エアコンの室外機がうるさい!異音の原因と対策方法は?買い替え・修理の判断目安も
2023/06/23
2023/06/23
エアコンの室外機の音は、室外機からの警告です。音を放置していると、エアコンの稼動率の低下や故障のリスクの増大など、さまざまなデメリットが生じます。では、どのようにして室外機の音を解消したら良いのでしょうか。
この記事では、エアコンの室外機のうるさい音の原因と対策、買い替えと修理の判断目安などについてご紹介します。エアコンの室外機の異音で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
室外機の役割は、冷房・暖房に合わせて空気の吸放出をおこなうことです。冷房時は、室内にたまった熱を室内機が吸気します。室内機が吸い込んだ熱は、室外機によって外に放出されます。暖房時は、室外機が取り込んだ外気を熱に変えて、室内機に送る仕組みです。
とても簡単な説明ではありますが、このように室外機はエアコンを稼動する上で欠かせない存在です。室内機と対になっており、どちらか片方が壊れたら両方を買い替える必要があります。
室外機が放つ音で、室外機の状態を判断できます。では、室外機はどのような音を放つのでしょうか。室外機が放つ音の種類について、ご紹介します。
「ブーン」と響くような低音は、室外機のファンを回すためのモーターが稼動している音です。異音ではありませんが、静かな環境では気になってしまうかもしれません。また、「ブーン」という音があまりにも響きすぎる場合は、故障の可能性も考えられます。
「ガタガタ・カタカタ」と何かにぶつかるような音は、室外機が外壁や窓などに触れていることが原因です。振動によって室外機の表面が壁・窓などに当たってしまい、音を発生させていると考えられます。
「カラカラ・キュルキュル」という金属がこすれるような音は、室外機が故障している可能性が高いといえます。フィンやコンプレッサーなど、内部設備が破損しているかもしれません。使い続けるとエアコンが稼動できなくなる可能性もあります。早い段階でプロに診断を依頼してたほうが安心です。
「ポコポコ」と水音がするときは、ドレンホースが目詰まりしている可能性があります。ドレンホースとは、室内機から繋がる排水管のことです。ドレンホースが目詰まりしていると、排水された水が逆流してくるリスクが高まります。
室外機の音の種類から、ざっくりとした原因が探れます。ここからは室外機の異音が発生する、根本的な原因について解説します。
室外機の周りや内部に汚れがたまっていないでしょうか。汚れは室外機の稼動効率を下げ、フィンやモーターのはたらきをにぶらせてしまう原因となります。内部設備が充分に稼動できないことで消費エネルギーが増し、室外機が悲鳴を上げているのかもしれません。
ブロックの上や傾斜がある地面の上など、室外機の設置が不安定なことも異音の発生原因となります。
不安定な場所に室外機を置き続けると、強い風や地震時に転倒してしまうかもしれません。転倒によって家財が傷ついたり、エアコンが利用できなくなったりする可能性も考えられるため、室外機は安定した場所に置くことをおすすめします。
室外機の上に植木鉢やアウトドア用品などを乗せていないでしょうか。室外機の周辺に物が置いてあることで、室外機が振動した際に物とぶつかり、音を発生させている可能性があります。
また、雑草も室外機の異音の原因となる存在です。雑草が室外機のファンに触れ、バサバサと音を立てることがあります。雑草が伸びてファンに絡まれば故障のリスクも高まるため、室外機周りの雑草対策は入念におこなってください。
エアコンの設定温度と屋外の温度に差がありすぎる場合、室外機のモーター音がうるさく感じるかもしれません。これはエアコンの熱処理に負荷がかかり、室外機が激しく稼動しているためです。
「ブーン」という音が響くと感じた際は、エアコンの設定温度を屋外の温度に寄せてみることを、検討してみてください。
室外機の音が発生してしまう原因は、経年劣化も考えられます。年数が経った室外機は、内部・外部ともに部品の劣化が見られます。
室外機が稼動してファンが回ると部品がそれに対応できず、きしみやひずみによる異音が生じている例も少なくありません。10年以上使っている室外機の異音は、経年劣化を疑ってみてください。
うるさいエアコンを少しでも静かにしたい、と考える方も多いかと思います。室外機の音を抑えるための対策方法にはどんな内容があるのでしょうか。
室外機の掃除をして汚れやゴミを取り除くことで、異音が軽減するケースがあります。室外機は室内機に比べて、メンテナンスを怠りがちです。購入してから1度も手入れをしたことがない方は、異音がしたら掃除をしてみてください。
また、室外機周辺に雑草がたくさん生えていたり、物がたくさん置かれていたりする場合も、掃除をすることでうるさい音が納まる可能性があります。
エアコンの振動音やモーター音がうるさいと感じるときは、防振ゴムを活用してみてください。防振ゴムを使うことで振動や音が吸収され、異音が響きにくくなります。
2階のベランダ設置・壁付の室外機は振動が階下や家の中に伝わりやすいため、防振ゴムの活用がとくにおすすめです。防振ゴムを使うことで、夜中の室外機の音に悩まされる機会も減ります。
エアコンの設定温度と外気の温度の差が大きいと、モーター音がうるさくなることがあります。冷房の場合はエアコンの設定温度を上げる、暖房の場合は下げるといったふうに、外気の温度に近づけることでモーター音が弱まります。
「エアコンの設定温度を上げると部屋が涼しくならない」という場合は、サーキュレーターや日除けカーテンなど、その他の暑さ対策アイテムを取り入れるのがおすすめです。
エアコンと組み合わせて使うことで、エネルギー消費を抑えながら空間の温度を快適に保てます。
どの対策を取り入れても異音が納まらない場合は、室外機の買い替え・修理を検討しても良い時期かもしれません。室外機は風雨に晒される存在です。メンテナンスも室内機ほど気に掛けることは少ないため、気付いたときには寿命を迎えている可能性も考えられます。
買い替え・修理をするにあたって、気になるのが判断目安です。思い切って買い替えるべきか、修理でもう少しがんばってもらうか、悩みどころなのではないでしょうか。
購入後5年未満、もしくはメーカーの保証期間内であれば、修理でも問題ありません。修理をすることで、再びスムーズに稼動する可能性が高いといえます。一方で、エアコンの購入から5年以上経過しており、異音の対策をしてもうるさい音が鳴り止まないときは、買い替えをおすすめします。
エアコンの室外機は、単体で新品購入&取り付けをすることはほとんどありません。エアコン室内機とセットで購入をして、両方同時に取り付けをおこなうケースが多い傾向にあります。
室内機と室外機の組み合わせは、メーカーや型番さえ合っていれば良いものではなく、年式・型式が違えば設置方法も異なってくるためです。
そのため室外機を買い替える際は、室内機の交換も同時に検討してみてください。
メーカーによって、部品の保有期間が決められています。古すぎる室外機は修理をしようと思ってもメーカーに部品の在庫が残っておらず、買い替えしか選択肢が残されていないこともあります。
部品保有期間は10年を設定しているメーカーが多い傾向にあります。
エアコンの主要メーカーであるパナソニックやシャープ、ダイキン・富士通ゼネラルも、エアコン関連の部品保有期間を10年で設定しています。
室外機の異音を放置しておくと、次のリスクが発生する可能性が高まります。
室外機の異音は、室外機からのサインです。エアコンの効率が落ちたり、故障の原因が発生したりしていることが考えられます。放置をすればエアコンの快適性が薄れ、やがては動かなくなってしまうかもしれません。
また、異音がご近所や家族を悩ませる原因となることも少なくありません。とくに静かな夜中は、室外機の音さえ気になるもの。
室外機が異音を放ち続けることで、周囲の人々の安眠を妨げてしまう可能性が高まります。うるさいと思えるほどの異音が室外機から発生したら、放置をせずに対策を練ることが大切です。
室外機のうるさい音を放置しておくことで、さまざまなリスクが発生します。ご自身の暮らしやすさはもちろん、室外機の異音が家族や近隣の生活にも影響を及ぼす可能性もあります。
うるさい音がすると感じた場合はその原因を探り、できる対策を実施して、室外機の異音問題を解決してみてください。
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