目もスッキリ。ただし、取り付けには専門業者による工事が必要です。
卓上型は、キッチンの上などに直接置いて使うタイプのガスオーブンです。ビルトイン型のように取り付け工事は不要で、置く場所もある程度選べます。賃貸物件でも設置OK。ただし、ビルトイン型に比べると容量や火力でやや性能に劣ります。また置く場所を確保しなければいけないため、キッチンが狭いと置き場所に困ることも。
ナイスアップ型とは、ガステーブルとオーブンを組み合わせてシステムキッチン風に使えるタイプのガスオーブンです。ガステーブルとガスオーブンが一体化しているため、取り付けや交換はガステーブルと同時に行う必要があります。ビルトイン型や卓上型と比較すると、あまり一般的ではありません。
ガスオーブンのメリットは、大きく以下の3つが挙げられます。
ガスオーブンは熱の立ち上がりが早いため、予熱時間は少ないです。また、強力な熱風で一気に食品を加熱します。さらに、電気オーブンに比べると容量が大きいため、一度に大量の食品を焼き上げることが可能です。そのため、電気オーブンよりも短時間で調理ができます。
電気オーブンだと、食品の上部だけ焼けすぎてしまうこともありますが、ガスオーブンは庫内温度を一定に保てるため、火がまんべんなく通って焼きムラが少なくなります。
ガスオーブンは予熱時間が少なく、一度で、短時間かつ大量に調理できるため、電気オーブンよりも電力やガスの使用量を抑えることが可能となります。
家庭用ガスオーブンを選ぶには、どのような点を比較すれば良いのでしょうか?
前述のとおり、ガスオーブンにはビルトイン型、卓上型、ナイスアップ型の3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較して、目的にマッチした種類を選ぶことがポイントです。
例えば、ビルトイン型は設置スペースを取らないため、キッチンを広く使えて、見た目もすっきりします。容量も大きいため大量の食品を一度に調理できます。
しかし卓上型とは違い、設置工事を行わなければいけません。信頼できる業者に取り付け工事を依頼する必要があります。
ビルトイン型のガスオーブンや電気オーブンについては、購入時に必ずメーカーを確認してください。
ビルトイン型のガスオーブンは、通常ビルトイン型のガスコンロの下に設置します。それは、オーブンを通してコンロへとガスを供給するためです。しかし、異なるメーカーのガスオーブンとガスコンロを接続すると、配管の位置と接続形状が合わないことがあります。メーカーごとに接続部は違うため、ガスオーブンとガスコンロはどちらも同じメーカーでの組み合わせが必要となります。
ビルトインタイプの電気オーブンも、ガスオーブンと同様にIHクッキングヒーターの下に設置します。電気オーブン庫内の排気を吐き出す排気筒(煙突)がIHクッキングヒーターを貫通する構造になっているからです。異なるメーカーだと排気口の寸法が異なるため、ビルトインオーブンとIHクッキングヒーターは同一メーカーの商品をお選びいただく必要があります。
一口にガスオーブンといっても、製品によって機能はさまざま。先ほど説明したコンビネーションレンジは、ガスオーブンと電子レンジが一体化した家電製品で、それぞれ単独で使用できるだけではなく、ガスオーブンと電気オーブンを同時に使えるのが特徴です。
また、揚げ物を作ることが多いなら、「揚げ物再加熱機能」があると便利。衣がべちゃっとせずに、カリッと温められます。
他にも、加熱後も保温してくれる「自動保温機能」や、パンの種類によって3段階に発酵温度を設定できる「イースト発酵機能」、子供やペットのいたずらや誤作動を防ぐ「チャイルドロック機能」、自動で表示がOFFになる「省エネ機能」など、さまざまな機能があります。
高さ・幅・奥行きのサイズだけではなく、庫内の容量もチェックすると良いです。ガスオーブンの容量は、標準タイプ(約33L)と、大容量タイプ(約44L)があります。大容量であるほど、サイズだけではなく重量も増えます。
庫内の段数が一段なのか二段なのかもチェックしてください。また、庫内に「大きいお皿が何枚並べられるか」も合わせて確認すると良いです。
加熱する食品の量や大きさ、家族の人数など使い方に合わせて、適切なサイズ・容量を選ぶことをおすすめします。
ピザやパンなどを作ることが多い場合は、高火力のガスオーブンがおすすめ。ガスオーブンは電気オーブンに比べて火力が強いのが特徴。ちなみにガスオーブンの最高火力は、製品によって異なりますが250〜350度ほどが多いです。
最後におすすめの家庭用ガスオーブンを3つご紹介します。種類、サイズ、火力、容量、本体重量、ガスの種類、機能など、複数ポイントで比較しているので、購入の参考にしてみてください。
Rinnai(リンナイ)の卓上型ガス高速オーブンです。業務用ですが家庭でもお使いいただけます。容量は22Lと小さめながら、オーブン皿の3段同時使用が可能で、一度にたくさんの食品を焼き上げられます。庫内温度は5度間隔で調整でき、最大300度まで加熱可能。
種類 | 卓上型 |
サイズ(幅・奥行き・高さ) | 47cm×64.5cm×58.6cm |
火力 | 最大300度 |
容量 | 22L |
本体重量 | 35kg |
ガスの種類 | プロパンガス |
機能 | ・イースト発酵機能 ・連続運転機能 など |
こちらも同じくRinnai(リンナイ)製のコンビネーションレンジ(電子コンベック)。表示される調理メニューを選択するだけで、自動調理してくれる「自動調理機能」や、90分まで調理時間が設定できる「クッキングタイマー機能」、同じ調理を繰り返す「リピート機能」など、時短機能が盛りだくさん。忙しいけど本格的な料理を作りたいという方に
ピッタリのガスオーブンです。
種類 | ビルトイン型 |
サイズ(幅・奥行き・高さ) | 42cm×34.5cm×25cm |
火力 | 最大280度 |
容量 | 44L |
本体重量 | 35kg |
ガスの種類 | 都市ガス |
機能 | ・イースト発酵機能 ・連続運転機能 など |
NORITZ(ノーリツ)が販売するコンビネーションレンジ(電子コンベック)。発酵温度を28℃・35℃・40℃・45℃と細かく設定できる「イースト発酵機能」のほか、「揚げもの再加熱機能」、ターンテーブルの手前側にお料理を置いてスタートすれば、調理が終わった際に元の位置で止まる「ブーメランターン機能」など、幅広い機能を備えています。
種類 | サイズ(幅・奥行き・高さ) | 火力 | 容量 | 本体重量 | ガスの種類 | 機能 |
ビルトイン型 | 35.6cm×36.2cm×23.7cm | 最大250度 | 35L | 39kg | LPガス | ・イースト発酵 ・自動保温機能など |
ガスオーブンは、本格的なお菓子やパンづくりに使える、調理時間を短縮できるなど、さまざまなメリットがあります。オーブンを買い替える際は、ぜひ本記事を参考にビルトインガスオーブンもご検討ください。
ビルトインタイプのガスオーブンを交換・新設する際は、資格を有した専門業者による工事が必要になるため、クチコミなども参考にしながら慎重に依頼先を選ぶことが大切です。
設置後の保証がしっかりしているかも含めて検討してみてください。
ARTICLE LIST
2024/05/09
2024/05/02
2023/08/04