Q.後悔しないためには何に気をつければいい?

●トイレ交換をご検討の方より
「中古マンション購入から13年経ち、壊れてはいないけど便器や便座の汚れが落ちにくくなり目立ってきたので、初めてのトイレ交換を検討中。1回交換したら早々交換するものでもないし、それなりに費用もかかります。
毎日使うところなので後でこうすればよかった…という後悔はしたくありません!
トイレは、メーカーのショールームなどを巡って選ぼうと思っていますが、 トイレを交換する際の気を付ける点や、こうした方がいいなどアドバイスがあれば教えてほしいです」

A.専門家からの回答

トイレのリフォーム楽しみですね!
ショールーム巡りは予約をしたり、見学が長丁場になるので大変な部分はありますが、 実際に商品を見ることで使い勝手やリフォーム後のイメージが明確になりますので、是非楽しんできてください!

では、後悔しないトイレリフォームにするために気を付けるポイントを3つご紹介します。

■トイレのデザインや機能、使い勝手はご家族とよくご相談を!

トイレはパーソナルスペースなので、ご家族でお使いの場合などは使い方や要望がそれぞれ異なることがあります。

  • ふたは自動で開いてほしい
  • 自動洗浄がほしい
  • 温風乾燥はいらない
  • お掃除がしやすいトイレがいい
  • 子供が手を洗いやすいトイレがいい
  • 手洗いはいらない

など、欲しい機能や使い勝手について、事前にご家族の中での意見をしっかりすり合わせましょう。

また、トイレを快適に使用するためには、トイレ本体の大きさにも注意が必要です。 トイレ手前のスペースは最低でも40cm以上あることが理想的で、スペースが狭いと立ち座りの動作がしづらくなってしまいます。
最新のトイレはコンパクトなサイズが多いですが、トイレ室内の奥行に対して、トイレ本体がどのくらいの大きさで、トイレ手前のスペースがどのくらい空くかも確認してみてください。

なお、ご自宅のトイレの設置状況によってはご希望商品の仕様が適合せず取り付けができない場合もありますので、 ショールーム見学時に、ご自宅のトイレ全体の写真のほか、お分かりになる場合は現在お使いの便器の品番を控えていくとスムーズです。
※「自分で選んで商品を注文したけれど、希望の機能がついていない類似品番の商品を選んでしまっていた…」というケースも起こり得ます。ご心配な場合は、希望する機能をあらかじめ営業担当者に伝えておくと、適切な商品の提案を受けられるため安心です。

■床や壁の内装もあわせて張り替えがおすすめ!

トイレは比較的コンパクトな空間で、一目で室内のすべてが目に入るため、内装により大きく印象が変わります。 トイレ本体の交換とあわせて、床クッションフロアや壁紙も新しくすることで、新築時のような仕上がりになり、 より一層リフォームの効果を感じることができます。

タンクありのトイレからタンクレストイレやロータンク式トイレへ交換する場合、 現在設置されているトイレの設置痕が見えてしまったり、タンクで隠れていた壁紙が露出することで、経年劣化による壁紙の色の違いや汚れが目立ってしまう可能性がありますので、是非一緒に張り替えをご検討ください。

トイレが新しくなった分余計に汚れが気になってしまい、壁紙や床も替えればよかったと悔やまれるケースは一定数あります。トイレの壁紙は、トイレを外して何もない状態の時に張り替えるのが一番キレイに短時間で終わります。トイレ交換後に壁紙を別途張り替えるのは、作業としても大変ですし、費用や時間も余計にかかる場合があります。床クッションフロアの張り替えも同様です。

※現在の床がフローリングやフロアタイルだったり、壁が壁紙以外の場合、施工業者によってが張り替えできるかの可否があったり、張り替え費用についても素材や広さによって変わります。施工を依頼する業者さんへ張り替えの対応可否を含め、事前に確認しましょう。

■アクセサリー(紙巻器、タオル掛け、手すり)なども一緒に交換する!

意外に盲点なのが、紙巻器などのアクセサリー類の交換です。 トイレと内装が新しくなると、実は経年劣化などで少しずつ色あせていることが多い紙巻器などが逆目立ちしてしまいます。 現在は、ちょっとした物を置くのに便利な棚付きの2連紙巻器などもありますし、シンプルな1連の紙巻器でも、トイレ空間の仕上がりがガラッと変わりますので一緒に交換してみてはいかがでしょうか。 紙巻器とタオル掛けはシリーズになっているものもあり、シリーズを揃えるとよりデザインの統一感が増すのでおすすめです。

また、トイレの立ち座りに便利な手すりは、体重を支えるため壁下地の補強が必要といえます。 今は必要ないけど、後で設置したいかも…という場合は、施工を行う業者さんへ壁下地の補強まで対応可能かご相談ください。 後で設置しようと思ったとき、一部壁を開口して下地の補強を行いますので、その壁面全体の壁紙張替が必要となってしまいまう。そのため、トイレ交換と合わせて壁紙張替を行う場合は、事前に補強をしておくと後々手すりの取付が必要になった場合も安心です。

後悔しないためのトイレリフォームのポイントを3つご紹介しました。
現在の設置状況やご予算もあると思いますので、ご希望の優先順位をご家族でご相談いただき、 素敵なトイレリフォームを実現させてください!